やさい通信最新号

やさい通信
2005年10月２８日（金）
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL： 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp　
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
　

本日の「私のやさい畑」は、下記の５品目です。　

小比企町の鈴木さん	館町の田中さん
にらごぼうさといも	ずいきさつまいも

ずいき

　　毎年恒例になりました「ずいき」です。あまり市販されていないので年に１～２度のお楽しみかと思います。霜が降りますと食べられなくなる野菜です。日中は暖かでも昨今、夜は冷えています。畑は市街地より温度が低くなります。それまでに１～２度セットできると良いのですが。

　八頭の葉柄です。缶詰のホワイトアスパラの様に縦繊維がはっきりしている野菜で、食感もそっくりです。１０㌢～１５㌢ほどの長さに切り、縦に繊維に沿って筋を取る要領で皮をむきます。熱湯に塩を入れ、２～３分程茹でてアクを抜きます。それを堅くしぼって、煮物にしたり、酢の物やみそ汁の具にします。

　秋の野菜です。余り出回っていないのが不思議な気がします。食べないと損な野菜です。ご賞味ください。

にら

　出盛りです。鈴木綾子さんはおひたしにしておかかをかけて食べたら、甘みがあって美味しかったと言っておりました。丈夫でつくりやすく、刈り取った後の株から再び新葉が伸びてきますので、年に数回の収穫が出来ます。と言っても夏は傷みやすいので、配送にむかないので夏は収穫出来てもセットしないようにしています。

　生命力の強い野菜です。体が温まり精力がつく野菜として、古くから重宝がられています。元々は東南アジアの各地で自生していたものです。ヨーロッパの方では殆ど栽培されていないそうです。

　

古事記や日本書紀にもにらの記述があり、万葉集には「久々美良」として書かれています。「このみら」がなまって、にらとなったという説もあります。

　レバーとの炒め物や豆腐との炒め煮、ごま和え、たまごとじ、みそ汁など中華風や和風料理に合います。風邪で体力が落ちたとき、にらがゆにすれば体が温まり体力がつきます。いずれも火の通りが早いので、出来上がる寸前に入れます。葉先の部分は納豆やみそ汁の薬味にも使えます。

さつまいも

　今回は、根菜類が多くなりましたが、芋類の中でビタミンＣが一番多いのがさつまいもです。ビタミンCは水と熱に弱いのですが、さつまいものビタミンCはでんぷんに包まれているので、加熱しても壊れにくく９０％は残ります。ビタミンＥは、玄米より多く、セルロースなど繊維質が豊富です。

　皮をよく洗い、ゆっくり時間をかけて加熱しますと甘みが出ます。保存は冷蔵庫に入れないで、冷暗所で保存します。水気がつくと腐りやすいので保存の時は水気がつかないようにします。食事にもおやつにも重宝する野菜です。

　高月の澤井さん（お米の苗が成長して収穫するまで）が絵本になりました。「かがくらんど」という本です。小学校低学年向けの本なのでしょうか。１０月号に「たんぼのアイガモくん」として発刊されました。２年がかかりで撮影したそうで、澤井さんの笑顔が青空に映えています。

　この本を注文書などに使わせて貰おうと思い出版元の「世界文化社」に許可をもらいました。「かがくらんど」は澤井さんにいただいたもので、他の号は見たことがないので知りません。１０月号というのですから毎月出ているのでしょうか。表紙を写真に撮って注文書などに載せたいという要望はすんなりオーケーでしたが、中の写真を使う場合はカメラマンに謝礼が必要とのことでした。

　同じカメラマンが撮った写真でも表紙と中の扱いが違って、表紙は出版社に権利があって、中はカメラマンの許可がいるということです。一冊の本に２年の歳月がかかっているのだと思いますと何気なく見ている本の重みを感じます。もちろん無断で使う気はありませんが、色々話を聞きますと、勝手に良いからと言って使ってはいけないという思いがします。機会がありましたらご覧ください。