やさい通信
2004年11月22日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
   小比企町の鈴木さん     館町の田中さん    
里芋
キャベツ
大根
水菜
小金いも

大根


 辛み大根です。大根下ろしにすると辛みがききます。昔あった辛い大根です。昨年も入れたような気がします。もちろんサラダや煮物などでも食べられますが、子どもの頃、辛くて食べられない大根下ろしを経験したことがある方は、是非大根下ろしがお薦めです。辛みがきついようでしたら醤油を入れた後、調整しながら酢を入れると辛みの感じかたが薄まります。

水菜


 サラダで食べるのが普通になりました。昔からあった野菜ですが、関東の方面ではあまりなじみのない野菜でした。すっかりサラダ野菜として定着してしまいました。豚肉と炒めものや鍋物にしたりしても美味しい野菜です。持ち味のシャキシャキ感を残すように、火を通す場合は通しすぎないように仕上げのがポイントです。

小金いも


 皮が薄くほくほくした食感です。白色なので薄味で煮たり、天ぷらにしたりして召し上がりください。カロリーは米や小麦の三分の一程度で、熱に強いビタミンCや食物繊維が豊富です。おいもは太るというのは誤りで、れっきとしたダイエット食品です。レモンを加えて煮ますと色鮮やかに仕上がりになります。

レトルトカレー


 この度磯沼牧場のジャージー牛を使ってレトルトカレーを開発しました。リアルな話になりますが、牧場で出産される牛の約半分が雄です。ご存じの通り磯沼牧場は乳牛牧場ですので雄はいりません。子牛のうちに処分することになります。

 牛肉と言えば、すぐに思い出すのが、すき焼き、焼き肉、しゃぶしゃぶ、ステーキ、肉じゃが、などですか。この食べ方は、成牛の肉を使います。子牛は成肉の様に脂がのっていないので料理方法が成肉と違います。一般市場にはほとんど出ていなくて、主にフランス料理のレストランなどで子牛料理として使われています。

 ジャージィーの子牛の利用方法がないか、長い間、模索していましが、やっと決まってレトルトのカレーに行き着きました。肉として販売するのには価格が高すぎるという問題点があります。肉にする手間は大きな牛も小さな牛も同じです。手間賃が同じで肉量が少ないので流通にのりにくいのです。売値が和牛より高かったら、ほとんどの人が買わないと思います。

 世間で、肉そのものとして利用価値がなくとも、立派に生まれてきた命です。大事に慈しみたい、そういうものをきちんと利用してこそ「地元生産物を地元で食べる」という「やさい畑」精神に則った行為だと自画自賛して労力を惜しまず開発しました。

 「磯沼牧場、ジャージー子牛のレトルトカレー」です。他にないのもだと自負しています。

 まだ暑かった頃、牛さんに会いにいきました。ジャージーにしては茶色の毛が濃いめで輝くような奇麗な毛並みの牛でした。子牛と言っても、もうすぐ1才になる月齢、凛々しく、ジャージィーの特徴であるバンビのような可愛い丸い目が、きりりと強い眼差しをしていました。鼻の上をなでてやって、生草を数本与えました。よろしく頼みますとしっかりお礼を言ってきました。

 こういう話は嫌ですか。目をそらさずにもう少し真実の話にお付き合いください。磯沼牧場の牛はと殺場に行っても自分の運命をきちんと自覚して呼ぶと素直に従うそうです。大事にされ人間を本心から信頼しているからだと思います。

 そんな牛さんのお肉が入っています。食べた人に幸せをもたらすに違いありません。味は何人かの人に試食してもらいましたが、ほぼ満点です。やや辛口なので、甘いのがお好きな方は、ハチミツを少し混ぜていただけばいいかと思います。値段は未定ですが、1パック300円程度になる予定です。12月4週から登場です。