やさい通信
2006年7月28日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
     館町の田中さん       
なす
青じそ
ししとう
にんじん
とまと
小ねぎ


とまと


 単品の鈴木さんのトマトと重なる方がいらっしゃるかと思いますが、この長雨で日照時間が少なく、野菜の種類が減っています。重なってしまいますが、よろしくお願いします。

 トマトの原産地は南アメリカ大陸のペルーやエクアドルなどを中心としたアンデス山脈周辺の高原地帯といわれています。とまとを食べると南アメリカが思い浮かぶのは、そのせいだったのかしら。信じていただけない話しですね。もっともです。

 日本には江戸時代に長崎に最初に伝わったとされています。初めは観賞用だったそうで食用として利用されるようになったのは明治以降のようです。品種改良が進められ今のような味覚のトマトになったのは昭和に入ってからのようです。

 子どもの頃、夏になると毎日食卓にあったトマトの歴史が意外と新しいことがわかりました。夏になると農家の方が、きゅうりやなすやトマトのもぎたてを毎日売りに来ました。毎日フルーツの盛り合わせのようにザルに夏野菜が飾ってありました。トマトやきゅうりは自由におやつにしたり、さらに食事にもなり、飽きずに食べておりました。東京の知り合いの家で昼食をよばれますと、夏なのにトマトもきゅうりもない食卓で不思議に思った経験があります。

 トマトにはビタミンCが多く含まれています。また、抗酸化作用を持つとされる成分リコピンが多量に含まれていると言われています。リコピンは1995年にがん予防の効果が指摘されて以来、注目を集めるようになっています。

 トマトが赤のは、リコピンという色素が含まれているからです。太陽を浴び、昼と夜の温度差が大きいほど、トマトの赤さは増し、赤ければ赤いほどビタミンCが豊富になります。寒暖差のある八王子に適した野菜かもしてません。

 トマトは生食だけでなくトマトケチャップやトマトジュースなどにも用いられます。数多くある中でもよく知られているものにメキシコ料理のサルサソース、イタリア料理の各ピザ、パスタ用ソースなどがあります。トマトには、グルタミン酸が含まれているため旨みがあります。と同時に酸味もありますのでいい味が出るのです。

 トマトのグルタミン酸含有量は、多く、他の野菜と比較しても負けません。グルタミン酸と言いますと最近では化学調味料を連想してしまいがちです。天然の旨みを化学的に作ったものとは違います。
 
ししとう


 獅子唐辛子(ししとうがらし)と言うのが正式のようです。種ごと食べますが、そのまま揚げると、熱で膨張して破裂するので、穴をあけるか、切れ目を入れて調理します。焼き物にするときは、色と香りをいかすため、短時間で加熱します。焼いて酢味噌をつけて食べても、生姜醤油にしても美味しいかと思います。

 私のお気に入りは、ししとうとジャコの炒め煮です。へたを取ってごま油で炒め軽く煮ます。じゃこをたくさん入れてフライパンで作ります。炒め物や揚げ物にするとカロチンの吸収もよくなります。



 朝日新聞の見出しを見て驚きました。靖国神社へのA級戦犯の合祀を良しとしない前天皇発言のメモが出てきたという記事にです。靖国を参拝しない理由がそこにあるというメモです。メモの内容はまっとうだし、きちんと認識していたのだと感じました。気になるのはメモはそれが全てなのかということです。自身の戦争責任に触れたメモも残っているのかどうか、明らかにして欲しいと思います。過去の戦争に対する責任を事実として認めることが、未来への展望へと繋がります。