中古CDセールで「法悦のカッワーリー/ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン」を並べておく生協も謎だがそれがなぜアニメサントラの棚にあったかは永遠の謎。どんだけ謎かというとそれを見つけた星の巡り合わせなど問題にならないくらいの謎。というわけで謎めいた週末。
近頃は寝たり起きたり咳したり。
頼光の鬼退治、時代あうか? まあいいや、餓沙羅鬼。
頼光の郎党が骨嵬に向けて放った矢がカコンと跳ね返される場面が出色でありました。あの愕然とした顔、いいね。渡辺のモビルスーツは化け物かっ! って感じが(間違)。恐怖とまでいうなら強さの演出にはこだわって欲しいので。渡辺党の物語の中でさりげなくシンボルの狙っているのが何かというのも説明されましたな。ここらへんもよかったです。
さて、昔話はこれで終わって次からはまた二十一世紀なんでしょうが、白村江の「神の炎」ってのを一回分割いてやってくれないかなあ。ついでにアンビエントなあのOPは変更せずに続けて欲しい。
十九日の訂正、合議で美晴は出席してました。綱の妹だってのを忘れてました。だけど、だったら鈴蘭を渡すのは憂四郎から美晴でなく逆の方がいいような気もする。
腐りつつもかろうじて生存中。ぐわ、陽だまりの樹カウントダウンってカンジ。
発電所の話って他になかったかなーと積んである本の山を半分くらい崩したら出てきました「神の火/高村薫」。あ、単行本でなく文庫です。そういう訳で、以下、改稿後のしか知らない奴の戯れ言。
粗筋として要約しちゃうと、何でそいつそんなことすんねん、って必然性を疑ってしまう、そういう話が高村作品って多い気がするんですが、この「神の火」ってまさにそう。島田や日野の行きつく先がなぜ原発なのか、これはもう読んでもらうしかない。で、読むと逆に彼らが原発以外の場所を人生の幕引きに選ぶのはありえない選択だと思わしめるのが、この本のすっげえ所でございます。偏執的っていってもいいくらいの微細で、視点を据えた描写。島田を透して見た原発、日本、東西冷戦、そしてそのただなかにいる彼自身。彼と彼の世界が行きつく先は原発しかないと思ってしまうわけです。あと、読み返してて、高塚に対する島田の眼差し、性愛以前の人間の存在自体に惹きつけられてしまうということ。こういうのも高村作品の一つのポイントかと。
で、もひとつ気付いたのは、これも決行するのは真冬なのねってこと。さむーい。
病気休載の目立つウルトラジャンプをめくりつつ、健康管理は他人事でないとしみじみ。五十時間も布団の中にいると腐ってくる。
「アガルタ/松本嵩春」、今月は回想というか理由付けというか。そうだよなー、ジュジュっておろおろするだけのキャラじゃなかったんだよなー(遠い目)。紅花は、ちょいとだけでも出てきてくれたのは嬉しいんだけど、これからどうやって話に絡んでくるのかが逆に判らなくなった。予想を裏切ってくれればありがたいですが。
漢字で書きます、餓沙羅鬼。
そっちの渡辺かい。
鬼っつーくらいだから、鬼退治とか、北面っつーたらやっぱ、とか、色々と想像しましたが、そうかそういうことか、渡辺綱。
それよりもジパードの十二神将ですよ、十二神将(違)。
#なんか人間もレアルとかツクメに見えてきてしょうがないルーンマスカーな今日この頃
舞をさして骨嵬に乗るところ、第一回の石舞台の時とあんま変わらなかったはずだけど、今回の方が色が抑えてあったせいか、雰囲気出ていましたね。いや、そもそもあの時は能と思って見ていたからいけないんだな。アレは寄せ人(よりうど、といってたか?)の憑依するためのオマジナイ。
演出では鈴蘭のくだり、ちょっと唐突に感じた。合議の場で二人を逢わせてそれらしいのをにおわせるとかした方がよかったのでは。憂四郎が出席できたんだから美晴も出たっていーじゃん。まあ合議での主役は鏑木^H^Hお姫様でしたが。
さあっ、次回はいよいよイグラッドのオベロン城に奇襲攻撃(違)。
お寒うございます。
読んでたのは熱い話なんですけど、舞台が冬山だけにやっぱ寒いです。切実に部屋に床暖房が欲しいのだがそれはともかく。
「ホワイトアウト/真保裕一」裏表紙の解説風に書くと(手元に無いケド)厳冬期の巨大ダムがテロリストに占拠さる、彼らは職員だけでなく大電力と下流域住民を人質に政府に巨額の金を要求、その中でただ一人脱出した職員が徒手空拳で立ち向かう……と、まあ、ダイ・ハードです(レポーターは出てこないぞ)。
読み応え充分。ダムの構造、冬山の厳しさ、微細にありありと描いてくれます。だからそういう状況の中で弾倉の換え方もわからないカラシニコフを必死になって扱う富樫の表情が見えてきます。血で汚れたジャケット、ひび割れた手、凍る汗。彼には理由があります。個人的な理由、果たさなければならない約束、そのために虎口を脱した後であえてダムに戻ります。その理由というのは……読んでくれや。
で、主人公の富樫を中心に描くわけで、テロリスト側への力点はその次になっているんですけれど、これは成功していると思います。うかつに両サイドから描写していくと焦点がボケるし。ただ、テロリストの中のある一人については、もちっと描いて欲しかった気がする。終盤近くでばたついたという印象が無きにしもあらず。
とはいえ読み終わって、「はぁ〜」ってなれる小説であることは間違い無いので、冒険小説ファンで未読の方は御一読。床暖房必須。
既読の方でなぜ今更とお怒りの方、文庫落ち待ってたんです、すいません。
陽だまりのガサラ樹、あるいは、ガサラ木は残った。
