雑誌は新しいほど面白い、ということを何となく思ったりしますのは時間が経つと守りに入ってしまうのか何となく勢いってのが無くなっていくような気がそこはかとなくしないでもなくなのでございまして。さて、まだ新しいといえるのかな、モーニング新マグナム増刊ですが、はっきりいって、今号はほとんどハズレなしです。まるで私のツボを精密爆撃しているやうな。その中で、あえて六つ。
黒田硫黄の後は誰かと思ったら「ネオデビルマン/とり・みき」でした。いや、正直いってギャグを期待してたんですけど、シリアス路線。んでもさすがにヒネリ方が、とり・みきです。ところで“未来の記憶”にわざわざ傍点をふってるのは幼年期の終りってヤツでしょうか。
「雨太/正木秀尚」、話が一気にドロドロしてきました。やーさんとかじゃなかったです。郷のシキタリが原因で血の雨が降ります。淡々と、降ります。ただ、気になるのが、肘曲げてハンドガン撃つことね、それだけは。
久しぶりの「王国物語 Sphinks/荒巻圭子」ですが、墨絵っぽい(が、墨絵では無い)絵が目に付きました。唄者とか三星の大ゴマで。こういう黒と白の両方が上手く使われている絵が違和感なく織り込まれてるのを見ると、うーむ、「GENOMES」の頃のマックロ炸裂画面とは違ってきてるんですねい。ところで、次回で最終回だそうで、そもそもの謎かけにどういう答えと応酬がなされるのか、今から興味津々であります。
変わったといえば「文車館来訪記/冬目景」の冬目彩色。なにやら水彩っぽいというか。寒色系基調だったからでしょうか、ちょっといつもと印象違いましたね。でも、夏らしい色かもです。
「いつかどこかで雨の日に/岩館真理子」ですが、えーと、もうバレバレかもしれませんけど、無理して笑ってるって話に弱い傾向があるのです、私は。離れ離れになった双子の、そういう話。幻想的なラストが特によろしいです、ハイ。
も一ついきます、「話田家/小田扉」ですが、えーと、悲惨な状況を無理して笑う、でなく、ヒサンな状況なのになおバカをやってしまって笑えるという話です。脱力風味が増して来てます。絶妙なハズし方のラストが特によろしいです、ハイ。
「十年ぶりだな」
「ああ、間違いない。ケルベロスだ」
てなわけで、初めて買いました、月刊少年A。
しかし鞄に入らんほど厚いとは、やるな、おぬし。
それはともかく「犬狼伝説/押井守×藤原カムイ」、ページめくるたびにタメイキでございます。藤原氏の絵の上手さというのは今更言うまでもないですが、こいつがもう各コマごとにばっちりきまってます。冒頭の特機隊の演習シーン、六ページながらも詰め込まれた情報量はハンパじゃないです。絵で語ってます。読み上げられる手紙をナレーションに借りつつ描かれる特機隊の“平時”、これも高密度。私が押井っぽさを感じたのはこの二つの見せ方ですね。実際のコンテでは違うかもしれないけど。
その二つのシーンの間には、自衛官の訓練生とミドリ(そーです、あの、翠なのですっ)のダイアローグがはさまります。この二人の目線が、もー、いいんです。ホント上手い。口ほどに語ってくれておりますのよ、微妙な目の表情が。
そしてこの二人が富士総合火力演習で向かい合うところで第五話「軍用犬」の第一回は終わります。ミドリは観客席でサングラスをかけて、かつての訓練生は自衛隊員としてプロテクトギアを身に纏って。だからもう、直接目は見えてません。なのに見えるてくるのです、凄絶に笑っているであろうその表情が。それくらい、ダイアローグのシーンでの二人の目線は、鮮烈な印象を残してます。
日付間違えました。ぐすん。
気を取り直して「無限の住人/沙村広明」表紙の天津が男のくせにやたら色っぽい第九巻。
まず、無骸流。真理路、男です、くうっ、よーやったあ、おぬし。安らかに眠れ、合掌。尸良はいい顔してます。表面だけの悪役顔とかそんなんでなく、100%どこを切ってもワルって顔がぐーです、ばっちぐー。そして百琳は……、次巻でエラいことになるんでしょうなあ……。
さて、表紙の天津。伊羽指南所の娘、密花といい雰囲気ですが、その密花のセリフの中でこういうのがあります。天津の伴侶にふさわしい女性とは、ということで、「貴方の心を 癒してくれる 人でなく…… 貴方と共に 戦ってくれる人でなく 只 貴方の 行く末を 最後まで 見届けてくれる 人なのかも 知れませんね」と、まあ、こんなセリフ。
