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2005/10/27

 職場近辺にマクドができました。ついつい食ってしまいまふ。ワタシの食生活を悪化させようとするインボーにちがいなひ。

「バトル・オン・フロントライン (原題"Company K")/ロバート・クレム監督作品」(amazon)
 レンタルで観た映画ですがご紹介。2004年のアメリカ映画、一兵卒として第一次大戦に従軍した経験を持つWilliam Marchの自伝的小説"Company K"の映画化です(→IMDbの紹介ページ)。原作は未読なんで(っていうか検索しても見あたらないけど邦訳されてない?)、アタマまっさらでとにかく第一次大戦モノとして観ました。うん、かなりよさげ。
 オハナシは大戦参戦後、ヨーロッパに派遣されたアメリカ海兵隊の一部隊(これが原題にもなってますがCompany K=K中隊)の隊員達の過酷な体験が中心。砲火にひるんで逃げ出す兵士を射殺する下士官、塹壕を蔽う毒ガス、無能な指揮官による無駄な犠牲、逆ギレした部下の抗命、捕虜の射殺命令、などなどなどのイヤ展開。アメリカの戦争映画でこれほどどかーんとふっとばすってシーンの少ないやつも珍しい。主人公というのは一応いますが(原作者自身にあたる人物)、その他数人ほとんど等分に視点として描いているのでちょいと展開わかりにくいです。ただ逆に、延々と繰り返される戦場の日々ってカンジが出てるともいえますね。で、その後K中隊は西部戦線でも有数の激戦となったヴェルダン戦に投入されるのですが、そのヴェルダン戦での突撃のシーン以上に映画のクライマックスといえるのは、前日に主人公が一人で伝令に出かけたときにこれまた一人でいたドイツ兵と鉢合わせしてしまうってシーン。まあ、ここでもやっぱり鬱展開で、彼にとって後々トラウマになちゃうわけなんですが。
 映画自体は、戦後20年近く経って(それはつまり第二次大戦前ってコトですが)、主人公がかつて訓練した海兵隊キャンプを訪ねるってシーンで終わります。戦友と旧交を温めるでもなく懐かしさに浸るわけでもない、空のベッドが並ぶ兵舎の中にたたずむだけ。寂寞感キョーレツに漂わせるエンド。そして映画では直接描かれませんが、その空っぽの兵舎って真珠湾攻撃の後には志願兵で満杯になっちゃうんですよね(軍に残った戦友の「次の戦争を待ってるんだ」ってセリフがあります)。つまり今度は太平洋で大勢の海兵隊員が斃れていくわけで、当然そういうことを観る側はわかってますから、寂寞感の上に無情というか無常というか、そういう余韻ただよわせて終わる戦争映画です。オススメです。
 蛇足。レンタル店で探すときはビミョーな邦題だけじゃなくさらに“USマリーン要塞奪還指令”とかわけわかんない副題がついてますんでソレを目印に(泣)。この題つけたヒトはホントに映画観たんかしらん。

