やさい通信
2006年8月19日(土)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
     館町の田中さん       
ニラ
オクラ
カボチャ
モロヘイヤ
なす
ピーマン


ニラ


 原産地は中国西部地方です。比較的栽培しやすく、東部アジアに広く分布する野菜です。日本でも古くから自生していたという説もありますがはっきりしません。平安時代に入ると栽培されていたようで、薬用として利用していたようです。江戸時代になると陽起草とも云って人の栄養を助け、身体を温める性質の良い野菜であると農業全書の中に書かれています。

 昔から農家の自家用野菜として栽培されていましたが、大量に栽培、消費されるようになったのは、1960年代以降、栄養分にも富む野菜ということで消費が急増しました。
 
 ニラの強いにおいのもとは、ねぎやたまねぎと同じ硫化アリルという物質です。ビタミンB1の吸収を高めたり肉や魚の生臭みをやわらげる働きもあります。豊富に含まれるカロテンとビタミンEは油と相性が良く、レバーなどとのいためものに向いています。

 ニラは、摘んでも摘んでも、すぐ芽が出てくるという生命力の強い野菜です。1株から10回ぐらい収穫ができるのだそうです。しかし摘んでしまいますと日持ちはしません。できるだけその日のうちに使い切ります。使えない場合は新聞紙で全体を包み冷蔵庫野菜室で保存しますが、2〜3日が限界です。

 汁の実やおひたしの他、中国料理、韓国料理に良く用いられ、レバーと炒めあわせたレバニラ炒め、またはニラレバ炒めや餃子の具、チヂミなどがポピュラーな用途です。

 モロヘイヤ


 モロヘイヤは、エジプト、中東、アフリカが原産です。ネバネバがモロヘイヤの特徴で、栄養価が高い野菜です。古代エジプトの王様の話です。どんな薬を飲んでも治らなかった病気が、モロヘイヤスープを飲んで元気になったという伝説があるそうです。

 こういった伝説や言い伝えはあながち捨てたものではありません。食は命ですから、体のバランスが回復することにより、体調がよくなるとうのは当たり前のような気がします。

 保存する時は、さっと手早くゆでた後、よく水切りをしてラップなどに一回分ずつ小分けして冷凍します。冷凍する前に刻んでおけば、調理の手間が省けて便利です。

 モロヘイヤを刻むとネバネバが出てきます。このネバネバの素は「ムチン」という成分で、オクラやナメコ、里芋などのネバネバ野菜に共通して含まれているものです。ムチンは糖とタンパク質からできた物質で、糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える働きがあります。

 又、モロヘイヤは、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果のあるカロチンの含有量が野菜の中ではダントツです。ちょっとこの言葉に魅力を感じませんか。感じるのは私が年だからですって・・・ウフフ その上、不足しがちなカルシウムもたっぷりです。ストレスの多い人にはオススメの野菜です。

 

 もう残暑なのですね。テレビで天気予報を見てましたら残暑が厳しいと言ってましたので驚きました。厳しい暑さに驚いたのではなく、残暑という言葉に驚いたのです。暑い盛りがなくて、いきなり残暑なので。

 最近ではほとんど出すことも受け取ることも少なくなりました暑中見舞いの葉書ですが、暑中見舞いは、暦の小暑7/7頃から立秋の前日8/7頃まで、それ以降は8月末までが残暑見舞いとするのが慣例のようです。

 末筆になりましたが、夏休み体制のため今週は、ご迷惑おかけいたしました。