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偽装!通用しません

2005年1月5日  モナコ


携帯電話サポセン勤務時代の話です。

当初、未成年の契約がとても面倒だった為、よく両親やおじいさん・おばあさんに契約を名義を頼んで使用している人が多かったのです。
サービス切替も電話のみの受付だったので、10件に4件ぐらいの割合で、

「ご本人様よりお電話をお願いします」

を繰り返していた。

とはいえ、相手は女子高生がほとんど、よくキレます。
キレてもこっちも仕事なので相手にしません。相手にしないと面白い事をしてくれます。


とある女子高生の場合。

「ご本人様よりお電話を頂かないと、変更は致しかねます」
「はぁ? じゃあ、おばあちゃんと代わるよ!
「お願いします」

しばし沈黙の後、

「おばあちゃ〜〜ん」

と祖母を呼ぶ女子高生の声と、パタパタと走っていく足音が聞こえる。
5分ほど待っていると、誰かが電話に出た。

「おばあちゃんでぇす・・・」

ん??
明らかにわざと声を変えているが、さっきの女子高生

「す、すいません・・・さっきの方ですよね??

笑いを必死に堪えながら聞く私に、負けじと対抗する女子高生。

「い〜〜え、おばあちゃんでぇす」
「さっきの方ですよね? 真似はちょっと・・・」
「ん〜、ちょっと孫に代わります・・・」
「おばあちゃん出てるのになんでよ? もう一回代わるから、ちゃんと話してよ!!」

話してよって、笑い堪えるのに必死で話なんて出来ないよ!!

そんなやり取りを繰り返してるうちに、キレる女子高生。

「おばあちゃんです!!」

何回か答えるうちに、明らかに声戻ってるし・・・


しばらく私が黙っていると、

「真似してました」

とやっと認める。

ごめんよ、女子高生。
私は黙ってたんじゃなくて、爆笑を隠す為にミュートにしてたんだよ・・・

だって、必死さがおかしかったんだもん。

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