やさい通信
2009年9月26日(土)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 042-668-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。

小比企町の鈴木さん
 館町の田中さん福島の佐久間農園北海道の山崎農園
なす
ニラ
里芋
長ねぎ
白菜(半分)

長ねぎ

  端境期なので、地元産以外の所から入れます。福島の佐久間農園のねぎです。切り干し大根やスティックブロッコリー、にんにく、コールラビなどお願いしたことがあります。10月の終わりになりますと九条ネギとスティク春菊という新しい野菜が入ります。佐久間さんは有機農業を目指し、土の力で野菜を作ることをモットーにしています。このねぎは、防虫剤、殺虫剤各1回使用しています。

 ねぎは、体を暖め疲労を回復する効果があると言われている野菜で、風邪に効くと昔から云われています。

 緑色の部分には、カルシウム、ビタミンA、ビタミンCなどが多く含まれています。ピリッとした刺激の素は、硫化アリルです。ねぎの白い部分に多く含まれています。硫化アリルはタマネギやニンニクにも含まれています。

 硫化アリルのひとつアリシンは、消化器系の働きを高める効果や血行を良くする効果があります。緑の部分には栄養が、白い部分には薬効があるねぎです。
 
 薬味に使うほか、炒めもの、煮物、パスタ料理など使い勝手の広い野菜です。

白菜


 北海道阿寒町山崎農園の白菜です。殺虫剤2回散布です。北海道ではもう白菜が出ます。淡泊な味で何にでも合う野菜です。鍋もの、炒め物、煮もの、お浸し、汁の具、漬物、サラダと、これから冬にかけて便利に活躍します。一足早い白菜です。

 白菜は95%が水分ですが、ビタミンC、鉄、マグネシウム、カリウムなどが含まれています。低カロリー野菜です。
たくさん食べても安心です。ビタミンCやカリウムなどの栄養素は、水に溶けやすいので、鍋ものや肉、魚とのスープ煮など、汁ごと食べる料理がおすすめです。

 煮込むとかさが減って、一度にたくさん摂れるます。トロリとしていて消化もいいので、胃腸の弱い人もたくさん食べられます。
なす


 端境期で種類が減っていることもありますが、息子さんが24日〜26日まで出かけると聞いたものですから、収穫物を少なく設定しました。

 なすは、切ったまま置くと、酵素の働きで変色します。調理する直前に切り、水にさらしたり、切り口にごま油を塗って焼いたりします。煮物も先に油で炒めると水分の流出を防ぎます。

 なすは95%が水分ですが、皮にはポリフェノールがたくさんです。抗ガン作用があると言われています。無駄な食べ物など一つもないのです。



 しじみをいただいている宍道湖での淡水化事業は、淡水化のために作られた水門や堤防を残したまま、事業終結となりました。しじみ漁の漁師さんとしじみネットワークを訪ねたとき、一度も使われずに放置されている公共事業を見てきましが、作るのに何百億という費用がかかった上、壊すのにもお金がかかる、すべて税金。しかし環境のため決断されました。

 八ッ場ダムの建設中止が実行されようとしています。この予定地にも10年以上前に訪れ、地元の文化が破壊される様を見てきました。無駄なことに使ったものは、戻りませんが、生活を大事にすると言う方針を貫くなら、引き返す努力は必要です。巨大な公共事業を組まなくとも都市の水は確保できる道を選んで欲しいのです。