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2004/01/18

 いまさらですが、Mozilla Firebird使ってみますた。たしかに軽いです。快適。Netscapeをブラウザとしてしか使ってないなら乗り換えても無問題。

「灰羽連盟画集 グリの街、灰羽の庭で/安倍吉俊」(bk1)
 画集です。アニメのセル絵とか載せられてたらどーしよーと思いましたが、とにかく全項、安倍線画安倍彩色なCGでした。ただしほとんどはジャケット絵などで既出。描き下ろしは3枚。でもその中の「ラッカと繭の芽」っていう、アニメのラストから繋がるであろう状景なんですが、このラッカがもうね、この、あー、こんな顔できるようになるまでいろいろあったねえとついつい思い出してしまうわけで。
 眺めてるとDVD観返したくなる、そんな画集なのですよ。

2004/01/04

 エロゲの次は同人誌かいっ、と新年早々間違った方向に突っ走っている気がしないでもないですが気にしたら負け。

 というわけで以下、昨年暮のコミケで買ったものです。こうして列挙するとイラスト集ってのがけっこうあるなー。

「スミソニアン航空宇宙博物館探訪記/風虎通信(高橋信久)」
 タイトル通りの本。ただし宇宙関連の展示に的を絞ったガイドです。
「宇宙の傑作機 No.6 ソユーズ宇宙船 三訂版/風虎通信(水城徹)」
 歴代ソユーズについてもろもろの詳細。アポロとデッドヒートしてた頃も燃えるけど、実績というイミではミール以降が評価されてるんでしょうか。とにかく各型のスペック変遷だけでなく、開発者たちについてや彼らの体制とかも書かれてまして、いろいろと燃え燃えでありまする。
「GLORY 第16号 U.S.ライト・ドラグーンズ,GLORY 第17号 U.S.ドラグーンズ/ワイルドバンチ」
 毎度ピンポイントにツボついてくれるサークル。この2冊はタイトルどおり、十九世紀前半アメリカ陸軍の軽竜騎兵連隊&竜騎兵連隊についての軍装本。時期としては英米戦争から米墨戦争くらいまで。
「南北戦争の本 6,南北戦争の本 7/制服画報」
 こちらは南北戦争期の軍装本。6は海軍、7は海兵隊。戦艦といっても帆走船や外輪船で装甲艦はむしろ例外という時代。衝角攻撃や接舷攻撃するときはカットラス(海戦用サーベル)で突入、というわけで水兵も白兵戦装備だったとか。
 なお、ワイルドバンチと制服画報の刊行物については南北戦争研究室 Johnny Rebに情報があります。
「抱腹Z2003 マソア様がみてる/R・C製作所M.G藤原,ShiN落合 ほか)」
 アーケードゲーム、コンシューマーゲームのゲームミュージックの解説&レビュー本、などとさらっとまとめると執筆者から跳び蹴りくらいかねない労作。つーてもサターン持ってるだけの人間にはそれ以上のコメントはできないのじゃよー。基盤・音源についての理解がある人に価値ある一冊。
「ノックの音が/Progressive
 「ノックの音がした」の一文から始まる短編小説八作の競作。お題にいちばんマジメな「ノックの音は聞こえない/白霧草」が捻りも利いてて面白く読めました。萌えポインツでは「ラムズギットの灯台守/小川一水」がヒット。
「翼人世界記IV/Progressive村山慶)」
 巻を重ねてきた物語もとうとう完結。下層民の少女シルクラセンが中央の学問所でさまざまな経験をし、そして皇后となってからの大波乱。文体にちょっとクセがあるというか、行きつ戻りつの説明口調でカッコもがしがし使うからノリはわるいけれど、でも少女の語る物語という体裁で、これは正解だったのかも。語られる世界自体も奥行きある面白いものでした。満足。
 ここまでは文章な本です。
「PANZER MAID/Night-Marchen(村山慶)」
 戦うめいどさん。「怯むな! 早く突撃なさい!」 いやもうなんちゅーかその柏葉剣付きメイド十字章級のバカです。うひー。
 なお、これは文章とマンガで半々な本。
 で、以下はマンガorイラストな本。
「かわいいだけじゃツマらない その4/まるちぷるCAFE(なかせよしみ)」
 小ネタつめあわせ本。速読少女がよいわー。
「Capriccio,Intermezzo/CLOSET CHILD(近衛乙嗣)」
 どっちもめいどさんな本。ところでカストラートなめいどさんというのはなんというか狙いすぎと思うのですが。
「Everseen/CLOSET CHILD(淺木柚乃)」
 イラスト集。ネコミミ率高。
「魔風涼風,HONEY SUCKLE ROSE,ミズタマ(山名沢胡作品集)/突撃蝶々(山名沢胡)」
 「魔風〜」と「HONEY〜」はマリみて本。それぞれ夏の再販と新刊。「ミズタマ」は94年〜98年の同人発表作の合本。旧作の方が、なんとなく毒気まじってるのが多かったりしますが、これはこれでいいなーと。
「8時02分発、3両目/モホロビチッチ不連続面(空条HYO太郎ヲ)」
 通学電車でみかけるあの子は……という青春ーな学園物。コメすくなめラブ。こういう直球は予想してなかったけど、面白かったです。次は既刊分も買います。
「いつかこんな日が/逆ギレ刑事(袴田めら)」
 一昨年のやつの再販。女子高生四人組が信じたり疑ったり嘘をついたりしながら……というお話。60ページ。
「OMNi/RAVING PHANTOM(藤島総二)」
 イラスト集。目がよいなーと。
「GREEN/BoleRO(長澤真)」
 イラスト集。暑苦しいクリーチャーと、あっさりめな(?)女の子。
「Axial point/can't HUE(野良赤次,hm)」
 斑鳩の二次創作なイラスト集CD-ROM。
「Not found/むてけいロマンス(安倍吉俊)」
 イラスト集。なんか人相悪いヒトが多い……
「真/山下組(山下真守)」
 旧作の合本。
「KITTE HATTE 一喜一憂/ボストーク通信社(速水螺旋人)」
 各所に載ったカットとかつめあわせ。おんなのこダヴーに激しく萌え。
「にこいち/東京ポンポン堂(高橋慶太郎,なつき。)」
 イラスト集。にしても二人の絵柄に激しくギャップが。
「ミウ電気総集編/ミウ電気(西田章二)」
 2000年8月〜2002年12月までにコピー誌で発表された旧作の合本。元ネタのどれみとかコメットさんとかは知らなかったりしますが、この人の絵はスキなので。
「薔薇の約束/少女標本(桐原小鳥)」
 マリみて本。せいさまー。
「PABLO/Black Bush(住屋明洪)」
 三つの短編収録。「十九の春」というのが面白かったです。これは同名の民謡の詞をト書きに使う以外セリフなしのフルカラー。
「オブロカゲ/STEEL SHEEP(大野ツトム)」
 委託コーナーで入手。人間を喰らう魔物「オブロロ」を退治しに現れるのは異星人だった……というのを伝奇アクション風に描いた作品。
「中央東口のシャイニングエクソシストEX & HAGAKURE ROYAL/原作 虚淵玄 漫画 中央東口」
 Nitro+の企業ブースにて。「シャイニング〜」は電撃姫掲載の同名のコラムをまとめたもの。で、「HAGAKURE ROYAL」の方は一言でいうなら、ガン・カタなマンガ。スミベタ多用のアメコミ調の絵が雰囲気出てます。葉隠をしてサムライコーラン。

