やさい通信
2005年7月4日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
          小比企町の鈴木さん                    館町の田中さん             
ねぎ
青じそ
ピーマン
ミニレタス
なす
きゅうり とまと いんげん
のいずれか1点
以上3点は単品注文と
重ならないようにセットしてあります。

きゅうり とまと いんげん


 単品注文に応じてご注文なさってないものをどれか一点セット致します。基本的にはセット、きゅうり、とまとをご注文の方はインゲンを、セット、きゅうりをご注文の方はとまとを、セット、とまとをご注文の方は、きゅうりを入れてあります。

 きゅうり、とまとの最盛期は7月です。毎日でも召し上がっていただきたい野菜です。
西洋のことわざに「とまとが赤くなると、医者が青くなる」というのがあります。とまとは栄養価の高い健康野菜です。ビタミンC、ビタミンB6、食物繊維などが多く、特にカロテンに分類される「リコピン」が含まれています。抗癌作用が報告され、いろいろな方面で話題になっています。

 1995年にアメリカハーバード大学の研究チームが、カロテンの摂取と前立腺癌の罹患率との関係を調べたそうです。幾つかのカロテンの中で、「リコピン」のみが、前立腺癌の発生率を押さえていることがわかったそうです。特に、トマトソース、トマトジュース、トマトピザが前立腺癌のリスクの低下に関係があるということらしいです。この研究報告をきっかけに、世界中で「リコピン」と抗癌作用との関連が研究されているようです。肺、胃、前立腺の癌予防に「リコピン」は有効であるとの報告が出ています。

 ことわざが出来た時代に、そのことが化学的に解明されていたわけではないと思いますが、化学薬品がない時代だからこそ人は経験的に物事を熟知できたのかも知れません。自生しているものの中から、食糧を見つけ、薬を見つけ、リコピンという成分を知らなくとも、効果を実感していたに違いありません。医食同源ですね。

 折角の成分を持っているとまとでも薬漬けでは効果が期待できません。鈴木さんのも田中さんのも安心とまとです。赤いとまとお召し上がりください。

 先週も書きましたが、きゅうりには高い利尿効果のあるイソクエルシトリンという成分を含んでおり、むくみをとる作用が期待できます。よく足がむくんだと言ったりします。私の場合くるぶしの回りが太くなる感じがします。夕方になると足がむくんできて靴がきつくなる経験をお持ちの方が多いと思います。体の中の水分が皮下組織に異常にたまる状況とむくみと言うようです。しかしながら、きゅうりを食べればむくみ解消と一概に言えません。疲ればかりでなく何処かが悪い場合もあるようです。

 きゅうりは水分が90%以上含まれていて栄養価は余り期待できないと思われがちですが、その季節季節にあった野菜は、それなりに意味があるのです。

ねぎ


  夏のねぎは絶対に欲しい野菜です。そうめん、冷やむぎ、そば、冷やうどん、冷ややっこ・・・どれにもねぎは必需品です。前には作ってなかったのですが、技術が進んだのでしょう夏に無農薬ねぎが食べられるようになりました。
 

 アメリカでBSEの牛が見つかりました。アメリカにはBSEの牛がいなかったのではなく、どうも検査体制が不十分だったようです。今度で2頭目と言うのも感覚的にはおかしいと思います。検査漏れがあるのだと思います。アメリカ牛輸入再開に向けてのシナリオが進みつつあったときに、再検討を促す出来事で安全の視点からは発見されたことは良かったと思います。20ヶ月以下は大丈夫という論拠でことを進めないでもらいたいと思います。

 食べるとどうなるという結論がわかっているのに、危険率は○○%などと人体実験ではあるまいし、止めて貰いたいと思います。誰もが自分は○○%の中には入らないと希望的観測を一瞬に持ってしまいます。しかしそんな保障は、誰もしてくれないのです。決定をした人たちも責任を取ってくれないのです。