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1999/05/31

 出てきちゃったよ、オールドタイマー。あのチビヨーコって司書なん? 違うよな、ゼンガーと語ってるし……。
 ってなカンジで努力と根性が薄れてきました「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」、エッグの中に入った四人娘×2が見る幻影、ここらへん、ルージュの辺りがちょいとベタですけど、全体としてはひぢゃうに好きです。前回が丸々こういう描写のためのダシだとしたら、それ、諸手を挙げて支持します。んでも、じゃあ今回どうして四人の出撃シーンがいつもとまったく同じなのかなあ。同じ絵と音楽と台詞とわかって見せられているあいだ、正直言ってテンション下がってしまうのです。少なくとも音楽差し替えるとかくらいやってもいいような……。

1999/05/29

 今日の壁紙、ギャラリースズヒト2+から、[ART]→[オリジナル]→[ブランコ]。って、仮にもハヤリのWeb日記である以上、こんなヒトマカセなネタではいけませんな。いや、日記ではありませんです。じゃあ何だっていうと、要するに本読む時間をくれということなのです、はい。

1999/05/28

 マックで作ってある、特に絵描きさんとかのページ、レイアウトとか凝ってて、それはそれでいいんですけど、えてしてデフォだとフォントが小さくてツライんですよね。だからフォントを大きくor小さくってメニューはよく使うんですけど、さてCSSでバチッと絶対指定してあると……、うみゅ。

1999/05/26

 コミックバーズ、出版社を移して復刊するそうです。情報ソースはこちら、コミックバーズ編集部からの情報

 さて、積ん読スタックはpush一回、pop一回。つまりスタック自体は変わってないのですが、読了したのは「地を這う虫/高村薫」。短編集の文庫化です。50ページくらいの短編が四つと、問答無用の大ボリュームってのが多い高村氏の著作に躊躇していた人にも読めるんじゃないでしょうか。四編とも、いかにもこの人らしい内容。いずれも主人公は元警官です。いわくあって辞めた男が、かつて属していた組織かつて同僚だった人間に対してそこから離れた立場でかかわる時、否応無く思い知らされるのは、警官だった頃の自分と今の自分、警察という組織とそれを飲み込む社会。派手な事件が起きるわけではないのですが、一人の人間の運命がどう捻じ曲げられていったのか、短いながらも心に残ります。なかでも「父が来た道」という刑事を辞めた後で代議士の運転手になった男の話、登場する代議士が誰をモデルにしたかすぐ見当がつくように書いてあるんでそこも面白いんですが、主人公が最後に下す決断とその理由が、なんとも高村薫なのです。

1999/05/24

 ろけっとふぃっしゅにある一枚の絵([CG]→[さしみ定食の…]→[ウタウタウココロ])が、なんとなく気になって、ついでに棚の奥から「空耳の丘/遊佐未森」引っ張り出して聞いてます。そういえば「空耳の丘」、サビがGAEEすなわちソラミミだということに気付いた時には衝撃を受けたものでしたが、隠されたメッセージを見出す興奮ってことでSETIに通じるものがありますねい(ありません>わたし)。
 などと強引に話題をすりかえつつ唐突に私信。SETI@homeに参戦中のお方、おくればせながら、退院おめでとうございます。大事でなくてなによりでした。私も「雪風」&「エリコ」ひぢゃうに読みたいのですがアンソロジー「宇宙への帰還」ってのが“宇宙”に“そら”なんてルビがついているくらいだからそりゃもう面白くて面白いのに嗚呼時間が欲しいようって昨今六人中三人分しかまだ読めてなくてこちらが先になりそうな次第です。
 御ヒゲの君にハンマーでヤられたお方、「2001年」は私もツボにリニアキャノンでしたがとにかくあれだけ監督の個性のでた映画は別の人が作れるもんじゃないから続編とするなら「2010年」的なものになると思う次第。ところで艱難辛苦は屍を踏み越えて進撃中でしょうか、それとも戦線整理中?