2005/10/20

 ハーツ オブ アイアンII【完全日本語版】、2005年12月2日発売予定。

 ちょお期待。

2005/10/18

 いろいろ散財してるんでカードの引き落とし日が怖い今日この頃、6ヶ月定期の切れる日も迫ってることに気づきました。どうしよう(どうもならん

アフタヌーン四季賞CHRONICLE
 予定では9月ってことになってたのだけど、製造上の理由ってことで遅れていたのがよーやく届きました。1987年〜2000年(第1回〜第56回に相当)までの四季賞の受賞作からの選集です。4分冊1セット。ワタシ的には毎号ちゃんとアフタヌーン買ってたのが93年〜95年くらいですか、そこらへんの受賞作がけっこう収録されてるのはうれしいです。あと、こうやっていろいろ並べてあるのを読んでみると、やっぱり受賞作がそのまま連載になったのって、イキオイっつーかパゥワァつーか、そーゆーもんが違いますね。あー、読んだ当時思い出してきたよ、「無限の住人/沙村広明」とか「GENOMES/荒巻圭子」とかすごかったなー。それからイキオイではなく完成度ってのなら「きっとかわいい女の子だから/遠藤浩輝」とか。
 あと、ほめるだけじゃなく、いっておかないといけないこと。
 装幀こってます。化粧箱入りだったりして。でもねー、マンガ選集としてははっきりいってよろしくない。文庫サイズなんだもの。雑誌掲載のままとはいわないけど、せめてフツーのコミックサイズになんなかったかしら。あとセレクトが今も活動中って人に偏ってるのが気になります。そういう人の受賞作ってそれぞれの短編集とか第1巻に収録されてるケースが多いから、結果的に、雑誌掲載以降このクロニクルで初めて収録ってのが少なくなっちゃってる。そんでもって、最大の不満は2000年までだってことでありやす。あ、もし2001年以降の受賞作であらためて四季賞選集ってのを作る気なら、妙に装幀凝ったりしないで、素直に年代順に綴じるだけで、どうか。

2005/10/08

 bk1が15日までアフィリエイトのポイント5%だそうですが、こういうのは月の前半じゃなくて後半にやってほしいなあ。新刊の発売日ってそこらへんだし。特にワタシの買うようなマンガは。

「世界の傑作機 No.112 A-5ビジランティ」(bk1)
世界の傑作機 No.112 A-5ビジランティ ひっさしぶりに買いますた>世傑。もう100号越えていたんですなあ。
 で、ノースアメリカン/ロックウェル A-5 ビジランティ。あー、なんてこームダにかっこいーんでしょーかねー、こいつわ(→イメージ検索)。超音速艦上核攻撃機などという、冷戦まっただ中の50年代米海軍に一瞬だけ生まれたコンセプト(東地中海に進出した空母から発艦してロシアに核攻撃できたらいいなー)を実現するための研ぎ澄まされた機体デザイン。「流線型」ってよりも「鋭角」ってなコトバが浮かんでくるのはワタシだけでしょーか。そんでもってリニアトンネル搭載方式(胴体内双発エンジンの間に核爆弾と燃料タンクを“直列に”配置し投弾は下方でなくテイルコーンから“後方へ”行う)ってのが、またムダにステキでございます。そういうステキヒコーキの写真がたくさん載ってます。さすが世傑。ああもう機首斜め前方から撮った発艦直前の姿の美しさといったら(落ち着け)
 もちろん実際には核攻撃ミッションなんてのは実現せず、ビジランティも攻撃機としては短命で、偵察機とか給油機(核を積めるくらいだからキャパは余裕あった)に改修された上で活躍したから、傑作機といえるかってゆーと大いに疑問。だけど何ともいえない華とゆーか流麗さを感じさせるというかムダというかとにかくやたらかっこいい見てくれを何とかしてくださいってくらいで(落ち着け)、そーゆーわけで極私的にはやっぱり傑作機なのでありまする。
 ついでにどーでもいいトリビア。パワードール4のミッションクリア画面の一つに、背景にビジランティらしき機体が描いてあったりします。これ見たときは、わかってるじゃねーか工画堂とにまにましちゃいましたですことよ。今は昔。

2005/10/05

 もう乗り遅れ気味かもしれませんがインテリジェントデザイン理論(以下ID論)のこと。

 最初は、人間原理かいな、と思いましたが、どうやらそれどころじゃなくたちの悪い疑似科学のようで、頭のいいと見なされる立場の人でもID論に引っかかっている模様。なんか悲しくなっちゃいました。京大生よ、どう思うね。

 物理定数のとりうる範囲の制約条件として、人間の存在(を許す現状の宇宙)を考えるってのが人間原理だと思ってましたが、どーしてそこからデザインなんてのに行き着くのかなあ。結果としての現状の宇宙(それもきわめて人間周辺)にfine tuningを見いだすのはかまいませんが、その裏にある無数のtunig trialに想いを馳せるってのが先なんじゃないですかね、科学者としても哲学者としても。ID論って結論先にありきならしょーがないですが。

