やさい通信
2007年 7月20(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん    
なす
青じそ
ミニトマト
モロヘイヤ
じゃがいも(きたあかり)
ピーマン

きたあかり


 男爵いもとツニカをかけ合わせたじゃがいもです。じゃがいもは寒暖の差が大きいところで作ったのが美味しいとされています。そういう意味でいえば、八王子は朝晩が冷え込むのでいいのかもしれません。色は黄色みがかかり、甘みがあるじゃがいもです。カロチンやビタミンCが豊富です。

 男爵やきたあかりは、完熟するとデンプンが増えます。メークイン、とうや等は、完熟してもデンプンが増えません。
粉ふきいも、サラダ、コロッケなどはデンプンの多いホクホクしたものがおすすめです。おでんやポトフ、肉じゃがなどの煮物には、煮崩れしにくいものがおいしいです。厳密に分けなくとも適度に楽しんでいただければいいかと思います。

 この所、品種が少なくなってきています。じゃがいも等単品でご注文されていらっしゃる方にはダブってしまいますが、ご容赦いただければありがたいのです。例年ですと7月は順調なのですが、今年はいろんなのもが育ちません。

 8月後半から高生連の新米がはじまりますが、気候変動で米が昨年は思うようにいかなかったようです。気候が変わったのでうまくいかないと言うのではなく、温暖化に対応出来る米作りをしていかなければというメールをいただいております。

 由木さんのにんにくが全滅しました。経費は人件費を除いて30万円程だそうです。いつもでしたら、今時分は由木さんのにんにくが全盛期です。全滅すれば、そこからの収入は0円です。そこの部門での赤字を抱えることになります。

 農業の仕事の難しさを感じます。自分の力だけではどうにもならない限界があります。気候という前提です。温暖化現象は現実ですから、それを評論していても始まりません。温暖化を容認出来なくとも、気候変動にどう対応していくか、一歩踏み出して考えなければならないのです。

 青じそ


 青じそのような野菜は1年中欲しいのですが、今の時期にしかありません。もっとも無農薬でなければあるかもしれませんが。夏の間にたくさん食べておきたいものです。

 青じそは、栄養価が高く、ビタミン類やミネラル類が豊富です。現代人にとって不足がちな栄養素をたくさん持っています。胃腸の調子整え、免疫力の回復に効果があるといわれています。アレルギーの反応を鎮めてもくれるともいわれています。また、動脈硬化症や老化を進行させる有害物質を分解する力が強いとされ、活性酸素を除去し、悪玉コレステロールを減らす効果もあるということです。

モロヘイヤ


 モロヘイヤも最近では一般的な野菜になりました。夏の葉ものとして定着してきました。「やさい畑」を始めた頃は、夏はきゅうり、とまと、なす、ピーマンしかほとんどなくて、ひんしゅくをかった時もありました。今でも、旬のものといえば、決まってきてしまいますが。

 モロヘイヤを刻むとネバネバが出てきます。このネバネバはムチンという成分で、オクラや里芋などのネバネバ野菜にも含まれているものです。ムチンは、糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える働きがあります。また、胃壁を保護してくれるので、消化不良や食欲不振などにも役に立つ野菜なのです。

 モロヘイヤは、おひたし、炒め物、揚げ物、スープやみそ汁の具、納豆や山芋などと和えるなどして食べます。