【hp】workstation i2000 分解編
届いたばかりのi2000、電源を入れる前に、まずはバラします。
【hp】のパンフレットには、
デスクトップ機のような写真があるのですが、
こんなに重くてデカい本体を机の上に置くのは無謀です。
右側のパネルを外して、電源部分を固定しているネジ2本を外すと、
↑の写真の状態になります。
電源からは、たくさんのコネクタが出ています。
電源に張られているシールです。出力は合計800Wです。
CPUが1個で130W消費し、メモリが最大構成で260W消費するらしいです。
黒い発泡スチロール(E-PAC)で、筐体内が区切られています。
断熱と、空気の流れを4分割(CPU、メモリ、スロット、電源)しているようです。
1つ目のE-PACを取り外したところです。
上のほうに、各種IOを搭載したボードがあります。
64ビットのPCIスロット、AGPスロット、そして、2枚のメモリボードがあります。
この上にE-PACが乗り、メモリ部分は風洞状になります。
CPUボードとメモリボード2つを外したところです。
コネクタは、こんなに高密度でたくさん。折れたらアウトです。。
CPUボードを引き出したところ。けっこう重いです。
左側にある黒いヒートシンクの下にCPUがあります。
右側にある銀色のヒートシンクがついている箱が、CPUに電源を供給するPowerPodです。
CPUを取り外したところ。ヒートシンクはフジクラ製です。
CPUを横から見たところ。かなり細かいです。
L3キャッシュ2MBで116W、L3キャッシュ4MBでは130Wも発熱します。
←ラベルの拡大図
クロック周波数733MHz、L3キャッシュ2MB、C0ステッピング、FSB 133MHzであることが読み取れます。
4120M002は"manufacture traceability number"だそうです。
そのうしろの消してあるのは4桁のシリアルです。
CPUの端子側です。
左側にある端子から電源の供給を受けます。
PowerPodはデルタ製です。
12Vの電源をCPU動作電圧に変換します。Pentium!!!ですと、VRMと呼ばれていたモジュールに相当しますが、次元が違うものとなっています。
PowerPodとCPUを取り外した、CPUボードです。
i2000は、標準構成で733MHzシングルと800MHzデュアルの2種類があります。
メモリは、DIMMが8本載るメモリカード2枚で構成されています。
増設は最低でも4枚単位、パフォーマンスを出すためには、8枚単位で行います。
現在は、PC100 ECC Registeredの256MBのメモリが4枚載っています。
メモリボードを取り外したところ。
両端に差し込まれているのはメモリ用のVRMです。
ヒートシンクが乗っているチップは、メモリコントローラです。
反対側から見たところ。
ビデオカードはごく普通のnVIDIA Quadro2 Pro(DDR 64MB)です。
電源を投入すると、SCSIホストアダプタのチェック出力に続いて、この画面が出ます。
(この画面は、OEM先によって、差し替えが可能なようです。)
すでにこの時点で、マウスが有効になっていて、GUIでBIOS設定ができます、
おまけ:
参考文献
IA-64プロセッサ基本講座, インテル株式会社 池井 満, オーム社, ISBN4-274-06376-3
↑から、i2000のシステム構成と思われる図を↓に引用
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