やさい通信
2008年1月25日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん    
白菜
大根
ミニレタス
ほうれん草
からし菜
小松菜

大根について鈴木さんからメッセージが届いています。必ずお読みください。

いつも野菜をご利用いただきましてありがとうございます。
今年の秋冬大根は、昨年秋の高温障害により、いつもの様な大根が採れませんでした。根部がコブ状にふくらんだり、ス入りになったり、穴が空いたりと症状は様々です。
 その本数が多い為に、一部を切り取って出荷させていただきたいと思います。よろしくお願い申しあげます。  鈴木農園

 飽食で食べ物をたくさん捨てています。賞味期限切れのもの等、食べられるものまで捨てています。
世界の人口は約66億6千万人、こうしている間にも、人は生まれ亡くなって行きます。その中で8億5千万人を越える人たちが栄養不足と言われています。かたや有り余っているのに、かたや飢餓で多くの子どもたちを含めた人々が亡くなっているのです。

 幸せになるために生まれてきたはずの子どもたちが、何故命を落とさなければならないのでしょうか。食べ物は自給自足が大前提です。食料の多国籍企業が、命の糧を支配して利潤の原則に従っているからです。

 八王子野菜を食べることは自給自足を促進することですし、他から食べ物を収奪しない第一歩です。地元野菜を食べる意義は、とてつもなく大きいのです。

 何年か前、凍ったにんじんの頭を切って出荷した事があります。けっして古く傷んだものではなく、畑で掘りたてでしたが、霜にやられてしまったものでした。それをお配りしましたら、えらく評判が悪く、止められた方もいらっしゃいました。

 いくら堀りたてと言っても対価交換をして、手にするものだと普通は思いません。しかし、鈴木さんは平気でした。食べられるものなので、出荷するのです。こんな方、他にいますか。今度は大根です。私が苦言を表したので、今度は文書付きです。

 もしかして私も飽食に迎合しているのかも知れないと考えました。理念では格好いい事言っても、頭の切ってあるにんじん見たら、ウム!と思ってしまいました。

 そうです食べられるのです。食べなければ破棄です。有害物質ではないので、破棄しても害にはなりませんが、畑に新しい大根がゴロゴロ捨てられているのを見たら勿体ないと思いませんか。

 鈴木さんが夏から育てた大根です。それが旨くいかなかったのは、技量不足だけではありません。農産物は天候に支配されるのです。反対に天候のせいにしてはいけませんが、切っても鈴木さんの作った野菜です。鈴木さんの信念に脱帽です。

 どうか畑を丸ごと食べるという意味を私共々、再認識していだだけましたら幸いです。ありがとうございます。ちなみに大根は掘りたてではなく、12月に全量掘り起こし、再度霜よけに埋め保存して置いた物です。ですから、その時点で上記のような状況がわかりましたのでしょう。それでも皆様召し上がってくださいといメッセージ深くご理解いただけましたでしょうか。感謝です。

ニュースで見ました。
 東北大学生食堂では、15〜16日、焼きイモとふかしジャガイモ、リンゴの定食が登場。 価格は300円。すべて国産品というものです。食糧輸入が止まった時の食生活を体験する企画だそうですが、輸入が止まった時、おいもが食べられるか心配です。他のものがないのですから、お金で買い占められて、買えない人が続出すると思われます。所得や地域で食べ物を得ることが出来ない人が出てくるのです。

 能書きを述べましたが、理念だけでものは食べられませんことは熟知しております。食べられないものが、ありましたら遠慮なさらずお手数ですがお申し出ください。