1999/05/23

 ウルトラジャンプから、例によって恣意的ピックアップ。
 「アガルタ/松本嵩春」、ジュジュのお姉さん、なんだかオオゴトになってますねい。ボディを用意されたでない一般人の“症例”なのでせうか、これが。ウルスラがやりかけたRAELへのダイヴ、今回は本来それをやる筈だったピーウィーが実行するんですけど、それがなんともノドカなやり方で却って新鮮。
 「寡黙の刻/よしのひろみち」乗り込んだ過去での協力者、敵、追跡者、出揃いました。駆け足でない、じっくり設定を詰めてきたこの時間SFモノ、次かその次あたりで大きく話が動きそう。と、最初はそれほどでもなかったけれど、今は気になるマンガになってますです。やっぱ、こーゆーネタが好きなのだな、わたし。

1999/05/22

 画集です、画集。「an omnipresence in wired / yoshitoshi ABe」は、まさしく画集。
 lainの設定集であるとか謎本であるとか、そういう要素も無いことはないですけど、でも、やっぱり絵です。安倍さんの絵がこれでもかとばかりに堪能できます。LDのジャケットにくらっときた方、どばーんと載ってます、お勧め。AXで連載してたLayerシリーズにくらっときた方、全13回、雑誌未掲載分まで併せて載ってます、お勧め。気合のカラー漫画も載ってます。ウェザーブレイクまで載ってるし、ちびちびレインの欠番まで載ってます。などと万言つくしても、表紙見た方が早いです。その時、表紙の玲音は、8Hzのシューマン共鳴にのせて、アナタのゴーストにきっとささやきかけてくるでしょう、「ひとはみんなつながってる……」と。
 そんなこんなで、すっかりプシューケ刺さった電線野郎な私の脳髄をアクセラって駆けずりまわっているプロトコルは、"Hair cut 04"と題の付いた、刃の開いた鋏を胸に当てた膝立ちのキャミソール玲音なのですぅ。はう〜。

1999/05/20

 「EDEN/遠藤浩輝」とてもよろしゅうございます。
 第三巻収録分のクライマックス、連載時に見逃してたんで単行本が初見なのですが、これはいいです。語るべきを誤魔化さずに語る丁寧な絵がいいです。
 お話もきちんと重ねてあります。カチュアが地雷原の中を走ろうとした理由、倒れたワイクリフが最後に立ち上がった理由、鳥を撃っても後ろめたさを感じていたエリヤが銃をとった理由、それぞれが描かれているから、個人の努力を嘲笑うように訪れる戦闘の結果にも、逆に納得がいくんです。
 神など頼らないと言い切ったはずの(という描写がたしか二巻でされていた)ヘレナが、思わず漏らしてしまう「神様……」という一言。これが単純な悲鳴とは異なって聞こえるのも、丁寧な絵と展開があればこそでしょう。

1999/05/19

 個人的に江川達也より山本直樹なので「ビリーバーズ/山本直樹」の始まっているスピリッツ印のビッグコミックが久々にチェック対象になってます。や、森山塔だともっといいんですが(をひ)。
 世俗からの解脱を目指すセミナーなぞ描かれますと誰でも特定の宗教団体の名前の一つや二つを連想してしまうという昨今、とうとう山本氏がこいつに取り組んでくれました。ええ、もう、絶対ベタなことはやらんでしょうから期待期待です。孤島で“精進”している男二人と女一人という設定。シンプルな線で描かれた、空々しい(と、否応なく思わせる)三人の表情、あざとい(と、わからせる)仕草や構図、そしてそんな取り繕った小さな世界を内から壊すであろうものが、この人ならではの主観客観をひねった絵で既に触れられています。この緊張感がたまらないのです、はい。