これで却ってあのおみ足麗しき槙絵サマの再登場に期待期待期待ッしてしまう私はゲドーなんでありましょうか。や、でも、槙絵サマには出てきてほしいのですよ、色々なものを背負ったままで。
そんな感じで、凛ちゃんと卍の二人の印象がちょいと薄い第九巻でしたです。
マウス死にました。GUI万歳。ぐすん。
なるほど、壊す、でなく、組み立てる、ってのはヤられたってカンジであります。あと、笑えばいいと思うよ、に持ってくところもいいですねえ。ワタシがやるとこーなってしまいますので。
てなわけで、返歌というか、ま、今度も電波です。前回にも増して電波ピリピリな小噺です。ううみゅ、登場人物二人に絞ったのがいけなかったかな……、だいたい何もイベント起きてないしな……、設定説明しただけのような……。ともあれ電波発信、えいっ☆>猫かぶり さま
僕は外、彼女は中。
現実はシンプルだ。乗り越えられない場合は特に。
僕が乗り越えられないのは、立場とか常識とか、しがない平の研究員って身分とか。
彼女が乗り越えられないのは、壁。生まれてこの方、羊水の中にいる彼女を取り巻く透明なクリスタル。平面の縁にあるわずかなその曲面は、向こう側の裸の彼女を艶めかせてやまない。
「おはよう、あやなみ」
ガラスを挟んだコミュニケーション。乗り越えられない僕を尻目に、声帯から出た空気振動はマイクを勃起させ、感じちゃったマイクが周波数をずらした喘ぎ声をあげて、発生した水中波は羊水の中の綾波レイの耳に届く。いつも通り。
「おはよう、いかりくん」
逆順。僕は聞く。綾波の声。脳味噌のどこかが勃起せずにはいられない。
いつだったか、ペニスまで勃起した。
精液は壁を越えられなかった。
ガラスの壁をたれる精液と、にっこり笑う綾波の顔が重なった。
あれから僕は不能だ。
僕は越えられそうに無い。
綾波レイ。
僕の天使
もちろん僕には一から遺伝子マップをこしらえる才能も、卵割から二ヶ月の微妙な期間を順調に成長させるという能力もない。なかった。しなかった。
ガラスの内側で育つ彼女を眺める以外に僕がしたのはたった一つ。
綾波レイ。
声に出さずにもう一度、綾波レイ。
この名前を付けただけ。
綾波レイ。
自分の考えたこの名前、酔った。
「あやなみ」
と、呼ぶ必要は、本来無い。
人工進化研究所で彼女とコミュニケーションをとるのは、その担当であるところの僕一人。考えてみるといい。彼女にしてみればこの世には自分を含めてたったの二人。そんな二人に名前は要らない。君と僕、それだけで事足りる。
「あやなみ」
「なあに」
「あやなみ」
「なあに」
越えられない。
僕は天使じゃない。
あやなみ、と呼ぶたびに、天使ならざる一介の研究員である碇というこの男は、クローン実験体、コードEVA-00を、所有する。綾波レイ、なんと甘美な僕だけの言葉。僕だけがEVA-00を綾波レイと呼びうるこの甘美な事実。あやなみ、そう呼ぶことで、彼女は彼女の名前だけでなく、僕の名前を、僕個人を、必要も無いのに否応無く意識させられるはず。
そういえば、射精した時も、あやなみ、と叫んだ。
「あやなみ」
「なあに、いかりくん」
「きれいだね」
いつも通りの綾波レイ。ちょっといつもと違うけど、それも初めてのことじゃない。
経血の処理をすませて、彼女は少し憂鬱そう。
「あやなみ」
「なあに」
「気分は」
「ちょっと……」
後で鎮痛剤を処方するように生体維持機能担当者に頼もう。
「あやなみ」
彼女、視線をうつむかせる。
睫毛の下の瞳の光が、羊水をくぐり、ガラスを通って、やってくる。
「きれいだね」
僕の脳味噌の中で、どこかがまた勃起する。
怪我一つ、病気一つしたことの無い、することの出来ない彼女。雑菌一つ無い彼女。
一度、担当者に聞いたことがある。
彼女はセックスは可能かと。
笑われた。
そもそも彼女は外に出たら死ぬようになっているんだから、セックスはできなくて当たり前だ。
受胎は可能かとも聞いた。
笑ったその人がいうには、仮にインサートできたところで子宮内で免疫機構が作動して精子は残らず死んでしまうだろうよ、とのことだった。そういう、念の入った設計らしい。
でも、不能の僕にはぴったりじゃないか、あはは。
「おはよう、あやなみ」
「おはよう、いかりくん」
神よ、我らに祝福を。
そういえば彼女に神の概念を教えていなかったけど、それでむくれるような狭量な神様でもないだろう。そもそもヒトにこんな実験を許しているくらいだし。
神よ、彼女に祝福を。
