やさい通信
2006年7月21日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
     館町の田中さん       
青じそ
ピーマン
いんげん
にんじん
キャベツ
なす

キャベツ


 今回は田中さんのキャベツです。この時期、本当に無農薬でよくキャベツが作れると思います。かんれいしゃをかけて虫が付かないようにしています。葉はやや堅めのタイプです。キャベツが嬉しくて、事務所で食べる昼食はキャベツたっぷりのお好み焼きでした。

いんげん


 どこもかしこも「いんげん」が豊作のようです。あちらこちらから食べてくださいと「いいんげん」が届きます。卵の生産者、肉の生産者、自家用に作っている野菜です。1日に集まる「いいんげん」の量は皆で分けても相当量あります。同じいんげんでも種類が違うのでしょうか、土地の違いなのでしょうか、色々あって味の違いを楽しめます。鈴木さんのはごつごつした野性的ないんげんです。いんげんは、何にでも使えて便利な夏野菜です。たくさんあるときは堅めにゆでて冷凍しておけば、必要な時に炒めもの、煮物、和え物と利用できます。

 いんげんまめを若いうちにさやごと食べるのでさやいんげんと言います。新しいのを青く塩ゆでして、しょうが醤油で食べると格別な美味しさがあります。青くさいと言いますか、草原の風の匂いがする野菜です。

 ゆで方は、蓋をせずに2〜3分程度、塩ゆでにし、ざるにあげて水気をきります。つけ合わせに利用にされることが多いのですが、栄養バランスのよさをいかし、炒め物、揚げ物、煮物などにして、主菜としてもたっぷり食べたいものです。調理する場合には、歯ごたえと、青みが持ち味なので、加熱しすぎないことも大切です。

 カロテンやビタミンB1・B2・B6・C、ミネラルが含まれています。食物繊維もたっぷりで、整腸作用に役立ちます。生活習慣病を予防するのに必要な栄養素をバランスよく含んだ緑黄色野菜です。積極的に食べたい野菜です。

青じそ

 しそは薬草として、古くから漢方薬などで処方され、利用されてきました。しそは気分を明るくし、発汗を促し、胃を健康に保ってくれます。薬味、天ぷら、サンドイッチ、寿司、サラダ、スパゲティなど、いろいろと使えます。夏の食卓にかおりと濃い緑の彩りを演出する名脇役の野菜です。
 
 最近とみに血液サラサラと言う言葉が横行しています。血液をきれいに保つことは健康維持に役立つことは確かです。納豆、たまねぎなどテレビ等で取り上げられると一種ブームになり、スーパーの店頭から一瞬にしてなくなるということを聞きました。いくら良いと言ってもそればかり食べてはよくありません。バランス良く食べることが何より大切だと思います。

 しそににはそんな力があるようですので、夏ばてにおすすめ野菜です。いくら体に良くても農薬漬けでは、良いはずがありません。無農薬でこそ、その持ち味が生かせるのです。そこをテレビも雑誌も忘れてはいませんか。



 フランスのサッカー選手のジダンさんという名前でしたか、ワールドカップの時、相手選手に頭突きをしたということで、毎日のようにテレビで映像が映されています。あの場面を見ますと突いた方の暴力行為がよくわかり、良いことだとは思えません。しかしながら、いろいろ見てますと大統領が彼をほめ讃えていたり、つつかれた選手が、彼を人種差別的な言葉でののしったということが報じられています。

 暴力行為は映像に残りますが、言葉の暴力は普通では消えてしまいます。くちびるの動きで何を言ったのか読みとれたりもするようですが、言葉の暴力があったとしたら、世界中の子どもたちの夢を壊してしまった気がします。テレビ画像で何度も映し出す行為そのものが子どもの夢を壊す行為だと何故テレビ局は感じないのかそこが一番疑問です。

 言葉の暴力に対して暴力を持って対処する、この行為は正当化してはならないと思います。しかし事実だとしましたら、暴力で応酬するという選択を選んだ行為に悲しさを感じます。差別された側の悲哀です。テレビの放映により傷ついた青少年達に、テレビは何を持って償うのでしょうか。