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2002/04/21

 ワタシのMIZUHO口座に今月の給与振込がされてなかったら旅に出ます。
 で、「ブラックホーク・ダウン」ですが、原作まだ読めてないので後回し。かわりに日付さかのぼって七日のコト書きます。この日は吉祥寺MANDA-LA2であった Love Joy のライブに行ってきました。ひさーしぶりなライブだけあって、始まるころには満員でした。MANDALAじたいは雰囲気ある場所なんで好きなんですが、たまにはもうちょい大きなトコでやってもいいような気も。
 新曲は少なかったですが、その分おなじみな曲に凝ったアレンジがたくさんあって楽しく聴けました。とくに「鉢植えの人」での近藤さんと植村さんのキレっぷりがなかなか。だけどどんなに凝ってはいても聴いてて楽しいっていう線を守ってるってのが Love Joy らしいとゆーか。新譜の予定はなさそうな話でしたが、ライブ盤でもいいから出してほしーです。切実。八年後なんていわずに。

 それから、たしかこの日に吉祥寺ついでってことで、まんがの森に(コラ)。そこで買ったもの、「新装版 でんせつの乙女/こがわみさき」。旧版は読んだことない人間なんですが、そっちもA5だったんだでしょうか。新装版ってのがA5のえらくきれいな装丁なんでびっくり。で、中身ですが、おトメちゃんのかわいさ加減がもーどーしてくれよーかコノヤロウというくらいに凶悪。人生投げきったような無気力な表情を見せる実はいい年だけど見た目は八歳で必殺技が銀座ぶらぶら踊り。こんなバケモンがなぜこんなにかわいーのか。収録四話どれもダマされたくらいに後味さわやかなのはなぜなのか。今日まで何度も読み返したんですが、この人の絵ってキレイかもしれないけどうまいってわけじゃないし、オハナシだってよくよく読めばけっこう詰め込み気味で、無理な展開してるところも多いのに、あー、でも、おトメちゃんが扇子構えただけで花が咲いたみたいに思えちゃって、もうおなかいっぱいというか。華やかさに満ちた一冊です。はい。

2002/04/05

 夜勤明けdeへろへろだYo!
 へろへろではありますが先週の日曜に観た映画のコトを思い出しながら書きます。「WXIII 機動警察パトレイバー」、WXIII ってのは wasted thirteen と読むそうで。というわけでコミック版パトレイバーのなかの「廃棄物13号」を元ネタにした、映画としては三作目にあたるパトレイバー。監督は高山文彦で、脚本がとりみき。押井伊藤コンビではありません。
 前宣伝やらパンフでは、ロボット物である以上に怪獣映画でそれ以上にらぶすとーりーだということでしたが、ワタシの印象では刑事物です。丁寧で緻密な刑事物。
 まずいっておきゃなきゃならないんですが、原作であるパトレイバー自体は映画製作以前に完結してます。かなり昔に。なんで、犯人というか13号の正体わかってて観る人の方が多いでしょう。ワタシもそう。だけどこの映画は推理小説でいう倒叙法(犯人・真相から描いてく)ってのをとってません。フツーに発端→捜査→真相です。だからして結末で「謎はすべて解けた!」って高揚感はありませんです。それはワタシが犯人誰だか知って観たせいもありますが、おそらくそれ知らなくても、謎解的高揚感は得られないでしょう。そういうつくりになってます。前半から中盤の渋い刑事ドラマが、ラストでは怪獣物にすりかわっていますから。……あー、やっぱり怪獣物かも(おい)
 でも主役である刑事二人(所轄の古株とキャリアの若手、お約束的凸凹コンビ)の印象が強いんで、刑事物っていいたくなるんですね。ここらへん、とり脚本&高山演出の成果といっていいと思うんですけど、なんというか、見せ方がとても緻密というか、ロジカルなんですねー。小さな伏線ひとつひとつ、丁寧に積み重ねていってます。捜査の結末であっといわせるというよりも、捜査の過程そのものを見せたかったのだとしたら、こういうロジカルな物語の組み立て方は正解だったんじゃないでしょうか。いや、犯人知ってる人間の意見なんで、割り引いて聞いてほしいんですが。
 ともあれ、押井的暴走気味長台詞とかはありませんが、緻密な人間関係のドラマが味わえますです。それから後半は自衛隊vs13号っていう展開で、東宝的怪獣映画としても楽しめるんですが、ここんところは何をどういってもネタばれになっちゃうので略。

 あともう一本、「ブラックホーク・ダウン」とゆー映画も同じ日に観たんですけど、こっちはただいま原作を読んでるとこなんで、それ読み終わったらまとめて感想書きますです。


Copyright くわたろ 2002