やさい通信
2005年1月31日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
   小比企町の鈴木さん  
    館町の田中さん     
里芋
春菊
大根
青梗菜
白菜


青梗菜


 アメリカとの貿易より中国との貿易額の方が大きくなったそうです。最近中国の歴史に傾倒していて、写真集を買ったり、博物館へ出かけたりしています。中国の風光明媚な自然の写真を見たりしていると、時間の立つのを忘れます。正月休みに中国へ行こうと計画してましたが、事務所で飼っている犬のハルが老齢になり、失禁なども時々あったりして心配で出かけられませんでした。ハルは生まれて16年目を迎えています。ストーブの前でほとんど寝ています。

 白内障が進み目がよく見えないようですし、最近は呼んでもすぐに反応しないので、耳も遠くなったのかなと思ってます。食欲は旺盛で元気なのですが、足が時々ふらつき転ぶことがあります。

 青梗菜は中国菜です。中国との国交が回復してから広まった野菜で、すっかり定着しました。衣類など原産国中国と書かれたものが随分出回っています。国産だと思っていたのが、タグを見て中国産だったのだと思うことが多々あります。野菜も中国産が 入ってきています。すべての交易を否定するつもりはありません。しかし日常食の野菜は、地産地消が好いに決まってます。

 これは正真正銘の小比企産、中国菜の青梗菜です。炒めますと色鮮やかになり最高です。葉柄が奇麗な緑という意味で青梗菜です。ビタミンA,C、鉄分、カルシウムが豊富です。柔らかい野菜なので、細かく切らないで2〜4割り位に切って使います。葉と茎では火の通る時間が違うので、葉と茎は切り離して切り、茎から炒めます。



 私の知人の1人に東京都の職員がいます。東大で勉強した人なのでお勉強の出来る人なのかもしれません。年齢的には熟年世代ですが、課長や部長とかの肩書きがないひとです。接するとその博識と明晰さに感服しますし、常に努力を惜しまない人だと感じます。見据えている視点は市民です。

 私はずっと仕事はしてきましたが、会社に通って仕事をしていたのは、22才から24才の間しか経験がなく、人事のことはよく分からないのです。時代が今と違いますが、その会社では、○大を出ていないと管理職になるのが難しい所でした。○大出の社員は○大出の官庁の○○さんとお知り合いで、顧問だか会長は某代議士でした。仕事がうまくいかないわけがありません。国会での採決より先に仕事は進められていきました。まさに政官財の癒着構造です。

 ですから、私の知人などは大学院までいって研究したり勉強したりした人なので、年を重ねていくと肩書きは付いて来るのかと思ってましたら、都の場合はそうではないというのがわかったのは、大分前に、その彼から聞いてでした。試験を受けなくてはならないらしいのです。管理職にはならないで、仕事を続けるというのが彼の信条で、それを貫き通す人格に敬意を表していました。試験を受けないと言う選択で自分の生き方をきちっと貫くことがどんなに難しいか想像できます。世間体も含めて。

 内部のことは全くわかりませんが、その程度の知識で言わせていただけば、やりたい人が試験を受けて通ればやるというのは、合理的な気がします。自分はどこのスタンスで仕事が出来るかを選べるのですから。私が以前働いていた会社の様に○大を出てなくとも自分の選択で管理職になるかならないかを決められるのですから。

 ところが、日本国籍がないということで都が管理職試験の受験を拒否した女性がいるということを知りました。彼女は憲法の保障した法の下での平等に違反する行為だと提訴しました。東京地裁は制限は適法、東京高裁は違憲と判断しました。最高裁は1月26日、重要な決定権を持つ管理職への外国人の就任は日本の法体系の下で想定されておらず、憲法に反しないとの判断を下しました。

 滝井という方と泉という裁判官は、その判決に反対を表明しています。私はこの二人の名前を一応覚えておこうと思いました。前出の彼は管理職にならないで市民に目を置いて仕事をしていきたいと考えました。彼女は管理職になって保健プランを作って地域に密着した仕事をしたいと考えました。どちらも尊敬出来ます。今回の最高裁の判決が正しいとは思えません。



 訃報です。中山の礒村まり子さん2月になる前に、くも膜下出血でお亡くなりになりました。まだ50代になったばかりでした。一瞬の出来事で数分後に駆けつけたお連れ合い様が靴を脱がせようとしたら、足は冷たかったとおっしゃってました。いつも「おたより」をたくさん書いてくださいました。もう届くことはありません。ヨーグルトのデポジットカードに書かれた名前を見たとき涙が溢れました。もう届くことはありません。若すぎるまり子さんの死を悼み、お一人になられたお連れ合い様が元気を取り戻してくださるようお祈り申しあげます。