やさい通信
2004年5月24日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん   
ねぎ
水菜
小松菜
かぶ
スナップエンドウ


スナップエンドウ


 先週のスナップエンドウはいかがでしたか。今日のは田中さんのです。いつも同じ説明ですが筋を取ってさっとゆでて、さやごと食べます。豆が大きくなってもさやは、硬くなりません。塩茹でしてマヨネーズやドレッシングで食べます。肉などと炒め物にも合います。
 
かぶ


 葉の部分の虫食いがひどいので、目に余る虫くい部分の葉は切り落としてあります。先週きゅうりのぬか漬けをお薦めしましたが、かぶのぬか漬けのおいしさもひとしおです。葉も一緒に漬けます。

 中村商店のさゆりっ子のぬか床を使えば、最初は便利で皆同じ味です。しかしぬか床は生きています。香り良くそれぞれの家庭の味が出来るのには1週間くらいはかかります。ぬか床は毎日かき混ぜて上下を交換します。暑い夏には、かき混ぜるのを忘れますと、カビが生えてきます。

 日常の中で顔を洗ったり、歯を磨いたりするのと同じようにぬかをかき混ぜれば手もつるつるになります。手を怪我したとき、その手でかき混ぜては雑菌が入ります。そういう時は、ビニールの手袋などをしてかき混ぜます。

 使っているうちにぬかを足したり、塩を足したりします。人によって昆布やにんにく、煮干など入れる方もいます。ただしそういうものは、長期間入れっぱなしは良くないそうです。いつも新しいものと交換していきます。ぬかと塩だけでも十分ですが、そうやって自分の味が作りだされます。その上、素手でかき混ぜることにより、その人の持っているグルタミン酸?によって個々の味が違ってきます。

 おにぎりを素手で作った場合、子供にとって一番美味しいと感じるのは、お母さんがにぎったおにぎりだそうです。お母さんの掌の栄養?を感じるのかもしれません。コンビにおにぎりがどんなに美味しくても自家製の素手の味にはかないません。私はおにぎりをお弁当にする場合、手にお酢をつけて痛まない様に握りました。子供と昼も一緒に食べるときは、よくおにぎりにしました。おにぎりとぬか漬け野菜とみそ汁と好いですね。昔の出来事でした。
 
 ぬか漬け談義を続けますと、ぬか床は、基本的には常温の涼しい所に置きますが、昨今の事情で最近は冷蔵庫に入れる方が多くなっています。長期間留守にする場合、ぬか床にある野菜を全部取り出し、水分があれば取り除きます。容器を洗いきれいな容器に床をいれ、平らにして粉唐辛子を振りベタ塩をして密封し、冷蔵庫におきます。

 再び使う場合は、塩を取り除きぬかを足して捨て漬けし、ぬかをこなしてから使います。糠床をビニールに移し、密封して冷凍してもいいようですが、私は冷凍したことがないので、詳しくはわかりません。

 ぬか床は生きています。気候や漬ける人の手によって様々な風味がでます。新鮮で質の良い野菜でつくるぬか漬けの味は次世代に絶対に引継ぎたいです。

水菜


 最近、水菜野菜サラダが人気です。先日、慰労会があって居酒屋さんに行きましたら、細長い皿に水菜を切ってのせ、白ごまをふっていたサラダが出ました。ドレッシングは、殆ど酢の味もオリーブ油の味もしないさっぱりしたものでした。水菜と白ごまのサラダです。自分で作るとあれもこれもと野菜を入れますが、こんなシンプルサラダも好いなと思いました。