やさい通信
2005年10月7日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
    館町の田中さん      
水菜
ごぼう
ルッコラ
モロヘイヤ
ねぎ
ピーマン


ピーマン 


  田中さんの最後のピーマンですので、量は少なめです。ピーマンは暑い盛りから、秋まで長い期間食べられます。さすがに最終になりました。名残のピーマンです。

 モロヘイヤ


モロヘイヤも、もう終わりかと思っていましたら、又新しいのが出てきたというので、入れることにしました。茎を摘んでいく野菜なので新しいのが出てくれば食べられます。これも夏の名残野菜です。名残という意味は、心残りという意味です。名残の意味を読んでくださる方に講釈しているのではなく、自分に言い聞かせる意味で書いています。季節が変わる毎に、一つ一つの野菜に名残を残していく自分がいます。特に秋に向かう時は、日の入りも早くなり、しんみりとなります。

ねぎ


 軟白ねぎという種類だそうです。青い部分もすっかり食べられます。ねぎは食生活に欠かせません。毎日のみそ汁の薬味やこれから鍋物にも欠かせません。ラーメンにもねぎが入っていますが、八王子ラーメンというのは玉ねぎをみじん切りにしたのが入っています。何故なんでしょうか。



 ここの事務所には犬のハルが24時間暮らしていました。夜みんなが帰っても机の下を寝床に君臨してました。9月28日12時30頃、会議中に一声小さく吠えたあと息をしなくなりました。もうすぐで17才になるところでした。事務所で4年間暮らしました。

 ハルが事務所に来たのは12才の時でした。アレルギーで毛が抜けていたうえ丸々していたので、豚のような風貌でした。そんなハルですが、散歩の途中に女子高校生の一団とすれ違うと、ワー可愛いと囲まれて人気者でした。ダイエットも兼ねて無農薬小松菜などの食事に切り換えましたら、獣医に行って云万円かけてもなかなか治らなかったアレルギーがすっかり治り、痒がらなくなりました。

 ハルを見て食事の大切さを実感し、医食同源という言葉を思い起こしました。人間より代謝が早いのでしょうか、食べた影響が翌日くらいに出てました。煮干しでも市販の酸化防止剤のかかった煮干しを食べると痒くなりました。ここで扱っている煮干しなら大丈夫でした。

 ハルを12才まで飼っていた人は、冬の谷川岳で遭難して帰らぬ人となりました。一人暮らしでしたので、ハルは取り残され、結えあって事務所にやってきました。一時しのぎ場のつもりでやってきましたが、終の棲家になりました。目も見えないうちに山に捨てられていたハルの鳴き声をトレーニング中に見つけ、長門牛乳を飲ませて育てたと聞いています。
 
ハルは12才の時、何故、置いて行かれたのかわからないまま、ここに来ました。いつか戻ってきてくれると信じていたと思います。いつも山に行っても2〜3日すると必ず戻ってきた人をきっと待っていたに違い在りません。待たなくなったのは、いつの頃でしょうか。すっかり事務所生活に慣れた頃だと思います。

 山で彼と出会わなかったなら、16年間、生きていなかったハルです。今毎きっと又、出会っているに違いありません。だんだん弱っていくハルに心配しなくてもいいよ○○さんが、待ってる所に行くのだから、それまで辛いけれど頑張ってねとささやいていました。朝出勤しても、ぽっかり寂しい事務所で、涙が溢れそうになります。