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電波!笑い声と共に去りぬ

2001年5月13日  FOX−兄貴


外国人の方の応対はツライです。
初心者の方の応対はツライです。
ご年配の方の応対はツライです。

でもこの春先の時期、もっとツライ応対があります。
電波系です。



お客様は、声からして30代後半と思われる男性の方。

「おたくのね、○○って機種を持ってるのよ」
「はい、○○ですね」

○○というのは、比較的最近に出たデスクトップパソコンです。

「あとね、××って機種も持ってるの」
「はい」
「△△ってのも」
「△△ですね、はい」

××は○○の1世代前の機種、△△はさらにその1世代前の機種です。

執念深いでしょ?」
「・・・は?」

いきなりのことに素っ頓狂な声をあげてしまう私。
執念深いって言われても・・・なんと答えたらいいか・・・

悩んでいると、お客様は、

「クックックック・・・」

と、押し殺したような笑いを・・・

なんだこいつ(゜¬、゜ )


「それでね、今日はね、△△についてなんだけどね」

突如、普通の口調で話してくるお客様。
ここでペースを取られたらいけませんので、

「はい、どういったご用件でしょうか?」

気を取り直して質問をしました。

「このパソコンに、Windowsを入れ直すためのCD-ROM、付いてたよね?」
「ええ、添付されております」
「それ、欲しいんだけど」

こういった質問、わりとあります。
傷をつけてしまったり、割ってしまったり、紛失したりしたお客様から。

しかし残念ながら、当社では再発行ができない決まりになってまして・・・
もし紛失などしてしまって、Windowsの入れ直しをしたい場合、修理部門のほうに依頼していただくしかないのです。

「あ、お客様。元々添付のCD-ROMを紛失か何かされましたか?」
「うん、いつの間にか無くなっちゃってて」
「申し訳ないのですが、そのCD-ROMの再発行はできませんで・・・」

まぁ、言ってしまえば教科書通りの応対をしようとしたその時!

「えー? でも、この前は再発行してくれるって言ってたよ?」
「え!?」

もし当社の人間がそのようなことを言ってたいたとしたら・・・大問題です。
下手をすればクレームに発展しかねません。過去に例もありますし・・・

私は慎重にお聞きしました。

「あの・・・申し訳ありません。どこの部署の者がそのように申しましたか?」
「わたしが」
「・・・は?」
「わたしが」
「・・・私どもの人間が、再発行すると申し上げたんですよね?」
「私が言ってるの」

ヤバイです。完全に電波系です。何かを受信しちゃってます。

ひょっとしたら、要注意人物かも知れない・・・
そう思った私は、お客様に確認しました。まぁこのまま会話を続ける勇気も無かったですし。

「申し訳ございません。一度折り返しお電話差し上げますので、お名前とお電話番号を頂戴できますか?」
「クックックック・・・」

ガチャッ ツーッツーッツーッツーッ

逃げられましたヽ(´ー`)ノ
いや、逃がしてくれたのかも・・・


統計的に、本当に春先はこういう人が増えます。
皆さんもご注意ください(笑)

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