1999/05/18

 あ、生きてます。
 最近は……、ろけっとふぃっしゅさんとこの絵が、お気に入り。
 ゲーム、買おうか、な。

1999/05/05

 新刊は未だに読んでないのですが、とりあえず「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」テレビの方。
 なるほど、こう来たか……そんな感じですかね。艦隊戦の場面では相変わらず首を捻る絵(慣性質量って知らんのか?)ですが、今回から登場のレッドスナッパーズの設定、かなり思い切った変更がされてました。ルージュはあくまでシリアス方面で、ロートは徹底的にボケ。気持ちいいくらいに噛み合ってません。んで、実際面白かったですよ。ここを突き詰めていくと、かあなりヤバい感じになりそうです(←期待してる)。
 変更といえば、乗艦前にルージュが自分の転送システムを撤去してしまいましたが、これは女子高生に宇宙戦争させる仕掛けの根幹だったはず。原作でも、TA-21が奪取される時以外は、転送システム無しの戦闘艦が戦う場面は無かったと思うんですが、それをいきなりやってしまいました。ある意味、賭けですね。もう、あっけらかんと戦争しつつオールドタイマーと接触していくという原作路線には戻れません。っていうか、ここまでやったら戻ってほしくありません。今回の四人娘は(判定は勝ちだけど)戦闘は全員が負け。負けと思い込んで、次は全員でリターンマッチでもするんでしょうか。そういえば、まどかや綾乃がエスタナトレーヒ艦隊チームに入るくだりで、訓練とか練習とか、原作ではほとんど表に出さずにおいたところをしつこく見せていましたが、これはマジに努力と根性の女子高生バージョン宇宙戦争になりそうです。そして、そうなってくれた時、ボケ役のロートの配置次第では、すっさまじく残酷な演出が出来そうなのですが、ルージュのコスチュームの露出度も控えなきゃいけない日曜朝では難しいだろうなあ……(←しつこく期待してる)。

1999/05/04

 Perlさっぱり忘れてるもんだからOURSに逃避(コラ)。
 「トライガン−マキシマム−/内藤泰弘」主役は人形遣いレオノフことエミリオ、決定。亡き人を忘れられず……人形遣いの王道といえませう。最期まで、ですから、いいっすねえ。
 らぶこめの王道的展開、と思ってしまったのが「Silent kitchen/犬上すくね」。あくまでらぶはネタで、そこからこめを展開するというのが私的らぶこめ定義ですので。
 嗚呼、ビデオ見といてよかった……というのが、今回の「ジオブリーダーズ/伊藤明弘」。アクションの舞台だけに使われたサハリン号の謎もマンガで決着つけてくれそうで期待期待。というか、謎の決着なんてついたそばから別の謎で、ジオブリなら果てしなく続いてくれるでしょう。どこに伏線張ってるか読めないのがいいところ。綾金ラボラトリ編で逃げ切った化け猫だって出てくるんだろうし、今回もファミレスの警備カメラまで疑えば疑えるし。でも、そんなのを気にしなくても楽しめます。だって、その王道の制服が似合いすぎ>高見ちゃん

1999/05/01

 モーニング新マグナム増刊、雑誌名に反してそろそろ増刊らしさが減って、連載作が多くなってきました。それでもまだアタリが多いです。
 で、新連載の「雪の峠/岩明均」ですが、手堅い、というのが読後の印象です。出羽に転封になった佐竹家の、舞台設定、人物設定、丁寧に描いてくれているので期待しちゃいます。そのくせ関ヶ原など余話とばかりに一コマで済ましてしまうあたりが憎いです。斬ったはったでない時代劇になってくれそうな予感。
 連載二回目の「雨太/正木秀尚」。組を離反した殺し屋とその男に拾われた女の道中。と、こういう話は好きです。鬱々とした展開のわりに乾いた絵も好きな部類に入るかな。ただ、銃の描き方(撃たせ方)が、ちょいと何だかなですが。
 「文車館来訪記/冬目景」は相変わらずの冬目彩色。赤い髪の女性が最後にうっすらと笑うってとこがよさげ。余談、この女の人の、終わらなかった物語なんてなかったも同じよ、という台詞に思い当たる節を数えそうになってしまったのはヒミツ。
 最後に、今回のマグナム、勝手に一押しは「ネオデビルマン〜ゼノンの立つ日〜 THE DAY XENON STOOD STILL/黒田硫黄」です。「大日本天狗党絵詞」でもそうでしたが、この人の描く奇人なオヤジというやつは強烈です。異常な世界でどっかずれたオヤジがたどり着くのは悲しい結論です。ラスト、このオヤジがそれについて呼び掛ける所で切って、呼び掛けが届いたかは明らかにされないのですが、ここらへんがすんごく好みなのです。


Copyright くわたろ 1999