やさい通信
2007年12月21日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん    
白菜
赤かぶ
小松菜
ほうれん草
聖護院大根
さつまいも(紅あずま)
聖護院大根


 丸い大根です。小降りの聖護院大根なのでまるでカブのようです。大根のなかでは高級品の部類に入ります。あま味系統で、煮崩れしにくい大根ですので煮物にむいています。味が染みやすく柔らかいのが特徴です。

 ふろふき大根、おでん、豚肉との合わせ煮、厚揚げとの煮物、ぶり大根、ポトフなどおすすめです。もちろん昆布とかつおのダシで聖護院大根だけを焚いた味は絶品です。冬の暖か料理にご利用ください。京都の聖護院地区で丸く改良されたことから、その名が付いたと言われています。

 切って面取りをした大根をたっぷりの水で下ゆでします。水に流してあく抜きをし、昆布とかつおのダシ汁を大根が隠れるくらいに入れ、酒、しょうゆ、砂糖、みりんなど好みのもので、味をつけます。ダシを取った昆布は、大根の下に敷いて煮込みます。煮込んだら火を止め、冷えてから再度、煮込みますと味が良く染みて美味しくなります。

 冷める時に味がしみ込むので、完全に冷えてから、再煮込みをします。そういう意味では、前日から明日のおかずを作る意気込みで、煮込むと美味しいものが出来上がります。
赤かぶ


 聖護院大根と赤かぶで赤白のカブのようですが、白は大根です。赤かぶの食べ方としては、漬け物です。ぬか漬けにしても赤い色は変わらないと鈴木綾子さんは言っておりました。私は、薄くスライスして塩で揉み、簡易漬け物器で漬け、レモンの皮を細かく切って混ぜ込んで食べました。

 皮をむかないで漬けます。2〜3日たつと段々中まで赤くなってきます。浅漬けですと中まで赤くなりません。

 白菜をゆでて固く絞り、薄切りにした赤かぶを塩で揉んで、両方を混ぜしっかり水気をきり、マヨネーズで和えます。白ゴマを混ぜても美味しく、漬け物以外でしたらこんな食べ方もあります。

紅あずま

今週は陽光会の金時芋と由木さんの紅あずまと両方揃っています。それでも日持ちのするさつまいもなので田中さんの紅あずまをセット野菜に入れてしまいました。両方取られている方、食べ比べて楽しんでください。

 紅あずまはビタミンCや繊維が多い芋です。甘味も強く、皮にはカルシウムもたくさん含まれているので、綺麗に洗って皮付きのままで調理します。

 12月と3月は、やたら工事が多いと感じませんか。高尾駅から事務所まで徒歩15分程度です。その間に3〜4箇所でいろんな工事が進められています。

 工事の一つに、駅近くを流れる川の川底を掘り下げているのがあります。わずかに蛇行が残り両岸には垂直に家が建ち並んでいます。雨が降ると水位は高まりますが、氾濫するほど上がるとは思えませんが、どうなんでしょうか。

 石垣の川壁には、植物について詳しくはないので違っているかも知れませんが、たぶん一輪草だと思います。それが可憐に白い花を春に咲かせてくれます。小さな花でそれを眺めるのが、楽しみのひとつです。来年の春には、それを見ることができるのか心配です。

 河床には水はなく、そこに棲む生き物、植物はどうなるのでしょうか。河床を掘り下げコンクリートで固めています。コンクリートで堅めると水は下に浸透しないので、かえって上へ溢れる恐れがあるという説もあります。毎年冬は水量が少なくなり水がほとんどありませんが、生き物は生きています。チクチク胸が痛みながら歩いています。