やさい通信
2008年4月18(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。
   小比企町の鈴木さん    
     館町の田中さん      福島の阿倍さん    
宮内菜
みつ葉
水菜
赤水菜
アスパラ


アスパラ


 グリーンか紫アスパラかどちらかが入ります。ランダムに入れますので、開けてのお楽しみです。紫アスパラとは、珍しいアスパラです。食べ方はグリーンアスパラと同じです。熱を通しますとグリーンになります。

 アスパラは収穫までに3年もかかります。直径1〜2センチほどの太さで、長さが20センチくらいですか、それだけに成長するのに、ゆっくり、ゆっく時間を忘れたように大きくなるのです。一瞬に食べるアスパラの重みが、そこにあります。
 アスパラには、アスパラギン酸が含まれています。疲労回復に良いと言われています。ほんの短い期間しか食べられない野菜です愛しんでご賞味ください。

 アスパラは寒暖の差の大きいところで栽培したのもが美味しいとされています。福島の阿倍さんの有機JSA認定のアスパラです。いちごを出してもらっている方です。

 茹でてサラダにしたり、茹でたのにあっさりとゆずポン酢をかけたり、天ぷら、バター炒め、肉やベーコンで巻いた肉巻き・・などでお召し上がりください。私はゆで卵をボールに入れ、ホークで細かくして、マヨネーズと練り辛子を少しを混ぜたのを、茹でたアスパラにかけて食べるのが大好物です。

 今年も単品で、北海道OMHのアスパラを予定しています。今年はグリーンとホワイトが届きます。現地情報ですと例年より収穫が速まりそうとのことです。5月3週(5月19日の週)から始まります。ホワイトアスパラは、芽が伸びる前に盛り土をして、太陽が当たらないように育てます。グリーンとホワイトは同じものですが、育て方が違うのです。

 手間がかかりますので、グリーンと比べて値段が張りますが、ホワイトアスパラと言えば、殆ど缶詰しか知らないので、フレッシュを食べるのが楽しみです。基本的にはグリーンと同じような食べ方です。サラダ、バター炒め・・などですが、表面にオリーブオイルを塗って、網焼きにすると美味しいそうです。

  水菜


 水菜が2種になってしまいましたが、両方を合わせて彩りよくサラダにしていただくと彩りがきれいなサラダになります。ハムやカリカリベーコンなど取り合わせていかがですか。赤い方は特に、肉や魚と言ったメイン料理に添え物的な使い方をされます。

 生野菜はあまり召し上がらないという方は、油揚げと煮びたしにしたり、茹でて和え物にしたり、炒めもの、パスタなど火を通しても美味しくいただけます。

 今回の野菜セットは、ボリュウム感がありません。大きな野菜がなく、葉ものやアスパラといった小さいもので占めているからです。大きな野菜、白菜、キャベツ、大根、かぶ、ごぼうなどが1点、入りますと見た目のボリュウム感が出ます。そんなわけで、こぢんまりとしたセットですが、内容は自信作です。よろしくお願いします。
 

 大分前になりますが、渋谷に「いのちの食べかた」というドキュメンタリー映画を見に行ったことがあります。解説も説明もない映画で見た人が、それを見て何を思うかが問われる映画でした。ひよこがベルトコンベヤーに流され物のように選別されていく場面、牛や豚が、つるされ物のように自動的にお腹を裂かれ肉になっていく場面、野菜も工場生産のように農薬がかけられ、収穫されていく場面など驚くべき効率主義の食料実態が映し出されていました。

 そこには「いのち」を感じることは出来ませんでした。「いのち」をいただいて命を繋いでいるとう感覚はまったくありません。市場原理の効率性だけが「いのち」を「もの」に変えています。人は、効率主義によって生み出された食料を食するしか、生きられない存在なのでしょうか。食べ物に感謝するという原点に立った生産と流通と食生活をやはり確立したいと思いました。