 まあ、ID論に飛躍しちゃうヒトの背後では、ひとしく空飛ぶスパゲッティ・モンスター様が生暖かいまなざしで見守っていらっしゃることだけは忘れない方がいいと思うのでありますよ。

 てゆーか、wiredの彼岸の歩道橋の上から岩倉玲音さまが見守っていらっしゃるのだから(マテ

2005/10/03

 映画『ホテル・ルワンダ』の日本公開が決まったとのことです(『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会より)。渋谷で単館でということですが、まずはめでたい。

「F.S.S. DESIGNS 1 EASTER; A.K.D./永野護」(bk1)
F.S.S. DESIGNS 1 EASTER; A.K.D. F.S.S.ってゆーオハナシが気になって追いかけて幾星霜。そのあいだ設定本がいくつも出ましたが、ここにまたもう一冊。これ、単体でもかなりボリュームあるのですが(イラスト300点以上、内未公開分40点以上)、それでも「EASTER; A.K.D.」ってお題のとおり載ってるのはA.K.D.関連だけでして、フィルモアとかコーラスとかは未収録。で、こんな設定集が4巻まででるんだそうで(2巻は「ADDLER:JUNO:KALAMITY GODDERS」ってタイトルで2006年発売“予定”)。こりゃ連載再開はいつなのか……。
 や、設定深めるのはいいんです。それにそれだけで楽しめるってモノをたたき出しているヒトですしね、このまま突き進んでもらって大いにけっこうなんですが、でも永野護っていう貴重なリソースが設定集制作に大きく傾けられている現状は、歯痒いものがありますのう。
 ところでこれだけ登場人物いるとちょっと出ただけで退場ってのが多くなるのはしょーがないんですが、スウェイン(ティンの侍従だった女の子)って再登場しないんですかねー。一枚イラストのヨコにある「……母国に戻りひっそりと暮らしているという。」って解説ですまされちゃうんでしょうか。あうあう。

2005/10/02

 そろそろ新PCの環境構築も終わりー。で、面倒だったのが拡張とかパッチとかの累積したソフトの移行でした。というわけで現時点で使ってるFirefox拡張のメモ。

 Work Offlineは場所変わってて探し直すのに苦労したです。あとSoviet Editionは必須ですぞ、同志。

「serial experiments lain TV-BOX」(amazon)
serial experiments lain TV-BOX 廉価版。全13話を3枚組のDVD-BOXで12600円。思わず買ってしまいましたのことよ。深夜にかじりついて見ていたときからもう7年も経つのですなー。うーん。というわけでお久しぶりな視聴の感想。
  • 今見ると特に前半の動画が苦しい。静止画から動いたとたんに崩れるのが見ていてつらい。
  • でも多用されてる顔アップのところは目の全体(睫毛、瞳、目尻など)がちゃんと安倍テイストな線になってて作画グッジョブ。
  • てゆーか動きを見せるんじゃなくて情景を見せるアニメだったですね。電柱電柱。
  • 11話の前半はいわゆる総集編的なものなんだけど、極端にセリフ絞っているかわりにBGMはとぎれずに流すので、ミュージッククリップ風の見せ方になってて、すんごく気持ちいい。
  • 魂抜かれて(封印されて?)ぴーっぴーっとつぶやくだけになっちゃった美香おねーちゃんがイカス。
  • ありすは健気だなあ。
  • れいんはワイヤードもリアルもかわいいねえ。
  • 不在と偏在。このテーマは今でも色あせてないと思う。
  • ウェザーブレイクが入ってねええぇぇ!!
「Yoshitoshi Abe Lain Illustrations/安倍吉俊」(bk1)
Yoshitoshi Abe Lain Illustrations 安倍吉俊画集 というわけでTV13回分見直したイキオイで再版された画集も鑑賞しますた。描き下ろしの表紙の玲音が若干ツリ目入ってますが、中身は基本的に旧版と同じなのでタレ目成分が横溢しとります。“髪切り”って題された絵は、悲しげな玲音の目線がやっぱり好きだなあ。あとこっちにはちゃんとウェザーブレイク入ってます。お天気こわれてる?

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