やさい通信
2006年3月10日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
     館町の田中さん       
サラダからし菜
ほうれん草
京菜
万能ねぎ
小松菜


京菜


  英語でPot Herb Mustardといいます。マスタードと付くわけですから、ちょっと辛みと言いますか、苦みと言いますか、わずかですが、感じることが出来ます。冬の鍋ものにも使いますが、漬け物にすれば早い春を感じる食材になります。3月になりました花粉がきつい時期ですが春を迎えました。

 京都では水菜といい、関東では京菜と言います。サラダに使えるように柔らかい水菜が最近では多く出回っていますが、今日のは伝統的な品種のものなのでサラダより漬け物や炒め物の方がいいかと思います。

 寒さに強い野菜です。冬の寒さで旨みが増します。朝晩の冷え込みが栄養価を高めてくれます。ビタミンAやC、ミネラル、とりわけカルシウムやカリウム、鉄などの栄養素が一杯の野菜です。油揚げや豚肉との炒め煮やおひたしにして、ぽん酢をかけて食べたりします。シャキシャキとした歯触りが残る程度に火を入れます。

 京菜の種から取った油を刀剣に塗って錆止めにしたと江戸時代の文書にあるそうです。平安時代から京都周辺で栽培されていた伝統ある野菜です。冬に育った早春野菜とでも今日は名付けましょうか。

サラダからし菜


 お馴染みになりましたサラダ野菜です。生で食べます。トマトを植え付ける場所一杯にサラダからし菜がそよいでいます。品種も量も少ない時期に今ある野菜の中で一番大量にある野菜です。食べている時よりも、食べた後、口の中に研ぎ澄まされた辛みを感じます。余韻を楽しめる野菜です。



 3月3日、香織さんから届いた桃の花が開きかけました。朝日新聞のトップの写真は民主党の前原さんの肩に手を添える小泉さんの余裕の姿でした。馴れ合い政治の様を映し出していて何とも嫌な気分になりました。マスコミは小泉劇場とよく言ってますが、これこそ演出された見せ場で、野党と与党がなれ合う様そのもです。ホリエモンメール事件は全てのものに蓋をしてしまいました。耐震偽装に絡む国交省、BSE問題などはどうしたのでしょうか。

 山崎豊子の沈まぬ太陽を夜明けまで読んだ記憶が戻ってきました。日本航空の社長の交代が報じられていたのを見たからです。御巣鷹山墜落の惨事、安全より利潤が優先された結果がチクチクと胸に刺さるように沈まぬ太陽は語っています。

 私も飛行機に乗る時、止むを得ない場合以外はジャルには乗りません。あえて事故が心配な航空機に乗りたくないのは当たり前です。安心が戻ってくれば、みんなが利用するのに。

 アメリカでは、へたり牛が食糧になっていると報じられていました。04年6月〜05年4月の間に2カ所の食肉処理場で処理された29頭の歩行困難牛のうち9頭は、怪我などの理由がはっきりしている、残り20頭については不明だそうです。歩行困難を見つける検査も抜き取り検査で、よくて10%程度しか検査をしてないようです。

 安全という文字を消し去った体制としか思えません。どこもかしこも一番大事なのもは何かを忘てしまったのでしょうか。未来へ続く命を大事にしなくて何が大事なのでしょうか。