駄洒落です。
ひょっとしたら主人公かもしれない二人のマラソンは置いといて、どっかずれたクーデター談義を続ける西田老(これって、2・26の西田とか北なのかも)。
骨嵬の恐怖を現状の打破だけでなくその後にも使おうとするのは、この西田という人物の指向を端的に表してていいですね。
刀を持つ身なれば修練次第で高潔な精神を得ることが出来るでしょう。
だけど首筋に刃をあてられたまますごす方としてはそうもいかない。そこら辺を見ようとしないor見えないというのが、北一輝の稚気を思わせる。なんとなれば純な求道家であっても、したたかな革命家ではない点。
蝸牛 -かたつむり-という色々とcgiを置いているところが有るんですけど、その下の他人の褌で相撲を取ろうってコーナーにある、丸谷君化フィルタ。これがもう面白い。自分のページ持ってる人はぜひ一度やってみて下さい。芥川賞とった気分になれます。気分だけ。
テキストエディタに要求される機能とはなんぞや。てなことをhtml編集モードで挿入されるタグを小文字にするにはどーするんじゃいとWzサマの分厚いマニュアルをひっくり返して結局見つからず半日を無駄にしながらつらつら考えてみました。
テキスト編集ツールとしてのエディタ:
動作が軽いことですね。私、考え考えタイプしてるもので、ほとんどCPUはアイドルです。だけどね、だからってソフトの方がそれにあわせてトロ臭いと困るんです。たま〜に、げしげしげしげしげしげしげしげし書いたりするし。それとスクロールで”わらっ”となると、これは調子が狂う、困る。検索・置換は速さもそうですが、簡便であることと柔軟であること。正規表現くらい使えないと困る、困る、ひぢゃうに困る。あとはアンドゥとかオートセーブとか、お馬鹿な私をフォローしてくれる機能。まあ、大抵あるとは思いますが。
テキスト閲覧ツールとしてのエディタ:
とりあえず上記のうち、速いスクロールと強力な検索。そして出来れば文章構造の解釈。マークアップされたテキスト(texとかhtmlとかプログラムのソースとか)に対してなら、見出しジャンプとか対応括弧ジャンプくらいやってほしい。見出しor関数名抽出やってくれるとうれしい。ツリー生成やってくれると、お兄さんもっとうれしい。そういうわけで、Wzで一番評価してるのはアウトラインモードだったりする。
テキストファイル操作ツールとしてのエディタ:
grepですな。sedともいいます。perlっつー方がはやいか。とにかく複数ファイルの一括処理。バッチ書けって話もありますが、まあ、エディタ中でやれたら一番便利だと思う。
んで、あとは要らないです。あれば便利という機能はありますが、無理にとはいわない。別のソフトでやりますから。カスタマイズが高度に許容されていれば、もういいかな。
う〜ぬ、何やらmuleとperlだけでいいような気もするが……。
ところで、こんな勝手な放言じゃないまともな意見はないんかいというお方。HONなびのアンケートの第八回の結果を見て下さいな。これはこれで母集団がかなり偏っている気がするけど、なかなかに面白い。
Wzを4.0にして今までのマクロが動かず悪戦苦闘するさなか、ついOURSに逃避する今日この頃。
メンチがいい味出してる「エクセルサーガ/六道神士」って書くともうその任を全うして捌かれちゃったみたいでナンですが生きてます。キャラとしていい味出してるってことです。哀れな男三人組より話にかかわっているのは事実。
「トライガン−マキシマム−/内藤泰弘」、今月はリズムに乗れて読めました。何故だろうかとつらつら考えるに、これはヴァッシュが原因ではないかと。怒り、悲しみ、ヴァッシュが表現する手段は言葉や眼差しとかじゃない。撃つか撃たないかはともかく銃しかないんです、結局。今回はそれがあったし、その相手をするレオノフのイカレ具合もまた格別。”戮”を逆さにして”クリ”などと読ませるあたりも、なんつーか、キてる。
「OUR DAYS/やまむらはじめ」本当に表情豊かな絵です。泣いたり喚いたりしてる訳じゃなく、出て来る人間も三人だけなのに、ト書きも少ないのに、奥行きをうかがわせる話。そしていつもながら余韻のあるラスト。くあー。
「メガネガメ/犬上すくね」あっさりした絵で無茶苦茶かゆい話。この人の「WORK BOX」って単行本も読んでみましたが、かゆい話を読んでほっとしてしまう自分……。多分三年前なら読めなかったでしょう。読み方変わった証拠だな、と再確認。
今月一番ツボに来たのは、UFOキャッチャーのエクセル人形に笑わせてもらいながらも、閉じこめられた成沢さんがリプリーばりに大活躍の「ジオブリーダーズ/伊藤明弘」。闇の中パネルぶち抜いて現れるなんざまさにエイリアンな化け猫。ライフルから外したライト片手に撃ちまくるポニーテール成沢さんの孤軍奮闘にリスペクト。
なにやらページの英語版でもつくりたくなってくる今日この頃。
そんなヒマはないのです。
せいぜいOperaを落としてきて遊ぶだけ。
や、そんなヒマはあるはずがないのだが……。
遅れましたが去年暮れのガサラキ。
美鈴ちゃんの霊感がますます冴えわたっているような気がしないでもないですがそこは演出と割り切りましょう、切りがない。それよりも、あっさり裏切られる寂しいオヤジ、こっちをちゃんと描けいというのはかなわぬ願いなのでしょうか。オヤジと息子連中の派閥争い、いいじゃないですか、マクベス。一方で、私の中では今のミハルは加速度的にどうでもよくなっきてるなあ。嵬たる所以を見せてくれれば違うと思うけど。
放射冷却、そんな日々。