2004/01/01

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年こそ、ちゃんと更新したいなあ……
 だからって新年早々エロゲってのもどうか。

「沙耶の唄/Nitro+
 サスペンスホラーアドベンチャーという謳い文句の18禁ゲーム。選択肢少なめで演出に凝った声つき紙芝居、というかんじ。それほどスペック要求するソフトじゃないですが、さすがにUSB1.1接続の外付けHDDにインストールしたら画面表示がもたつきましたが。
 以下、盛大にネタバレしますんで、ご注意。
 設定とあらすじ。大学生の主人公の匂坂郁紀(さきさかふみのり)は交通事故で両親を失い自らも死にかけるが最先端の脳手術でかろうじて一命を取りとめる。しかし後遺症として、見たものすべてが腐肉でできているように見えてしまうという奇妙な失認症がおこっていた。何もかもに絶望する郁紀だったが、ある日病室にやってきた沙耶(さや)と名乗る少女と出会う。彼女だけは、なぜか郁紀にも人間に見えていた……
 この失認症になった郁紀の表現なんですが、同じ物を郁紀主観の映像とそうでないのと並列することで提示してて、ここらへんは紙芝居形式なアドベンチャーゲームの利点ですね。よくわかるし効果的。並列してる映像がどれだけ違ってるか、それがそのまま郁紀の病状の深刻さになってるわけです。ちなみにどう違ってるかっていうと、グログロな方に違ってまして、オフィシャルページにあるデモムービーでだいたいわかるんじゃないかと思います。
 で、このデモムービー観たときからもしかしてと思ってましたが、郁紀の設定って、火の鳥の復活編ですね。交通事故から蘇生・人間が人間に見えない症状・そして人間に見えてしまった存在を愛するという展開、ここまで共通してます。なにしろゲームの中で郁紀の口から、古い漫画で云々といわせてるんで間違いないでしょう。郁紀=レオナ、沙耶=チヒロでぴったりはまります。でもって火の鳥ということで観直してみると、望郷編もちょいと混じってるかもしれません。異種婚というあたりに。そうであるなら、沙耶=ムーピーともとれます。ついでに無理すればブラッドミュージックかもしれません(特に羽化のエンディングが)
 まあ、類似は類似として、このゲームはあくまでホラー。ホラーに徹するところにオリジナリティがあります。だからして、救いのある展開なんてありゃしません。そもそも火の鳥のように高次から見守る存在なんてのがないんで、あくまで人間or沙耶の目線で物語は進みます。だからどのエンディング(コレまでに三つ確認)でも手放しのハッピーエンドとはいいがたい。まあ、ホラーな話にハッピーエンド期待する人もいないでしょうし、この、とってもグロテスク&かなりセツナ系&ちょこっと燃え、な色づけのホラーという方向性はよろしいんじゃないでしょうか。個人的には12番ゲージ眼鏡さんが活躍するエンディングが好きです。活躍、だけじゃなくて、その後。この後味の悪さがなんともホラー。

Copyright くわたろ 2004