やさい通信
2005年3月21日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
小比企町の鈴木さん
   館町の田中さん 
ねぎ
京菜
にんじん
きゃべつ
のらぼう


きゃべつ


 この冬、最後のきゃべつです。畑にある最後のですので、小さめです。ごく小さいのは2個入ります。畑の最初から最後までお付き合いいただきありがとうございます。畑丸ごと食べてくださるのは、顔が見える関係だからこそだと感謝致します。大きさが揃わないでロスになる野菜が、どんなに多いことでしょうか。畑丸ごと召し上がってくださるとロスは少なくなります。

 同じきゃべつで味も同じです。調理方法によっては、小さくとも何ともありません。きゃべつもせっかくきゃべつになったのにきゃべつとして全う出来ないのは不本意に違いありません。食べられてこそきゃべつとして存在した価値があるのです。きゃべつも嬉しいことでしょう。
 
京菜


 京菜には、カロチン、ビタミンC、カルシウム、鉄などが比較的多く含まれています。和え物、鍋物、漬け物、煮物、汁物などでお召し上がりください。京都を中心に栽培されるので京菜という名前ですす。京都では水菜と呼ばれ関東で京菜といっていましたが、最近では全国的に水菜と呼ばれサラダに使われ人気です。

 今日のは大降りですので堅いと感じましたらサラダは避けた方が無難です。ただし、シャキシャキとした歯触りを楽しむ野菜なので火を通しすぎるのは禁物です。基本的には冬野菜で霜にあたると美味しくなる野菜です。

 植物の葉緑素とヒトの血液の主成分のヘモグロビンはとても似ている構造らしいです。詳しいことは分かりませんが、なんでも化学構造式が似ているそうです。緑の葉緑素と赤い血の違いは、四つのピール核の中心にマグネシウムの一分子を持つか、鉄の一分子を持つかの違いだそうです。化学式が、鉄かマグネシウムかの違いだそうですが、化学式には弱いのでこんな話は書いていてもよく分かりません。

 とにかく分かることは鉄を持つのがヒト、マグネシウムを持つのが植物で、しっかり似ているということです。ですから根っこは同じということです。葉緑素を持った野菜を食べないと赤い血がきれいにならないと言うことですか。野菜を食べるということは、やはりヒトの体にとって必要不可欠なのです。

のらぼう

 東京あきる野を中心とした特産物です。かなり歴史のある野菜です。折って収穫します。ごま和え、おしたひ、みそ汁の実などで食べます。病害虫に強い春の野菜です。冬野菜と春野菜が混在する時期です。しおれやすいので遠い所への出荷には向かない野菜ですので、全国的には広まっていません。地域の野菜を地域で食べるという理念をかたくなに守っている野菜です。

ビタミンCや食物繊維を豊富に含んでいます。いつの時代からあるのでしょうか。江戸時代にはあったとされていますが、その当時から貴重な栄養源を供給してきた野菜です。愛おしく感じてきませんか。

 

 今年は杉花粉のあたり年だと言われています。いかがですか。ここへきて大量の花粉が飛散しています。マスクをかけて歩いている人が目立ちます。私はマスクだけでなく花粉よけメガネもかけて歩いています。メガネまでかけて歩いている人はあまり見かけません。花粉が出ない杉が開発されているとなにかで読みました。本末転倒ですね。花粉が悪いわけではなくて、花粉症の原因は大気汚染なんですから。花粉が多くあっても空気がきれいなら花粉症にはかからないそうです。

 花粉のない杉ではなく空気のきれいな町をどう作るかです。東京都が行ったジーゼル規制は効果が上がっているのでしょうか。