やさい通信
2006年9月8日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
     小比企町の鈴木さん   
   小比企町の鈴木さん   
オクラ
青じそ
モロヘイヤ
葉しょうが
なす
かぼちゃ

なす


 7月2週目から休みなく、なすが入っています。天ぷら、煮物、炒め物、スパゲティやピザにカレーに、汁の実に、グラタン、マーボナス、漬け物・・いろいろな調理に使えるので便利に召し上がっていただいて居ることと思います。夏野菜でも、きゅうりやトマトのようにほとんど生で食べるのと違ってレパートリーが多いので、これだけ続いても安心です。初秋まで収穫できる野菜です。今しばらく、お付き合いください。

 1200年前もから栽培されていた記録がある最古の野菜です。 東大寺の「正倉院方書」に、中国から伝わったと記されているそうす。 原産地はインドで、古代から存在していたようです。 平安時代の書物には「奈須比」と書かれており、それが「なす」変化したものと思われます。 当時は高貴な身分の人のみが口にする事が許されており、庶民の口に入るようになったのは江戸時代以降の事と言われています。

 貴重な野菜だったのでしょう。あの紫式部や清少納言も食べたのでしょうか。菅原道真も食べたのでしょうか。太宰に赴任になっても食べたのでしょうか。いろいろ想像しながら召し上がっていただければ、同じ野菜でも新鮮味が出てきます。食事時間の会話も弾んで、ちょっとワクワクしながら食事が出来るのではないかと話題を提供してしまいました。

 平安時代というのは、ご存じのように、桓武天皇による平安京遷都(794年)から源頼朝が征夷大将軍に就任し、鎌倉幕府を開く(1192年)までの約400年間を指します。
 794=ナラナクシ(奈良無くし)1192=イイクニ(良い国)という語呂で歴史年代を覚えた代表格の年号です。幼少の頃に覚えたものは忘れないが、3日前に覚えたことは、すぐ忘れるの例え通り、私も生活に役に立たない様な年号を覚えております

かぼちゃ


 宿儺(すくな)かぼちゃと言います。飛騨高山の特産野菜です。田中さんが種を手に入れて作りました。長細い形状のかぼちゃです。切ってお届けします。飛騨の丹生川町に伝わる言い伝えにから「すくな」の名が付いたそうです。

 前と後ろに顔を持ち、手と足を4本持つ宿儺という者の伝説のようです。司祭者とも農業指導者とも言われているようです。宿儺の字の意味は、人に宿る悪いものを追い払うという意味です。

 大和朝廷の勢力が飛騨にまで及んだ時、4つの手足を使って戦いに挑んだそうですが、ついには討ち果たされたということです。後に円空上人が笑い顔と怒り顔を並べて両面宿儺像を作り千光寺に残したといういわれです。人間の持つ両面性を表した逸話ですね。

 そんな名の付いたかぼちゃです。皮は薄めで柔らかく、甘い感じの味です。薄味で煮ものにしても、サラダにしても美味しくいただけます。かぼちゃを食べてさらにパワーを受け継いでください。



 ものの値段がジワジワと上がってきている感じがします。
 ガソリン代が上がりますと、いろんなものに影響が出ます。地球環境を考えたエネルギー政策をという声はかき消され、石油依存経済はアメリカを中心としてまかり通っています。石油需要は減らず、原油の価格は下がらないと思われます。
地下に堆積され地球の一部となっています原油を取り出すことによる影響が無いはずがありません。

 大型地震やハリケーン、台風(同じかしら)が、起こるのは、そんなことも関係しているという節もあります。枯渇するまで使い続けるるのかと言いたくなります。屋根を打つ強い雨の音が聞こえます。(9月1日記)最近の雨はスコールのように強く降ります。シトシトと静かに降る雨がなくなってしまいました。各地で今までない雨量が観測され被害を出しています。

 未来の環境を先取りしてしまったのです。有機認証とは無関係に、環境保全型農業を実践している人こそ真に地球環境を守っているといえます。やさい通信と共に気合いの入った野菜今日もお届け致します。