福音がガラスの壁を越えられないというならば、僕が代わりに伝えればいい話。僕は彼女のインターフェイス。僕の上を素通りしていく情報の数々。肉体面、精神面、EVA-00のあらゆる反射。それにこそ価値がある。と、されている。実験対象、観測対象のEVA-00。僕はそれを見つめる色眼鏡。
ただの、観測の、道具。
道具自体には何も期待はされていない。
してみれば、僕とEVA-00は似ている。
僕と綾波は、似ている。
やっぱり僕にはぴったりじゃないか、あはは。
「あやなみ」
僕は越えられない。
「あやなみ」
壁はとてもとても高い。
「あやなみ」
「なあに、いかりくん」
「あいしてる」
この瞬間も、彼女の心拍数やら脳内温度分布やらが余すところ無くモニターされているだろう。僕の発言も彼女の応答も残らず録音されてるだろう。
そんなことはどうだっていい。
僕にぴったりの彼女。
彼女の内側を覗きたいなら勝手に覗けばいい。ついでに僕の内側も見せてやるよ。観測装置の特性の把握は精密な観測の必要条件、そうでしょ、わかってるよ、わかってる。僕の番号がEVA-01ということもわかっている。
でも、彼女は、僕のものだ。
綾波は、僕のものだ。
「EVA-00」
きょとんとする彼女。ああ、そうだった。この呼び名は教えていなかったっけ。
いいなおすよ。
「あやなみ」
「なあに、いかりくん」
「僕をあげる」
「それは、どういう意味」
「だから、あやなみを、ちょうだい」
「どうすれば、いいの」
「笑えばいいと思うよ」
すると彼女はにっこりと笑った。
それは僕の教えた笑い方だった。
ホント、おそまつ……
あ、年齢設定は十四歳でなく、それより三つか四つ高めってコトで。
「アガルタ/松本嵩春」@ウルトラジャンプ、ヤられました。スゲエ。
もちろん、そんなツラ初めて見たぞ>紅花、での紅花の顔もキましたが、先月から引き続き描かれている、ピーウィーによるRAELの意識へのダイヴ、これがもー、キましたキました。ピリピリです。
「攻殻機動隊」がヤンマガの増刊で連載されてたのは、えーと、もう十年くらい前でしたっけ。それ以前にもあった、他人の意識に没入(ジャックインとルビをふりたいッ)するというシーン、これの漫画ならではの表現をワタシにとってはっきり見せてくれたのが、当時の「攻殻」の素子が見る人形使いの飛ぶ姿だったわけですが、今回の「アガルタ」はそれに匹敵する衝撃でありやす。ピリピリ。ピーウィーのするアクセス方法自体も捻っていて面白いんですけど、アクセスしてから、キーワードを出しつつ探りを入れるトコ、もー、キましたね。もひとつ例を挙げるなら「ニューロマンサー」のクライマックスシーンで主人公ケイスが見るビジョン、灰色の海岸とそこにいる少年、アレです、アレ。アレにヤられた感覚がフラッシュバック。ああ、ピリピリ。
ヤっちまいました。以下、天下無敵の万能科学者”赤木リツコ博士”を登場させながら、なおかつ後味悪い方面に暴走した単なる電波小噺です>カードキャプターぱわぁどぉる さま。
アスカ・ラングレーにとってショッキングな事実は二つあった。
一つは事前に聞かされていたので心構えもできていた。ただ、研究材料としてのみ、水槽の中に息づく少女。受け容れるには少なからぬ良心の葛藤があったが、ともかく配属される前には何とか折り合いを付けることができていた。
だが、その少女に心を奪われた男と同僚として共に働くという事実は、それ以上にショックだった。せっかくただの人形と思い込んだそばから、まるでその男は水槽のガラスの前で赤ん坊でもあやすように実験体へとコミュニケーションをとってしまうのだから。
そして、そのショックは、男が幼い頃に淡い恋心を抱いたこともある人物だったという事実によって、さらに倍加したのだった。
「どうすべきでしょう、Dr.アカギ」
と、彼女は上司に相談した。
上司の答えは短く要を得たものだった。
「放っておきなさい」
その答えからアスカはもう一つの衝撃を受けた。
研究対象には彼女の同僚、シンジ・イカリの精神も含まれていたのだった。
それに自分も加担していたのだった。
「私……何のためにこんなことをしているの……」
数ヶ月後、ストレスに押し潰される寸前にまで追い詰められたアスカは、水槽に向かってつぶやいた。
中に漂う少女には何の反応も無かった。
少女に何らかのリアクションをさせるのは専任オペレーターのシンジしかいなかったのだから。
