やさい通信
2007年9月28日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
   小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん    
ねぎ
空芯菜
モロヘイヤ
なす
さつまいも

さつまいも


 端境期に入り畑は、収穫物が少なく苦慮しております。さつまいもが出ましてほっとしました。秋の収穫物です。品種は「べにあずま」です。薩摩藩から普及したことから「さつま芋」と呼ばれているそうです。カンショ(甘藷)とも言いますが、さつまいもの方が一般的です。

 舌触り滑らかで、栗に似た食感で最近のさつまいもの主流になっています。甘さ抜群で、炭水化物、ビタミンC、食物繊維が豊富です。さつまいものビタミンCは、加熱しても破壊されにくい特徴を持っています。デンプンを分解して麦芽糖に代えるアミラーゼは、50〜60℃で活発に働きます。

 さつまいもをより甘くするのには、この温度帯で調理時間を長くします。煮たりゆでたりするときは、水からゆっくり加熱します。

 さつま芋に含まれているビタミンCはリンゴの10倍とも言われ、コラーゲンの生成を助けてくれます。また老化防止に効果があるビタミンEも多く含まれています。

 保存する場合は、14℃くらいが適温です。冷蔵庫に入れますとホクホク感が薄くなります。秋には秋の温度に適した野菜が出来るのですね。
なす


 なすも終わりに近づきました。盛りの頃と比べますと形状が、違うのもありますが、ご容赦ください。
なすは、あえもの、炒めもの、揚げもの、焼きもの、漬けものと、いろいろ楽しめます。和食はもちろん、マーボなすなど中華にも合いますし、パスタやピザにもピッタリです。なすカレーは私の大好物の一つです。

 なすは「やさい畑」のロゴマークです。「成す」という意味もあります。

空芯菜


 度々の空芯菜ですが、私は便利に使っています。肉でも椎茸でも油揚げでもその時にあるものと一緒に炒めてできあがりです。にんにく炒めが常道のようですが、にんにくがなくても和風、洋風、中華だしとどれでも良いので味付けをして食べます。それこそ、その時の気分です。


 21日付けの朝日夕刊を見てましたら、独立行政法人となった国民生活センターの業務縮小のことが載ってました。安全性を調査する商品テストと消費者相談部門を廃止し、商品テストは委託業務にするということです。

 消費者の権利という概念が確立されたのは、1962年、アメリカのケネディ大統領が発表した特別教書が最初と言われています。「安全である権利」「知らされる権利」「選ぶ権利」「意見を聞いてもらう権利」の4つの権利です。これが世界の消費者行政の礎となりました。

 消費者は保護の対象ではなく、権利を権利として行使できる消費者政策、消費者行政の確立が必要です。安全性が脅かされたものによって被害を被ってはならないのです。安全性のチェックが委託では、消費者サイドに立ったものの見方が出来ない可能性があります。

 無駄な業務は廃止していけば良い思います。しかし個人の安全や権利に関連するものについては、お金がかかっても廃止すべきではありません。消費者というのは、個々人全てのことです。生産者であっても消費者に変わりはありません。女性も男性も消費者です。日本では消費者運動をしている人は女性が多いのですが、私が昔、勉強に行ったドイツやアメリカでは、男性も女性も関わっていました。

 消費者=個人です。健康で文化的な生活をおくる権利です。憲法25条です。縮小してはいけないのです。