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2003/10/20

 WZですが、うーんと、アウトラインプロセッサとしての機能はそこそこ使えるレベルになってるかなあ(←買っちまったので必死に使えるところを探してる)

「プライベート・ソルジャー(原題"When Trumpets Fade")/ジョン・アーヴィン監督」(amazon)
 レンタルで観たDVDですが、とってもよかったんで紹介。アメリカのTV映画。制作が1998年というから知ってる人には今さらかもしれませんが。
 一言でいえば第二次大戦物です。ノルマンディー以降の西部戦線。この作品の舞台は1944年11月、ベルギー・ドイツ国境付近のヒュルトゲンの森。ここで繰り広げられた米独両軍の凄惨な戦いを米軍側から描いてます。
 戦闘シーンに関してはTV映画の限界というか、軍装は頑張っても兵器関連は今一歩で、銃火や砲撃のすごさというのも爆発のエフェクトが単調なせいか伝わってこなかったり。むしろ長けてるのは戦場描写、軍隊描写。霧に閉ざされた森の中を分隊斥候する場面など非常に重苦しく迫ってくるものがあるし、やっと部隊に帰還して死体袋が並んでる泥道をとぼとぼ歩くところとかも情念こもってます。階級差や非現実的な命令による葛藤、エゴイズムの衝突、などなどの描写も生々しい。
 以下、ネタバレしつつ。史実でヒュルトゲンの戦闘が他戦線と違って膠着状態になり米軍側にとって予想外の被害がでたのは、悪天候と深い森のため航空支援を含む支援火力が不充分なまま歩兵だけを展開しなければならなかったからで、作品内でも支援重砲とかでてきません。むしろドイツ側のハチハチの活躍が目立つくらい。主人公(戦時昇進の叩上げ)はそれなりに活躍もしますが、けっきょくひとつの戦場全体への投入火力不足という師団レベル軍レベルのミスは個人の力闘ではどうにもならず、状況は変わらない。エンドクレジットの、静かに雪の降積もる対戦車障害物が延々と続く光景は、倒れた無数の兵士の墓標に他ならない。ドラマチックな仕立てに乏しい作品ですが、このラストまでの戦闘の積み重ねそのものが明確なメッセージだといえます。
 で、気になって検索したんですが、このジョン・アーヴィン監督って「ハンバーガー・ヒル」を撮った人なんですね。たしかに、あの無常なラストと相通ずるものがありまする。「ハンバーガー・ヒル」が好きという人なら、この作品もきっと気に入ると思います。
 ついでに。こんなにいい作品なのに、邦題がなんとも意味不明というか「プライベート・ライアン」モドキになっているのは悲しすぎます。これなら原題"When Trumpets Fade"そのままの方がナンボかマシ。戦争物ってことで、トランペットというのは突撃ラッパのことでしょうか。突撃ラッパの熄むとき。

2003/10/19

 修羅場がちょいと途切れた日曜日、情報処理の試験うけてきました。会場は有明の国際展示場の西館。……うひー、いかにもなプログラマのコスプレしてるヤツがぎょーさんおるー(間違
 ともあれ久しぶりの外出には違いなく、ついでに足をのばして WZ5.0 を買ってきたり。旧版との違いは……といえるほど使い込めてないんでわかりませんが、とりあえず金払ってバージョン上げなきゃいけないかっつーと、?ですなあ。


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