やさい通信
2004年12月6日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
   小比企町の鈴木さん     館町の田中さん    
白菜
ねぎ
小松菜
ミニレタス
キャベツ
菜々色セット

白菜


 温暖な気候で野菜の伸びは早くなつています。しかし、冬の寒さと、寒さの中の暖かくない日差しで、厳しく成長する野菜の旨みは少ない気がします。それでも一時の野菜不足を思えばありがたいです。身を切るような寒さの中、透明に光る星を寒々と見上げたのは、昔のこと、ジャケット1枚に身を包みオーバーコートに袖を通す日も少なくなってきています。

 白菜は半分にしてお届けいたします。鍋や漬け物には欠かせない白菜です。煮びたしや炒め物などにしても野菜としてのボリュウム感があるので重宝します。加熱して使う場合、葉と軸との火の通りが違うので、1枚ずつはがした葉を内側を上にしてまな板に置き、V字形に包丁を入れ葉と軸に分けます。軸は包丁を寝かせて薄くそぎぎりにすると切り口の面積が広くなって火が通りやすくなり、味もしみやすくなります。葉はざく切り又は、せん切りにして使います。

 水気が多い野菜ですので、煮るときは味を濃いめにしたほが美味しいと思います。炒めるときは強火で一気に仕上げないと水っぽくなります。サラダなど生で食べるときは、内葉を使います。茹でたのを使う場合、少量の水で、蓋をして蒸し煮のようにします。たっぷりの湯で茹でますと旨みが逃げてしまいます。茹だったらざるに取り水気を切り、そのまま冷やします。熱いうちに塩少々を振っておくと柔らかくなり水っぽさが取れます。

 白菜を食べるようになったのは、100年ほど前からで、栽培歴としては新しいほうです。しっかり馴染んでいて古来から食べている野菜のような感じがします。原産地は中国です。かっての中国菜です。中国、朝鮮半島、日本など東アジアで中心的に食べられています。

 ”かぶ”と”体菜(たいさい)”の雑種として生まれたと言われています。体菜という野菜はつけなの一種で青梗菜の仲間です。白菜はエネルギーが低い野菜ですダイエットにむいています。カルシウム、鉄、マグネシウムが含まれています。

 菜々色セット


 今年の6月頃1〜2度お届けしております。菜々色(なないろ)セットと読みます。小松菜、水菜、高菜、ロケット、ターサイ、べか菜、セリホンの7種の野菜が混ざっています。おしたひ、炒め物などなど召し上がり方で楽しんでいただければ幸いです。

ミニレタス


 野菜の中では栄養成分は少ないほうです。しかし生食するので、加熱による栄養分の損失を防ぐ事が出来ます。りんご酸、クエン酸などの有機酸が豊富です。ミニレタスの方が、巻いているレタスより味があると思います。それで鈴木さんは好んでこのレタスを作ります。

 今日は、レタスを食べながら古代を感じていただければと思い歴史?を紐解いてみます。約4500年前のエジプトの壁画にレタスが描かれているそうです。紀元前600年頃には、ペルシャ王の食事にレタスが供されていたともいわれています。古代ギリシアの哲学者アリストテレスも好きだったとか。真偽はどうでしょう。

 レタスを食べながら、アリストテレスもレタスを食べてたらしい等と話しながら、思いながら食べるのってワクワクしませんか。