やさい通信
2005年8月29日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん    
    館町の田中さん      
ねぎ
大葉
ピーマン
モロヘイヤ
キャベツ又はミニかぼちゃ
なす

キャベツ又はミニかぼちゃ


 真夏のキャベツです。貴重な収穫物ですが、収量が見合うかどうか心配です。キャベツを入れる予定ですが、どうしても収量が上がらないときはミニかぼちゃになります。薬をたくさん使えば真夏にキャベツだって作れます。ご理解いただきたくお願い申しあげます。無作為に入れていきます。名前を見て入れているわけでは、ないのでキャベツにならなかった方、ご容赦ください。

なす


 なすの原産地はインドです。かなり古くから栽培されていたようです。5〜6世紀ころ中国でも栽培が始まり、日本へは8世紀ころ伝わったようです。ヨーロッパへは13世紀、北アメリカへは16世紀ころ伝わったようです。なすの語呂から成す、生すにつながり縁起のいい野菜とされています。

 くせのない味なので、和風、中華、洋風、イタリアンと幅広く使えます。ポリフェノールが皮にも実にも含まれています。悪玉コレステロールを抑える働きがあると言われています。

大葉


 青じその葉です。刺身などの添え物、天ぷら、漬け物の合わせなど和風料理に欠かせないものです。季節感を引き出す脇役として彩り、香り等が演出効果を上げます。香味野菜は体にとてもよく作用します。防腐作用、食欲増進作用、殺菌作用、健胃作用、整腸作用など脇役の大きな力です。

 最近ではスパゲティーなどにも使われ、幅広く用いられるようになっています。1年中出回っていますが、旬の夏こそ、その効能を実感出来ます。



 「てんとう虫情報」という情報誌を取っています。反農薬東京グループが月に1度出しているのもです。農薬関連の情報が載っています。隣家のシロアリ防除剤で健康被害に遭われた方が関係者との話し合いを求めたが、受け入れられず、隣家と防除業者を相手に裁判をおこして否決判決を受けた経過が載ってました。

 ある日、自宅の台所に行ったSさんが、突然の咳や吐き気、血圧上昇等々の体調不良が起こり4日間寝込んでまったこと、娘さんのアトピーが悪化したことなどから自宅に住めなくなりアパートに避難、北里大病院から中枢神経機能障害だとして化学物質過敏症の診断を受けたそうです。

 台所は隣家の床下換気扇の吹き出し口に接しており、換気扇は19時間半稼働しており台所以外の他の部屋の畳、床板、壁にまで白いものが付着し、臭いも消えないので、分析機関に依頼をして調べたところ、すべてものからシロアリ駆除剤のフェノブカルプが検出されたそうです。

 Sさんは、隣家や業者、ありとあらゆる行政機関に相談したようです。それでやむなく損害賠償裁判を起こしたという経過が載ってました。

 判決はフェノブカルプの危険性を認めながらもSさんに不利な証拠は一切採用しないで、化学物質による健康被害を否定したそうです。裁判所は診断・治療の専門家の判断を否定するものであり化学物質過敏症に対する無理解さを述べています。

 食べ物に対しては自分で選択して農薬のないものを選べますが、住環境は隣家が使うものを選べません。裁判官はすべての分野に万能ではありません。専門家の判断を否定し、安全性より業者の主張だけを採用しては公正と言えないと読んで思いました。