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2004/09/27

 休出しただけ代休とりたいよう、と壁にむかってつぶやく日々。

「ジオブリーダーズ 10/伊藤明弘」(bk1)
ジオブリーダーズ 10 日活映画風拳銃活劇は前巻で終了、今度は化け猫たちが黒猫派、反黒猫派に分かれての内紛。そして厚生省文官過激分派(もはやそうとしか呼べない)入江さんが引き起こすドンパチ中心。で、化け猫の内紛の方には間諜一〇七こと、まやちゃんと、ついでに高見ちゃん田波くんが巻きこまれてあうあうっていう展開で、しかもそのあうあうが半端じゃないのですよ。ってゆーかめがねを割られてしまった高見ちゃんのれぞんでーとるはどーなってしまうのかっ。
「ドロヘドロ 5/林田球」(bk1)
ドロヘドロ 5 話が進んでいるようで(能井と心の過去が語られたり)、進んでないようで(十字目の謎についてはあまり進展なし)、やっぱり進んでるのかなー(ニカイドウがついに魔法使いのマスク装着ッ)という微妙な巻。でもすっかりこのマンガ独特のまったりスプラッタなペースに慣らされてしまってるのであまり気にならなかったり。とりあえずスプラッタしつつも、ちっちゃい頃の能井たんはかわいいぞ、と。
「おおきく振りかぶって 2/ひぐちアサ」(bk1)
おおきく振りかぶって 2 2巻目、練習試合の後半。先取点とって、逆転されて、さらに逆転してっていう目の離せない展開。目の離せない展開を目を離せなくなるように描いてるってのは、前巻と同様、山場になればそれこそ一球ごとに打者・バッテリー・ベンチの間の駆け引きをきっちり描いてくれてるから。1巻の試合前半ではガッツポーズするのも遠慮してた小心者のピッチャー三橋くんが、最後に四番打者をうちとったときはマウンド仁王立ちで堂々のガッツポーズ。このときには読んでる方も素直に“おっしゃー”って気になっている。いやはや、確かに吸引力ある面白いマンガです。
「かるき戦線 1/太田虎一郎」(bk1)
かるき戦線 1 女子高生宇宙人水野かるきがとある高校に転校してきて地球征服しようかと思ったらブルマがどうのこうのチャイナねこ耳がどうのこうのでうやむやになってしまったりする四コマなマンガ。ついでに同じクラスに転校してくる女子高生自衛官はエスパーとサイボーグで、そのサイボーグな方がなんと近藤1号だったりするのですよ。すばらすぃー。
「POWER DoLLS第177特務大隊設定ファイル」(bk1)
POWER DoLLS第177特務大隊設定ファイル これはマンガでなくPCゲーム「パワードール」の設定本というかファンブック。なんでこの時期に? と思いましたが、初代PDから10周年ってことで、その記念らしいです。内容はというと、初代からPD6までのマニュアルに断片的に書かれてた設定の蘊蓄やらイラストやら、たぶん目玉であろうミッションコンプリートで表示される女の子さんたちのCGとか。
 初代PDがDOS/Vに移植されたときからずーっとつきあってる身としては正直もの足りない本です。裏設定とか、ゲームごとの設定の矛盾とかの解説とか、そーゆーのを期待してたんですけどねー。っていうか敵側の装備の解説がほしかったんだよー、うがー。
 まあ、このシリーズでこういう企画本はもう出ること無いでしょうから、ファンなら買っておくが吉。

2004/09/14

 WTMの第6集、3個買ったところで近所のコンビニからは無くなっちゃいました。で、収穫はというと、その3個ともT-80U。ええ、このイキオイなら言えますとも。我が小隊はいつでも出撃出来ます、同志政治将校殿。

GUNSLINGER GIRL」(amazon)
GUNSLINGER GIRL DVD-BOX DVD貸してもらいまして、後追いですがようやく見られましたアニメ版の感想を。
 原作が継続中のアニメ化としては、まず成功だったんじゃないかと思います。ガンスリって原作自体が一話完結式の連載で各話の独立性がけっこうあるから、1クール13回の放送として再構成しやすかったせいもあるのかな。前半で五人の女の子それぞれの紹介的なエピソードを続けて、後半はオリジナルもまじえつつ、原作から印象的なエピソードを順番入れ替えてつなげていく。と、こんな具合なのでラストもそれほど原作と乖離なく、というか原作を先行したといってもいいようなラストでした。「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ」というキャッチどおりに。
 以下ネタバレしつつ。
 アニメでもっとも独自色があらわれてるのが第九話。原作では事後捜査という形で語られただけの、担当官ラウーロを殺したうえで自殺してしまった義体少女エルザの物語。エルザとラウーロ、この二人の歪んだ関係は、少女と担当官の間にある「条件付け」の負の一面を象徴してます。これを第九話でじっくりやったことで、アニメ後半の流れが決まったんじゃないでしょうか。十、十一話は原作にもある公安一課によるエルザ事件の捜査。ここでヘンリエッタが、まあ例によってジョゼがらみで暴走しちゃいます。十二話はオリジナル。テログループのアジトへの強襲作戦中に、今度はアンジェリカが勇み足で負傷。「条件付け」された少女の危うさがエルザのエピソードで強調された後だけに、この二人の暴走にも、担当官への執着以上の危ういものを感じずにはいられません。また負傷後、担当官のマルコーに冷たく扱われて「死ねばよかった」というアンジェリカに対し、他の少女たちはなぐさめるしか出来ませんが、逆にただひとり担当官と死別してしまって直接の「条件付け」から離れたクラエスだけは「助けなければよかった」という突き放すような物言いながらも絶望するアンジェリカをたしなめることが出来てます。(そのクラエスにしても、かつての担当官への想いは遺品の眼鏡を扱う仕草から強くうかがえます。ここんとこの演出はすばらしー)
 で、さんざん「条件付け」の危うさ、残酷さを提示した上で、ラストの十三話は、原作にもある流星観測のエピソード。マルコーとアンジェリカの和解は追加されてますが、それ以外はほぼ原作どおり。「公社」や「条件付け」という状況は変わらないまま、流れ星を探して心を弾ませる少女たちの姿で物語は終わります。まさに「大きな銃」と「小さな幸せ」なわけです。このグロテスクなまでのアンバランスこそはガンスリの魅力なので、道徳的な是非はさておき、原作の持つ魅力を引き出せたという点で、これは成功したアニメ化といっていいんじゃないでしょうか。

2004/09/04

 積読のページとかつくってみました。ええ、そんなことより先にやることがあるってのはわかっちゃいるんですが。とりあえず電撃hp短編小説賞には〆切ギリギリで出しました。結果は来年。


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