やさい通信
2008年8月8日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。
   小比企町の鈴木さん    
    館町の田中さん    
枝豆
ゴーヤ
きゅうり
モロヘイヤ
とまと
ゴーヤ

 ゴーヤと言えば沖縄です。沖縄で初めて食べたとき以来、あの苦み走った味の虜になりました。ほとんど、こちらでは見ることがない野菜でしたが、今では良く見かけます。ビタミンCが一杯で、夏バテ予防に効果です。ゴーヤのビタミンC含有量は、野菜の中でトップクラスです。

ゴーヤを初めて食べた人、よくぞ食べたと思います。一口食べれば、苦いと言って食べなさそう感じがしますが、最初に美味しいと思った人、偉い。苦みというのは、舌の奥の方で感じる味覚だそうです。苦いコーヒやビールを美味しいと感じる味覚と同じなのでしょうか。

 よく「おたより」などでもいただきますが、幼児がゴーヤを平気で食べますということです。ワサビや唐辛子など辛いものは、子供はあまり食べません。成長過程で、唐辛子が利いた料理が美味しいと感じるようになります。それは不思議です。長じるに従い嫌いだったネギの薬味が欲しくなる、それは人体の不思議です。

 小さな子が、ゴーヤを食べる、不思議ですが、育てている人の愛情の為せる技です。野菜を離乳食ではすりつぶして、少し大きくなると細かく切って、更に大きくなると野菜も大きく切ってボリュームを出し、味付けも最初は、刺激がないように薄味でという食全般にたいする気遣いが、どんな野菜も美味しくさせているのです。

 誤解のないように申しあげておきますが、子供がゴーヤを食べないからと言って、愛情が薄いわけではありません。この場合、逆は真ではありませんので、念のため。

 食べ方と言えばチャンプルです。豆腐や豚肉や卵と炒めます。未成熟の実を食べますが、ゴーヤが完熟するとオレンジ色になります。更に熟すと割れて中の種が真っ赤になり、オレンジの花が咲いたようになり、南国を連想させる色合いになります。

 黄色くなったのを食べると柔らかく歯ごたえがなく、苦みが消えています。腐っているわけではないので、食べてみました。花開くほどほって置いた物ではなく、緑が黄色に変わった瞬間くらいのを食べてみました。人は何故、苦みがなくなってからではなく、若い未熟な時に苦みを感じながら食べるのでしょうか。美味しいからです。

 苦いのも、辛いのも、甘いのも感じる舌を持っている人類という生物は、それ故に生きるためだけではなく、楽しみのためにも食事をすることが出来る高等生物なのかも知れません。

とまと


 例年でしたら、毎週のように入る田中さんのナスが、ありません。鈴木さんもナスが不調で、今年はナスがあまり食べられません。今日はとまとです。集会でとまとを販売しました。外でのイベントでしたので、冷やして丸かじり様にしました。殆どの方が、そのまま食べておられましたが、100人のうち2人くらの割合で塩を掛けないと食べられないと言われました。

 美味しさを、とまとの味を楽しんでいただくには、何もつけないのが一番です。好みですので、何とも言えませんが。サラダにするときは、ドレッシングを掛けますが、とまとだけシンプルに食べるのもおすすめです。

 月が変わるのが、恐いくらいに月単位で食べ物の価格が上がって行きます。生活基盤に関わるものが、どんどん上がり、行く末はどうなるのか、見えないようです。消費者も苦しいのですが、生産現場をになっている生産者はもっと大変なことをご理解いただけるとありがたく思います。

 例えばぶぅふぅうぅ牧場の中嶋さんなどもそうです。豚の餌代が甚大に値上がりしています。遺伝子組み換えをしていない作物など餌に気を使いっていれば、なおさら手に入りにくくなってきています。包装材も燃料も値上がりしています。豚肉代として値上げをするにも限度があります。春に大量値上がりがありました。この秋もどうなることでしょうか。先が見えない値上がりに、漁民の方々は、スト休漁などに取り組んでいます。市民である私は何をすべきなのかわからない状態です。