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2005/01/16

 チョコエッグ戦闘機の第四シリーズは複葉機だとかヘリだとか、パーツ数の多めなものもけっこうあってなかなか楽しいです。いまのところキャメルもソードフィッシュも出たし、フォッカーDは通常と彩色違いの両方集まりました。うれしー。

「スケッチブック 2/小箱とたん」(bk1)
スケッチブック 2 あー、やっぱりこのマンガ好き。
 九州ローカルな高校美術部の面々のどーでもいいようなみみっちい日常がひたすら続く四コマ。生物全般にマニアな栗原さんの活躍がちょっとだけ目立ったりもするけれど、宿題しようと決意しながらもこたつから手を出すということが出来ないばかりにけっきょくノートを無言のまま見つめるだけとゆー梶原さんの姿には、ええ、やっぱり癒されまする。

2005/01/10

 松もとれちゃってますが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。忙しいのもほどほどに。まったりいきたいです。今年こそ。

炎の戦線 エル・アラメイン/エンツォ・モンテレオーネ監督作品」(amazon)
 たしか去年の正月に日本公開だったイタリア映画。DVDにて。原題は El Alamein la linea del fuoco。第二次世界大戦の北アフリカ戦線における、イタリア軍に起こった悲劇を描いた作品。題にある炎(fuoco)ってのは砲火の激しさってのもあるだろうけど、それ以上に砂漠の炎熱のことなんではないかなーというのが第一の感想です。東部戦線の寒気も太平洋戦線のジャングルもイヤだけど砂漠の暑さってのも戦わされる兵隊にすりゃ地獄には違いないわけで。
 例にによって以下ネタバレしつつ。
 映画で扱ってるのは時期的には1942年後半、枢軸軍連合軍で取ったり取られたりを繰り返してた北アフリカ戦線も、そろそろ枢軸側の補給難から先が見えてきたというあたり。主戦線とは離れたイタリア軍パヴィア歩兵師団の小部隊に配属された新兵を主人公に物語は進みます。といっても序盤は派手な戦闘とかはなく、砂漠で塹壕にこもってという地味な戦いの日々。定期的な英軍の砲撃のたびに誰かがたおれ、補給が滞って赤痢が蔓延し、迷いこんだラクダを屠って久しぶりのごちそうにありついたと思えば、それは地雷原の調査用に英軍が仕掛けたおとりだったり……という戦場の風景。
 そして他戦線での均衡が破れたのか、始まってしまう英軍の攻勢。小銃と迫撃砲だけで塹壕を守っていた部隊はなすすべもなく蹂躙される。ここんとこの描写、夜襲ってことで戦車のシルエットとかははっきりしないけど、かなり頑張って再現してるんじゃないでしょうか。一夜明けての惨状ってのもかなりキてるし。
 でも、ほんとうに物語が始まるのはここから。戦線の整理ってことでイタリア軍の再配置(撤収)があるんで、主人公の部隊も移動します。トラックは無いので徒歩で。でも戦場の動きは急で、合流すべき友軍が合流する前に撃破されちゃってたりで、そのたびに目的地が変更になって延々と歩かされる。この炎天下をひたすら歩く敗軍の描写ってのが、この映画のキモでしょう。たとえ負け戦でもそれをヒロイックに歌いあげる映画ってのがありますが、これは断じて違う。「死が美しいなんて嘘だ」ってはっきりいう映画です。
 ところで挿話的に描かれる場面ですが、後方への補給ついでに主人公達が海岸に出るってシーンがあります。アフリカ北岸から見る地中海ってことで、つまり彼らは水平線の向こうに故郷イタリアを見てるわけですね。セピアがかった砂漠のシーンが多い映画ですが、それだけに海の青はまぶしく、そして哀しくうつります。

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