2006年3月14日 Noria
切望!カラフルなお弁当
とても豪快な私の母は、料理が下手です。
その為、持たせてくれるお弁当は、とても素敵なものが多く、
・具がミートボール3個入りのおにぎり
・20cmほど長さのカッパ巻き
・「味塩コショウ」をまぶしただけのスパゲティー
など。
基本スタイルは、押し寿司のようになった白米に、卵焼きとレンジでチン2種類のおかずのみでした。
それでも作ってくれているのだからと我慢していたのですが・・・
当時、多感なお年頃だった私は、一緒に食べる友達のカラフルなお弁当が羨ましく、自分の黄色一色のお弁当が次第に恥ずかしくなって来ました。
そこで、母に初めてお願いをしました。
「緑のものを入れて」
翌日、お弁当を開けると、そこには確かに緑色のものが入っていました。
よくお寿司等に入っている、草の形をしたバランが1枚!!
当然友人達からは、大爆笑をもらえました。
帰ってきた私に、母は目をキラキラ輝かせながら、出迎えてくれました。
「緑のもの、入ってたでしょう?」
・・・・・。
「うん・・・食べられなかったけどね」
「あら? そ〜お?」
この母には何も望むまい・・・
そう決心するには充分な出来事でした。
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