やさい通信
1999年9月30日(木) 福富りえ子


八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/

 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   館町の田中さん  
 小比企町の鈴木さん 
なす
小松菜
大根の抜き菜
ニラ
ピーマン
チンゲン菜

小冊子出来上がります。


 9月末に出来上がる予定が、遅れています。配送員に「小冊子はまだですか。」と聞いてくださる方がいらっしゃるそうで、ありがとうございます。「生産者」と「消費者」と「やさい畑」と3人三脚の地域コミニティの歴史です。11月注文でよろしくお願いします。

これから葉ものが多くなりなす。


 別所の大嶋さんからのご提案です。葉ものセット(太陽をサンサンとあびた陰性のもの5〜8種類) 根ものセット(土の中でエネルギーをたくわえた陽性のもの5〜8種)をセットにすると注文しやすいように思います。揃えるのも大変でしょうともおっしゃっています。

  地域内生産、地域内流通、地域内消費ですとおっしゃる通り、揃えるのが大変です。同じ気候風土の地域ですと同じ時期に同じものが一斉に育ってしまいます。育たない時は、一斉に取れません。地域限定の宅配は、珍しいとかつて「朝日新聞」に取り上げられましたが、地域内流通の難しさでやる人がなかなかいないのでしょう。「やさい畑」があえて挑戦しましたのは、八王子という地の利があったからです。米も野菜も卵も作っています。意欲的な有機農業生産者に恵まれていると言うことです。それと「小冊子」の話につながりますが、それを認める「消費者」の深い理解があって始めてなりたつのです。

 地域内流通の良さは、輸送エネルギーがかからないと言うことです。取れたてを食べられると言うことです。生活圏に畑があるので、子どもが学校に行ったりする時に目に入るという事です。ですからいつでも自由に誰でも畑を見られると言うことです。生産者の姿も仕事の方法もみんなオープンになっていると言うだけでなく、見ることが出来るのです。地域に土と緑を供給します。災害時に避難場所にもなります。地域に食べ物がある安心感があります。これが何と言っても一番ですね。

 大嶋さんの表現、葉もの=陰性、根もの=陽性という言い方が、私には新鮮にうつりました。こういう風に言うのですね。前に屋久島にスタディツアーで行ったことがありますが、その時一緒だった男性に、陰樹と陽樹の見分け方を教わりました。木に手を当てると暖かいのが、陽樹、冷たいのが陰樹です。木に平行に手を置いて10センチくらい離して感じを見ます。感じる人と感じない人がいましたが、私はよく感じることが出来ました。木のそばに行くと手に暖かみを感じる経験を初めてしました。おもしろくてあれこれ木に手を当ててみました。ちなみに申しあげておきますと、それを教えてくれた人は宗教とは関係ない人です。その人が言いますのには、昔から神様に上げてる木は陽樹だと言うので、昔の人は誰もが、それを感じることが出来たのかと想像しました。陰樹と陽樹のバランスが取れた自然がいいのかなあと勝手に思っています。

 大嶋さんの陰とか陽とか言うのは、食べると身体を暖めるのが陽で、熱を放出して冷やすのが陰なんでしょうか。もしかして勝手な解釈で違っていましたらごめんなさい。大嶋さんは結びに書いています。『葉緑素と食物繊維は体内のダイオキシンの排泄を促すそうです。妊婦さんや子ども達に健康な食生活を』と。陰と陽って両方とも必要です。と言いつつご期待に添えないことをお詫びいたします。

インドネシアから研修に来ました


 9月27日にJICE(国際協力センター)の中小企業支援(農産物加工分野)研修コースの一環で「やさい畑」にインドネシアの方が見えました。見えた方は、農産物加工分野において中小企業の振興を直轄する農業省、商工省、共同組合小企業省、インドネシア商工会議所、ボゴール農業大学などと、これら機関が推薦する民間企業の方たちです。総勢16名で内、女性が4名でした。狭い「やさい畑」にやってきました。熱心な質問に前向きな姿勢を感じて、少しでもお役に立てればと私も一生懸命話をさせていただきました。ブドウの佐々木さんから届いた取り立てのブドウをとても喜んでくださいました。鈴木俊雄さんのところにも行きました。関心事の一つだったのでしょうか。畑の面積と収入の関係など鈴木さんには質問していました。暑い中1時間余り畑に立ちっぱなしなのに矢継ぎ早の質問で勉学の意欲を感じました。9月5日から10月24日までの研修です。実になることがあったでしょうか。お元気で。