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2005/08/21

 遅ればせながら夏コミの購入物件。ついカッとなって散財した。と思ったけどあんまり新規開拓できなかった。心より反省。

「宇宙の傑作機 No.8 ヴォストーク宇宙船/風虎通信(江藤巌)」
 新刊。ガガーリンによる初の有人軌道飛行で名高い東方号ことヴォストークの、1号から6号まで。マシンスペックにとどまらず当時の政治体制まで踏み込んだ詳細な記述。労作であります。
「ソヴィエトロシア・ウクライナのコンピュータ−技術とその歴史・思想−/風虎通信(水城徹)」
 こっちは去年発行の既刊。二進数でなくて平衡三進数(-1,0,1)によるコンピュータっちうなんともステキなものがあったのですね。うはー。あとAT互換機の出回る直前のロシアではMSX(主にYAMAHAの)が輸入されてたってのが意外でしたです。
「PANZER MAID Extra 総集編1/Night-Marchen(村山慶)」
 既刊の合本。「戦局の悪化と人員不足が〜」とか理由をつけてとうとう視力矯正者(眼鏡っこ)まで徴兵。うひー。
「ウイザーズ・センチュリー 高空の魔法使い/Progressive(早坂千尋)」
 短編小説コピー誌。第一次大戦、複葉機、飛行船、そんでもって機関砲くくりつけたホウキにまたがった魔法使いの空中戦。こーゆー世界観は好きかもー。
「ミッドナイト:オン・ザ・ラン 魔術師の職業倫理と交換取引/Progressive(真冬 真)」
 短編小説コピー誌。賞金首と賞金稼ぎの道中。いちおう賞金稼ぎは魔法使いだけどそれはあまり関係ないような。題は映画ミッドナイト・ランからでしょうか。悪態つきつつの道中ってのも映画と似てます。でもラストはぜんぜんちがうけど、これはこれで。
「niinosu./トラウマヒツジ(大野ツトム)」
 高い塔にいる女の子、それだけの短編マンガですが、この人の描く線が好きなんだよなー。
「増補改訂版・労働スル眼鏡/CLOCKWORK HEARTS(ミヅタウシオ)」
 眼鏡本。老若男女とりまぜて。
「収容所の小さな貴婦人/CLOCKWORK HEARTS(ミヅタウシオ)」
 第二次大戦で捕虜になったフランス兵が収容所で生き延びるためにしたささやかな抵抗。品のあるラストがいいなあ。元ネタは実話なんですが、うーん、リンクしようと思ったけど検索できない。とりあえず、概略はこんなかんじです。
「WIRELESS 5」
 イベント「wireless 5」で配布された同人誌。「なめたけ」(古梅屋さんのサークル)で売ってたのを入手。SF本ということですが“すこしふしぎ”くらい。
「神奈川県軍 vol.11〜21/BRASS(千洋少佐)」
 今回一番の散財、「マルヨンをつくる話。」の掲載分一気買い。女子高生がなんだかんだでF104をスクラップからレストアして飛ばしちゃうお話。いよいよフライトってところはもうサイコーに熱いです。「暗い倉庫のコクピットで 十万回繰り返した手順 今 本番!」
「灰羽連盟脚本集 第四巻/むてけいロマンス(安倍吉俊)」
 アニメ第四話、第五話の脚本。灰羽ではいちばん好きなのが五話「図書館・廃工場・世界のはじまり」なんですが、それが第一稿と最終稿の両方載ってるのは嬉しい限り。
「喰・喰2」
 それぞれ「偏食」「パンチラ」がお題のアンソロジー。主宰の桂明日香氏のサイトに紹介ページがあるので執筆者などはそちらを参照してくだされ。なんかメディアミックスの連載持ってるような人が多いような。
「注文の多いセーラー服/逆ギレ刑事(袴田めら)・空事象(ein)」
 セーラー服をリスペクトしまくった一冊。主筆のふたりのマンガだけでなく多数のゲストイラストすべてがセーラー服。すばらすぃ。
「空中楼閣 6/東京ポンポン堂(高橋慶太郎)」
 イラストと5Pの短編マンガ。戦闘武装メイド……。
「造られた花と飛べない鳥と消えた星空とゴキブリ/AQUARIA(すいでんげつ)」
 タイトル長いですが旧作三編と新作一編の合本です。
「Rolo's Fairly Tales,FLUTED,稲荷祝詞/furuike(住屋明洪)」
 三冊とも全頁フルカラーの短編マンガ。この人の描く髪の質感がなんか好きなのですよ。
「時計仕掛けのメルヴェイユ/70年式悠久機関(袁藤沖人)」
 えろ増量とのことです。三人分。でも背徳感はあってもえちぃようには見えない絵柄。

2005/08/07

 夏休み確保すべく休出の繰り返し。なんか間違ってるような気がするですが。

「STAYラブリー 少年 1/西炯子」(bk1)
「STAYラブリー 少年 2/西炯子」(bk1)
STAYラブリー少年 1STAYラブリー少年 2 STAY連作から、山王さんと佐藤くんを主人公にした「STAYラブリー」2巻で完結。前々作「STAYプラス お手々つないで」から引き続き、鹿児島の超エリート校に通っててそれなりに恋愛経験もあるはずのさとくんが超マイペースな山王さんに振り回され続ける話、ではあるんですが、山王さんの幼馴染の上温湯(かみぬり)くんが登場して三角関係っぽくなったりならなかったり。佐藤くんからすれば相変わらずつかみ所のないような山王さんなのだけど、上温湯くんには気づかれてしまっていたー。
 というわけで、なかなか気持ちを明かさない山王さんの謎めいたトコロとか超然としたトコロこそが極私的に本作の魅力であったのですが、なんというかそこからラブコメな方に一段降りてきてくれちゃっているような具合でして、いや、ラブコメとしてはその方がぜんぜんよろしいのですが、さとくんを煙に巻く山王さんってのをもうちょっと見たかったなーという気もします。でも、海風に吹かれつつ放心したように「……わたしにも わからんよ…」とつぶやく山王みちる様のお姿というのも、これはこれでッ。

Copyright くわたろ 2005