やさい通信
2004年9月6日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん   
ねぎ
きゅうり
葉しょうが
なす
ピーマン

きゅうり


 遅蒔きのきゅうりです。豊作ですが、台風が心配です。ブルーベリーの野島さんも遅蒔ききゅうりを作付けているので、うまくいきますと9月一杯はきゅりが食べられそうです。

 何度も書いて恐縮ですが、台風で痛めつけられると農産物は致命傷です。先の16号でしたか、テレビで梨が落下して被害を受けた様を放映してました。ああいう姿を見ますと言葉がないです。八王子では強風台風のわりに農産物の傷みが少なかったのは、微妙な風向きのせいだったのでしょうか。助かりました。

葉しょうが


 先週は、葉しょうが如何でしたか。置いてあるだけで気分をリラックスさせてくれる野菜ですが。食べるとお腹の中がきれいになったように感じます。食べ物が持つ働きってすごいですね。
 


 華氏911の映画を見ました。ブッシュ大統領とビンラディンさんとのつながり、アメリカ経済を動かしている資本とのつながりなど興味深く見る事ができました。人の居所まで特定できる衛星を持っている国が何故ビンラディンさんを見つけれらないのか不思議でしたが、見つけられないのではなく、目的がイラクにあったから見つける必要がないのだと感じました。

 ブッシュさんが大統領になったときの逆転劇、マイアミでの出来事を新聞などで読んで知っているだけでしたが、事実が判った気がしました。そういう風にして大統領になった人だということを知り得て、民主主義という名の国を動かしているのは、お金と権力だと思いました。

 何の軍事訓練も受けてない貧しい若者が、町で軍隊にオルグされていきます。失業率50%という町で、母親が私は息子を大学に入れてやる事は出来ない、軍隊ならできると、言います。しかし息子を失った母は、イラク戦争に反対する人たちは、兵士に反対しているのではなく、戦争そのもに反対している事が分ったと悲痛の叫ぶをあげるのです。

 一人の兵士が言います。自分の魂を半分殺した、そうしなけば人を殺せないと。何のために殺し、殺されるのでしょうか。上院議員の中でイラクへ子どもを送っているのは、たったの一人だと映画は訴えます。イラクの人々、アメリカの貧しい兵士たちの死の上に築くものが、権力者と軍事産業の利潤だとしたら、余りにも理不尽ではないですか。



 故あって 「たまご米の会」というところが発行している「泥ン軒だより」というのを毎回いただいています。正直申しまして、そこの会の活動をしっかり把握しているわけではありません。たよりをいただいているので、私は毎回読んでいるだけの人です。書いてある事から知り得たことは、自ら食べると作るを実践していて、茨城に畑や田んぼがあって農作業をしながら、社会を考えたり、人と人とのつながりを大事にしていくといった実践型の団体のようです。机上の論理だけで物を言うより、そういう人たちのほうが好きです。

 そこに書いてあったことは、稲作は弥生時代の初め朝鮮半島から伝来したと言われている、しかし米は焼畑で、それ以前から栽培されていたというのです。それは稲のDNAの分析でわかったそうです。水田技術と共に伝わった米のほかに焼畑で栽培される大粒の米の品種が遺跡から混ざって発見されることから、推測できるのだそうです。縄文時代から米を食べていた米好きの祖先は、水田技術を一気に広めていったという興味深々の話です。

 その文章の最後が、良かったのです。自らの手で縄文の血を引く食物を育てていると考えると、何やら気宇壮大になってくるようだ。と結ばれています。何千年前の縄文人も食べていた米を今日も感謝していただきましょう。