やさい通信
2005年12月2日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
    館町の田中さん      
ねぎ
小松菜
きゃべつ
サニーレタス
大根
水菜


大根


  だいこんは炭水化物を分解する消化酵素のジアスターゼが豊富で、消化促進や胃を丈夫にする効果があります。だいこんおろしを食べると胃がすっきりします。

 だいこんの皮はビタミンCが中心部より2倍、ビタミンPも含まれており、毛細血管を強くする働きがあると言われています。皮付き大根を食べると血管が強くなるかもしれません。葉にはビタミンC、Aが豊富でビタミンB1、B2、カルシウム、ナトリウム、鉄などの成分が含まれており栄養の宝庫と言ってもいいくらいです。

 ビタミンCは加熱すると働きが失われてしまうので、Cを生かすには生食がお薦めです。皮付きのままの大根下ろしが一番です。おろして20分もするとCが損なわれてしまうので、食べる直前におろします。栄養価の高い葉の部分は炊き込んで菜めししたり、刻んでいためものにしたり、ぬか漬け、みそ汁の具などに合います。

 だいこんは生でも煮ても乾燥しても使える利用範囲の広い野菜です。根の水分が吸収されないように葉は付け根から切り取って保存します。
 
サニーレタス


  結球しないレタスです。葉先は赤紫がかって縮れています。葉は薄目で、ここ20年くらい前から幅広く栽培がはじまり人気が出ています。焼き肉などを包んで食べても合います。レタスは水につけると腐りやすいので丸ごと全部を使わないときは外葉からはがして使います。残りはポリ袋に入れて、少し空気を入れた状態で口を閉じて冷蔵庫の野菜室に入れます。

 サラダにするときは、冷たい水につけてシャキシャキとさせます。きちんと水切りをしないとドレッシングが薄くなり水っぽくなってしまいます。乾いたふきんに包んで強く振って、ふきんに水を吸い取らせます。ふきんひとつで水切りが出来る簡単な方法です。

 レタスは、鉄製の包丁で切ると酵素の働きで切り口が褐色に変わりやすくなり苦みが強くなりますので、必ず手でちぎって使います。包丁で切ったときはすぐにレモン汁やドレッシングをかけ空気に触れないようにします。



 アメリカ産牛肉の輸入が再開されようとしています。食品安全委員会は、国民の食の安全を第一にした視点で論議したのではないということです。輸入再開へのシナリオ通りの答申です。アメリカ政府の圧力で安全を捨て去ってもいいのでしょうか。

 月齢20ヶ月以下はBSE感染のリスクが少ないというのが結論です。食べ物は命の糧です。安全性が100%確立されないものに対して、責任ある結論とは思えません。独立委員会として国民の健康を守るという立場に立たなければならないはずです。将来誰かがBSEに感染したとしたら、この結論を出した食品安全委員会のメンバーが責任をとってくれるのでしょうか。

 たとえ結論をだした食品安全委員会や政府が責任を取ってくれたとしても、体は元には戻りません。アスベストにしても危険性が言われていたのも関わらず、放置されてきた責任はだれも取りません。命とお金を引き替えにしても意味がありません。

 行きつけの美容院で雑誌のサライをいつも読んでいます。沖縄特集のページを見てましたら、隣人に美味しいものを作ったから食べにいらっしゃいというのを沖縄言葉だと「薬を作った」というそうです。なんという言葉か沖縄言葉なので覚えていませんが、いただいた方も「薬になった」というそうです。とても美味しいものは「命の薬」というそうです。食べ物は命です。命より政治駆け引きが優先されている社会を憂えているだけでは、はじまりません。足下の地道な活動が社会を変えられると信じている私です。