2006年5月24日 ドクター・ミー
停電!非常用電源に
以前勤めていた病院での話です。
「過酷!連日連夜の」を拝読して思い出した話がありましたので投稿いたします。
病院が完全電子カルテ化されて、わずか10日後のことでした。
私は午後のまったりした時間を医局で過ごしておりました。
すると・・・
すぱぱぱぱぱぱぱん、ぱん、ぱぱん
爆竹が大量に鳴るような音がして、照明が消えました。
一瞬テロか何かかと思いましたが、どうやら3日前に瞬間最大風速60メートルを記録した台風で病院そばの電柱上のトランスデューサーが歪んだことによる周辺一帯の停電だったようです。
そこまではよかったのです。
病院では手術室や生命維持装置には非常用電源が働いていて無停電となっております。
が、それも非常に限られた最低限の部分にだけ。
重要でない部屋の照明やネット接続やテレビが落ちるのはしょうがない話なのです。
ところが。
肝心の電子カルテシステムまでもが落ちてしまい、カルテ記入のみならず、外来受付も薬の処方も検査も会計もすべてがダウン。
病院の電子カルテシステムに関する機能が2時間ほど完全停止してしまったのです。
後日届いたシステム係からのメールを見て唖然としました。
「電子カルテのサーバは非常用電源に接続されていましたが、サーバ室の空調が非常用電源ではなかったため、やむを得ずシステムをシャットダウンしました」
お粗末過ぎます。
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