やさい通信
2007年11月2日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん    
ニラ
ねぎ
ターサイ
ルッコラ
小松菜
里芋

ルッコラ


 ハーブ野菜です。イタリアでは、焼いたピザに生のままのせる野菜として用いられるそうです。一般的にはサラダとして生食しますが、オリーブオイルでソテーしても使えます。おひたし風にも出来ますし、手でちぎってみそ汁やスープに入れても以外と合います。ただし独特苦みは加熱によって失われます。

 ビタミンCはほうれん草の4倍、カルシウムはピーマンの30倍、鉄分も豊富と栄養満点の野菜なのです。パンにハムと一緒に挟んだり、パスタの上にのせたり、肉やサーモンやホタテソテーに添えて一緒に食べたり、ちょっと脇役的ですが、栄養たっぷりですので、飾りとしての色合いを楽しみながらお召し上がりください。

ターサイ


 冬が旬の青菜です。地面に濃い緑の花が咲いたように成ります。カロチン(ビタミンA)含有量が多く、約130g食べれば一日分の必要なビタミンA量がとれます。カルシウム、カリウム、鉄などのミネラル分も多く、ビタミンCも豊富な野菜です。

 たまごや魚介、肉などと一緒に炒めて食べるのが一般的です。葉を一枚ずつ剥すか、一株を3〜6等分して、ご利用下さい。たまごは先にふんわりとスクランブルエッグのように仕上げて置き、別の容器に移し、ターサイを炒め最後に合わせます。味付けは塩、コショウに中華だしがおすすめです。

 油で炒めるとビタミンCの流出をふせぎますし、βカロテンの吸収も高まるので、おすすめの調理法です。又、煮崩れしにくいので鍋物やミルク煮にも合います。
ニラ


 中国西部の原産で、寒さにも暑さにも強い野菜です。栽培されているのは東洋だけのようです。私はネギのように、みそ汁や吸い物に5ミリくらいに切って、仕上げに散らして食べるのが好きです。又、汁気たっぷりの卵とじも大好物です。

 噂の通り、栄養価は高く、カロチン、ビタミンB2,ビタミンC、食物繊維が豊富です。独特の刺激臭は硫化アリルという成分で、整腸作用があり、血行を良くするといわれています。

 いつも「やさい通信」を書きながら思い出すことがあります。大根でしたら誰々、ニラでしたら誰々といった具合に、袖触れあって、お別れした方々を思い浮かべます。お体が弱く、実家に戻られた、あの方は、ニラが届くとニラの強い生命力をいただく気がして、嬉しいとおっしゃっておりましたが、今どうされているのか、気にかかるのみで、知る由もありません。

 私は配送の者と違って、毎週皆様と顔を合わせることがありません。「おたより」をいただいたりして、繋がります。野性味溢れるニラを見ていると元気をいただくという言葉を忘れることが出来ません。目をつぶると涙が出そうです。お若い方でした、如何されていらっしゃるのでしょうか。もしかしてインターネットで「やさい通信」を見ていてくださっているかも知れないと、勝手な想像をしております。


 食品の偽装事件が続いています。豚を牛肉と言ったり、廃鶏を比内鶏といったり、儲けのために何でもするのは、許されません。賞味期限の偽装も駄目です。人を騙すのは言語道断です。しかし食べられるものを賞味期限が切れたということで廃棄する構造は、何とかなりませんでしょうか。そうして廃棄される食品の額は年間、億のくらいにいくそうです。
 
世界には、飢餓で困っている人が8億人もいます。飽食の国がそんなことをしていたのでは、ますます飢餓が進みませんか。又、自分の所でも、将来に渡り飽食が約束されたものではありません。自給率が少ない国です。いつまで充分な食糧が保障されるのか、だれにもわかりません。食べられるものを数値で廃棄するあり方を見直す必要を感じます。傷んでいるかどうかは五感で判断するものではありませんか。