「ここから、出たい?」
水槽から答えは無い。
その沈黙が、アスカには、耐えられなかった。
「出たいんでしょう、出たいはずよ、そうよ、そうに決まってる、管理に都合の悪い感情の表出手段を教えていないだけじゃない、なにが心理構造の究極的解明よ、こんなの、こんなの、ただの人形遊びじゃない」
次の瞬間、彼女の拳は、水槽のガラス壁を叩き割っていた。
「間違ってるのよ、間違ってるのよ……」
ガラスの破片で血だらけになった手で、呼吸困難に陥っている実験対象を抱きかかえながら堰の切れたように涙を流すアスカが、警報ブザーによって駆けつけたシンジに発見されるまで、二分かかった。
既に、実験対象の脳内酸素は、危険なまでに枯渇していた。
「間違ってるのよ……」
呆然とするシンジをよそにアスカはなおも繰り返していた。
その室内をモニターしていたDr.アカギはゆっくりと一つのファイルに最後の一文を書いた。
『クローン一体、人間二体による、保護・依存構造の心理的側面の研究』
それが、そのファイルの題だった。
おそまつ。
あう
そーか、そーか、そーゆーことか、あの傑作エピソード“砂漠のカーリマン”を、私が浦沢直樹初めて読んでハマるきっかけになった“砂漠のカーリマン”を、予定話数が増えたにもかかわらずに放映中にやらなかったってのはそーゆーことか。見たけりゃ金払えっちゅうことなんか、そーか、そーゆーことくわぁっ。
あう
うう、耳元で小人さんたちがMASTERキートンとささやいている……。
#ところで終末(非誤字)の予定は?>わたし。
あう
今日の二冊、ゼンゼン方向が違いますけど、どっちもいい買い物でありました。
「エイリアン9/富沢ひとし」の第二巻、話そのものもいいですけど語り口というやつが、また、いいです。説明が追いつく前にうりゃうりゃとショッキングな事件が立て続けに三人の女の子に襲いかかります。ええ、文字どおり容赦ナシナシに“襲われ”ます。読んでる方が呆気に取られてるうちに真相がちらちらと語られていくんですが、それがまた度肝をぬくよーなシロモノなのです。あと、感じたのは、ミスマッチの魅力ってやつですね。設定からして、次々と現れるエイリアンと、舞台になるごく普通の小学校。嫌悪感を抱かせるエイリアンの描写と、それとは対照的にトボケた絵で描かれる人間たち。三者三様ながらそれぞれがんばってる小学生の女の子、その一方でとんでもねーことヤってる先生たち。そういえば、まったく先の見えない急展開のストーリーを語りながら、コマ割りやキャラクター描写も含めた絵の全体からは徹底してスピード感というものを排除してます。ここらへんも、すっげえ心憎いミスマッチ。
もう一冊、ヤングマガジンUppersってゆー掲載誌からして妙な予断があったのでサイズがA5だって気付かずに書店に並んでいながら何度も探してしまった(<バカ)、「ストレンジラブ/田中ユキ」。んでも、この人の描く話が雑誌の中で妙に浮いていたのも確かです。そんでもって、その浮いた成分の方に惹かれたのも確かです。具体的には、この田中ユキと玉置勉強。さて、この田中ユキの作品集、十代の男女(一部例外アリ)を描いた六編が収録されてますが、題の通りに登場人物みんなどっかズレてます。内側のちょっとしたズレが外に現れるとき思いがけない行動に……、そんなお話が多いです。表題作の「ストレンジラブ」、忘れてしまった女の子とこだわり続けている男、突飛なことをしながらお互い思い出していくという話、いいです。最後の女の子の独白がキてます。私的ベストを選ぶとしたら、表紙にも描かれている女の子二人が登場する「白い恋人」でしょうか。公園でビニール袋を頭から被った男が語るのは中学生の頃の思い出、同じクラスにいた対照的な二人の少女。中学生だとそりゃ周りなんか見えません。自分ですら怪しいのに自分の目の前にいる人のことなんかわかりゃしません。そんなわけで、そのうちの一人が首を吊った原因が自分だと気付いてから、ようやく少年は「オレはこんな細い木じゃ死ぬことなんてできない」と思い知ることに……。もー、こーゆー話をからりとした絵で描かれてしまいますとですね、私は即撃墜されてしまうのです。そして読み終わって表紙を見かえしてですね、一人が正面を向いてもう一人が後ろを向いているという、ただそれだけの絵に、再び撃墜されてしまうのです。
なんと、阪神が首位になってしまった。
そりゃトラ吉としては嬉しいですが……、恐怖の大王?
