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　ぼーなす出たら買いたいなーとHMVやらamazonやらのカートに入れてたのが合計したらエライ金額になってました。削除。無念。

「影風魔ハヤセ 1／森田信吾」(bk1)

　本能寺if。
　本能寺で信長が死ななかったってifはけっこう見かけるし、本能寺の変を画策したのが実は秀吉だったってのもあるけど（一番得したヒトが犯人）、このマンガはそのなかでも特にうれしーです。忍者いっぱいだから。でもって光秀がかっこいいから。怜悧な信長とかずるがしこい秀吉ってのは一般に流布してるイメージどおりですけど、このマンガの何がいいって、フツーはやられ役な光秀がかっこいーのですよ。天王山は互角の戦い。落ち延びるときに土民にやられたりしませんぜ。まあ、それくらいならそもそも秀吉に本能寺の濡れ衣着せられるるなよっていいたいですが、これはそこから始まるマンガですんでおいときましょう。死体を残さず表舞台から消えた信長、主君殺しの汚名を着せられるも生き延びる光秀、奸計たくましく京都制圧を図る秀吉、この三つ巴。見物っすよ。
　んでもう一つの見物が忍者。これだけ濃い絵でフツーの合戦だけじゃなくガチンコ忍術合戦までやってくれるんだからたまりまへん。「忍者（しのび）に忍び寄る者、玄忍者（くろしのび）」なんてゆーのが主人公でこいつは信長サイドの忍者ですが、秀吉側にもまたえらく強いのがいるしで、期待期待なのですよ。

　部屋の隅から図書券数枚ほど発掘。ネット書店じゃなくてたまにはリアル書店に行こうと思いました。まる。

「ドロヘドロ 7／林田球」(bk1)

　ギョーザなマンガ、だったはずなのにパイ焼きなマンガになってる。いつのまに。
　ニカイドウが無理やり煙のパートナーにならされてカイマンがそれを取り戻そうとして、その途中でパイ焼きの屋台のオヤジ（えらく強い）に会ってどーのこーのというあたり。血しぶき飛びまくるのも相変わらずだしギョーザ、じゃなくてパイをのんきに食べるのも相変わらず。まあギョーザでもパイでもあんまり美味しそうに描かれてる訳じゃないんですが、食べてるヒトがすんごく美味しそうに食べてるんで、不思議にほのぼのしてしまうんですよ。
　ところでこの7巻の最後、心と能井がエライことになりますが、次巻は逆に大暴れしてくれるでしょう。金槌金槌。

　遠回しにですが異動覚悟しとけと言われますた。たしかに縮小一方の部署ではあるのですが、それなりに居心地いいんだよな。ううむ。

「もやしもん 1／石川雅之」(bk1)

「もやしもん 2／石川雅之」(bk1)

　並べてみました。うーん、同じマンガの1巻2巻とは思えない装幀。
　なぜか菌が見えちゃうという農大生が主人公のマンガ。かもすぞーとうごめく醸造菌たちがすんごくかわいいんですが、その隣でO157とかコレラ菌とかも同じようにうごめいてるんで油断ならない。で、農大ってことなんですが主人公たちのたむろってるのが、フィールド出る方面ではなくて発酵の研究やってる教授のゼミ。そこらへんから発酵食品全般のうんちくが語られていくのが面白いっす。
　それからこのマンガでいちばんいいのが、ぐだぐだまたーりしている学生風景ですね。ゼミに顔出さずに密造酒作ろうとする先輩とかサークル棟に住み着いちゃうヒトとか妙に盛り上がる学祭とか。そういう中でツボだったセリフ。「まァ農大の女は 年を追うごとに 化粧っ気が 消えていくけどな」 気を遣わなくなるってことなら理系の野郎も同じでしょうけど。いや、至言。

　風邪ひいてますた。いろいろ読んだものはありますが今日はこれだけ。

「Under the Rose 3 春の賛歌／船戸明里」(bk1)

　うーわー。
　なまじ絵が気品さえ感じさせるくらいにキレイなだけに、こーゆー展開はキツイですのう。ロウランド家に家庭教師として来たミス・ブレナンを中心に話がすすむ春の賛歌ですが、先代の家庭教師と衝突したのを乗り越えてようやく落ち着いたと思ったら、次男坊ウィリアムくんが品行方正な仮面を外して本性現わしてしまったりして。
　名無しな口のきけないメイドさんも引き続き登場、引き続きいぢめられちゃってますですよ。

「いばらの王 6／岩原裕二」(bk1)

　これにて完結。ちょっと4,5巻あたりは展開遅いかなとも感じたけど、終わってみればこの全6巻ってボリュームは適量だったんじゃないでしょうか。読み返したけど、誰か登場人物整理しようとしても無理っぽい。あ、でもロンはいらない？
　最後のトリックについては、まったく気づきませんでした。きれいにだまされて楽しめましたですよ。B級アクションとしてきっちりまとまったんではないでしょうか。カスミちゃんもかわいいし最後までめがねだし（ぉ