やさい通信
2005年9月12日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
    館町の田中さん      
ねぎ
大葉
きゅうり
とうがん
ピーマン
里芋


とうがん


 1個ですととても大きいので、適量に切ってお届けいたします。夏に収穫する野菜なのに漢字ですと冬瓜と書きます。涼しい所に置いておけば冬まで持つという意味から、冬の瓜という名になったと言われています。ただし今回のは切ってありますので、そんなには持ちません。

 皮の表面には細い棘があり手で持つとチクチクと痛いのでご注意ください。白っぽく見えますのが棘です。たわしで洗いながらこすると取れます。皮も固く切るのにはかぼちゃのように力がいります。中は柔らかで、真ん中の綿の部分と一緒に種を取り除き使います。皮を厚くむく方が私は好みですが、柔らかくなりすぎるのでうっすら青みを残すようにむいて歯ごたえを残す方法もあります。

 夏の京料理になくてはならない野菜です。含め煮やスープが一般的な食べ方です。とうがんは、それ自体は淡白で味がありませんので、だしやスープは干し貝柱、干しえび、ほたて、鶏がらスープなどのうまみのつよいものを使います。醤油は薄口が合います。4〜5分程度下ゆでしてから煮物にします。下ゆですると透明感が出てきます。

 夏もそろそろ終わりに近づいていますが、暑い日には煮物を冷やして食べるのもお薦めです。味をしっかり吸収するので冷めても美味しいのです。鶏の挽き肉、豚肉、かになどと合わせて、あんかけが合います。

 90%以上が水分でダイエット野菜です。むくみを取ったり、利尿効果があるといわれております。中国では薬膳料理の食材として重宝されています。

 アジアの温帯から熱帯にかけて栽培されています。日本へは中国から渡来し、すでに平安時代から栽培されていました。

きゅうり


 収量がないので今週も2本です。季節の移り変わりが感じられます。アメリカのハリケーンも日本の台風14号も大量の雨をもたらし水害が人々を襲いました。テレビで見る限りですが、生活が出来ない状況のようです。地球温暖化の影響でしょうか。温暖化というのは温度が高くなるということだけでなく、どいう影響が出るのかわかりません。

 気候の変動は自然界を変えてしまいます。もっと真剣に考えなくてはならない問題です。東京の杉並区と中野区でも洪水が起こりました。巨大な地下トンネルに水を誘導する地下道は、今回は作り途中ということでうまく稼働しなかったようです。莫大なお金を使って作ったものが完成すれば本当に役に立つのでしょうか。疑問です。コンクリートは自然を越えられません。

 椎茸の生産者の礒崎さんからこんな話を聞きました。今年はハチの巣を目にすることが少ないということです。ハチが巣を作らなくなったのではなく、目に付かないところに作っているに違いないというのです。それはどういうことかと言いますと、風を避ける為らしいです。つまり今年は強風が多い、大きな台風が来るのではというのです。

 又、別の話として台風が来る前になるとカエルや沢ガニが川から山へ上がるそうです。台風が去ってしまうと川へ戻ってくるという、これも不思議な話です。14号が去った後、カエルも沢ガニも川へ戻ってこないそうです。どうしたのでしょう。動物は本能で感じ取るものがあるのでしょう。ハチやカエル、沢ガニは何を感じているのでしょうか。

 地球温暖化の深刻な事態もこの選挙では何の問題にもなりませんでした。