例題！日本一の・・・
パソコンの説明をするときには、いろんな例え話を使います。
これは、パソコンを知らない人でも分かりやすいように、と思ってのことです。
専門用語をぐたぐたと並べての応対が、いちばんマズイですからね。
逆に、お客様から例え話をされることもあります。
これがまた、非常に分かりやすかったり、非常にアレだったり・・・
さて、今日のお客様。
ご購入前の相談でした。
これは重要な職務です。ユーザー様がひとり増えるかどうかですから。
普段以上に慎重な応対が必要です。
このお客様、今回初めてパソコンを購入するということで、前もって雑誌などで勉強されたそうで、
「ちょっとは分かったつもりなんだけど、安い買い物じゃないでしょ？ 買う前に聞きたいことがあって電話しましたの」
なんの予備知識もなくいきなりパソコンを買ってしまう方が多数いらっしゃる昨今です。
こういうお客様がいると嬉しくなります。
「はい、どういったご相談でしょうか？」
「Windows2000とWindowsMeと、どっちを買おうか迷ってるんですけど・・・」
この時点で回答は決定です。WindowsMeです。
初心者の方にWindows2000はお勧めできません。
と、頭の中でどのように回答するかを組み立てていると・・・
お客様から思いがけない質問を受けたのです。
「Windows2000ってWindowsMeに比べると難しいですか？ Meを富士山とすると、2000は何ですか？」
「・・・・・」
機能停止、約５秒。
なんせ私たちはパソコンのサポートをしている人種です。
その仕事中に「富士山」という単語がでてきたのは、恐らく初めてでしょう（笑）
ご質問の意味を理解するのに戸惑いましたが、次に、どのように回答するかも戸惑いまくりました(^-^;
なんせMeの時点で日本一です。Windows2000をエベレストにしちゃうってのは、なんか違うし。
と、いろいろなことが頭を駆け巡りました。
そして、私の取った行動。
「Windows2000の場合は、ネットワークなどの設定が必要になりますので・・・（略）・・・Meのほうがいいと思います」
ってなわけで、さっき考えた普通の回答をするというものでした。はい。
こちらも妙な例えを出すよりは、分かりやすいと思いまして(^-^;
ということで、この応対は終わったわけですが・・・
その後、某上司にこの話をしました。
「・・・ってなことを言われたんですよ。どうやって答えます？」
「マリアナ海溝」
下がるんかいっ！！（笑）
・・・いろいろ勉強になりました。