やさい通信
2008年8月13日(水)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。

   小比企町の鈴木さん    
    館町の田中さん    
枝豆
おくら
空芯菜
ししとう
なす


なす

  田中さんのなすが復活してきました。田中さんのなすを食べないと夏がきた感じがしません。暑さ真っ盛りです。連日30度を越えています。雨はスコールのようで確実に気候変動による変化を感じます。川が急に増水したり、下水管が一気に溢れたり、行き場のない自然の反逆のようです。温度の変化と都市のコンクリート化がもたらした弊害です。

 コンクリートジャングルの名を持つ都市は、雨水が地下に浸透する能力を持ちません。水は循環することで存在しています。循環を断ち切れば、溢れ出ます。神戸の河川での痛ましい事故、先日の下水管で作業中に起きた辛い事故、これは、自然を無視した都市計画に原因の一端があると思います。

 自然の摂理、水の流れや風の流れを考慮に入れずに、人間の都合と効率性で開発した都市には、ビル風やヒートアイランド現象が起こります。

 川の蛇行を壊すような河川改修は、してはいけないのです。川を三面張りにして、しかも土地の効率性のために直線化する政策がずっと取られてきました。自然界に直線はない、というのが自然と向き合う鉄則です。

 スイスだったと思いますが、そこは記憶が曖昧ですが、以前読んだ本に風の通り道を分断する様な道路は作らない、都市計画は風の流れを考慮して作るといったような内容のものがありました。街路樹には、以前そこにあった自然植生の木を植えるというのもあり、目からうろこが取れた気がしました。

 河川を真っ直ぐにして、コンクリートで覆ってしまっては、生き物も生きられないし、開発された上流域は水を蓄えられずに、勢いをつけて流れ、流れ出た川も固められ、地下に浸透することなく、固まりのように下流に押し寄せる、そんな構造の街に住んでいるのです。

 それプラス、気候変動と固まりのように降る雨が相まってしまいました。どうやって気を付けたらいいのです。
 
 なすの話が飛んでしまいました。なすは、植物繊維が多く、ポリフェノールが含まれています。炒めもの、天ぷら、漬け物、みそ汁の実、焼きもの、煮物、グラタン、スパゲティと何にでも使える便利な夏野菜です。なすに戻れました。



 原因があやふやのままに捨て置かれたメタミドホス中毒事件。中国でも中毒事故が発生していたと報じられています。6月に発生していたと7月初めに中国から連絡を受け、中国の要望で公表しないでいたという事件についてどう思いますか。

 混入の原因は、中国側にあると推測されていましたが、決定的なことはわからないままでした。市民の命より守りたいものがあると福田首相のコメントから、感じ取れました。安心何タラ内閣が聞いて呆れます。

 全て情報は操作されている、間違いなく、そう思っていても、今回のように中国での中毒事故を何が大事で、情報を隠匿したのか、はっきりして欲しいのです。
  
 事件が風化するのを待って、うやむやに終わらせようとしたのでしょうか。中国側に原因があることを明らかにしないかわりに、何を得ようとしたのでしょうか。原因の究明だけでなく、そのことも明らかにされなければならないと思います。