今、男子中学生が熱い!

ってのはいい意味ではないんだけど。

僕は現代に生きる日本人だから、現代のことしか、日本のことしかわからないんだけど、長い時間をかけて歪んできたものが徐々に吹き出始めてるような気がする。

誰が具体的に悪い!ってことじゃないんだろうけど、社会を構成するそれぞれの人が負の影響を人に与えあってきたのかなあ。

その結果社会全体が内在する負のエネルギーってのが危険領域に達するほどすごいものになってるんじゃないか?

風船みたいに膨らんだものってセンシティブなところから破裂するでしょ。この場合社会の中でそういうのにあたる立場って男子中学生だったのではないかと。

現代っ子がもろいのか、それとも社会からの継続的なストレスが過去に比べて劇的に増えたのかはわからないけど、これって彼らだけの問題じゃなくていずれいろんな世代に飛び火するものなんだと思う。形を変えて。

今は不況とかで中年男性も苦しい立場な人が増えたのか、自殺のニュースが割とあるようだ。

周囲の人間 対 自分、ってことで、思春期で不安定な男子中学生も、不況で価値観の崩れを味わった中年男性も、つらい立場になってるような気が・・・。

そういえば僕が学生だった頃って、いじめられたりして苦しい思いをした子は自殺に走る場合が多かったんじゃないかと思う。僕はその当時「自分が死ぬくらいなら相手に仕返しすればいいのに」って思ってた。でも仕返しより自殺の方が楽(仕返しする方が勇気がいる)にみえるから自殺が多かったのかもしれないけど。

最近はそういう立場の子が逆の反応してるような。

閉鎖より開放が時代の雰囲気になってきてる今では、閉じこもった気持ちで一人で死ぬより、不愉快な気持ちを外界にぶつける選択をする子が増えてるんじゃないだろか。だから自殺事件より殺傷事件の方が目立ち始めてるのでは。

ある意味子供の不機嫌の表現が成長してる(気がする)。

ある時ふっと自分の命を消し去る決断よりも、ほんとは「幸せに」生きたいのに!っていう意志表示を表すようになったから。ただそれがあまりにつたない表現ゆえ殺傷事件になっているんじゃないか。

大人はつたなくないから人に感情をぶつけて表現するってことないだろうけど、それ以前に開放じゃなくて閉鎖気味な人が多くて自殺に走っちゃうんじゃないのか。真面目な人とか。

でも僕は仕事に長年従事してきた中年の人の気持ちはわからないからこれ以上は言えない。もっと深い因果があるのかもしれないし。

それにしても女性の事件ってあまり見ない。僕が注意してないだけかもしれんけど。

女の人の方が「生きる」ってことに関してはやっぱタフなのかな? いろんな外圧が身に降りかかってきてもピュアに考え過ぎることなく、とりあえず生きよう、と思えるのかな? これも僕は女じゃないから気持ちはわかんないのでこれ以上は言えないね。

現代に生きる日本人男性って大変だ(笑)。抗えないほど強大で見えない存在と戦わないといけなくなってるもの。学校とか会社とか社会とか常に何か自分を拘束するものがある。それに対して真面目であればあるだけ、共存できない人にとっては生き死にに関わる枷になるんだね。

いつも誰かに何かを要求される立場ってやだね。

何か事を起こすためには緊張感って要ると思うけど、それを自分の意志が働くすきもなく外から要求されるってのは人生見失いそう。

自分を殺すのも他人を殺すのも自分に対してかわいそうじゃん。

逃げるって手もあるよ。考えをイニシャライズできるのならそれって後ろ向きな事じゃないじゃない。

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