な、なんと、エンターテイメント性は皆無ながらストラテジックシミュレーションは演出ぢゃねえ黙ってデーター量で勝負ぢゃという姿勢にごく一部の勘違いした人間から熱狂的な支持を集めるも肝心のデーターベース周りがバグ頻出でパッチが出されても出されても根本的解決はされず追加パックでしのいでいる間にとうとう開発元が他社に吸収されてしまい久しく音沙汰無かったHarpoonが、Harpoonが、あのHarpoonがっ、新作Harpoon3となって発売っ。
んでも、林檎版なのね……、しくしく。
ナミダこらえつつOURS。
二回連続で新キャラとゆー「エクセルサーガ/六道神士」でしたが、今回の六本松さん、美人薄命っす、ヒトかどうかはさておいて。そして注目はヒゲ。なんといおうとヒゲ。爆発、でなく、その直後のコマで不覚にも笑ってしまいました。やるな、ヒゲ。
「ジオブリーダーズ/伊藤明弘」でも新キャラ。柊 巳晴。ミハルです(勘違)。などと神楽方面でどたばたやりつつハウンド方面とか入江方面とか真宮司^H^H^H神宮司重工方面でさくさくと話が進んでいく、このテンポが快感。
「龍門亭的姑娘/宇河弘樹」、先月に続き宇河氏が読み切りで登場。この、お高くとまってない、定食屋のような中華料理店のヤカマシー雰囲気、なにやら懐かしく読めてしまいましたです。話もページ数相応にまとまってていいですね。来月も短編が載るということで、期待。
前後編という「まつりの景色/やまむらはじめ」の前編、繰り返し描かれているのは“扉”です。二つの世界を隔てる扉、つなぐ扉、そして前編ラストは扉に戻る史の後ろ姿で終わってるのです。このオニのよーなヒキにタメイキです。うう、一月待つのか……。
今日の一枚、VERYPINKから、[CG GALLERY]→[Full color CG]→[ねえ?]、です。
積ん読スタック、一冊ポップ。「宇宙への帰還」、“宇宙”は“そら”です、「豪華メンバーによる傑作SFアンソロジー!」と、これは表紙のアオリです、為念。ラインナップは「星喰い鬼(プラネット・オーガー)/横山信義」、「ハウザーモンキー/吉岡平」、「A Boy Meets A Girl/森岡浩之」、「輝ける閉じた未来/早狩武志」、「晴れた日はイーグルにのって/佐藤大輔」、「繁殖/谷甲州」と、豪華なのかはともかくとして、狙いすぎやんと思わなくもない今日この頃。つまり私は狙われたわけですね(<違います)。
最も道具立てが宇宙SFしてたのが横山氏なのが少々意外でした。今後、この系統を発表してくれるのでしょうか。だったらいいなあ。一押しは、期待も込めて、これが作家デビューだという早狩氏の「輝ける閉じた未来」を挙げます。設定、展開、過不足無くまとめて結末であっといわせてくれます。短編の醍醐味。テーマそのものに宇宙はあまりかかわってこないんだけど、シチュエーションは私のシュミにはかかわってくるから全くもって問題ない(コラ)。だって、だって、試験管少女〜、はうぅ〜。