やさい通信
2004年5月6日(木)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
    小比企町の鈴木さん     
     館町の田中さん    
春菊
きゅうり
ミニレタス
ほうれん草
さといも
大根抜き菜

さといも


 「今冬、最後のさといもです。さといもが終わるときゅうりが出始めます。順調に夏野菜が成長しています。」と先週号で書きました。それなのに、さといもです。私のまったくの勘違いでした。さといもがお仕舞いなのは由木さんで田中さんのは、まだ在ったのです。失礼いたしました。

 さといものおやつは如何ですか。おかずにもなります。田楽です。さといもは皮ごと蒸して、熱いうちに庖丁目を入れて手でつまんでツルリと皮をむきます。みそ、みりん、さとうを同量弱火にかけて、練り合わせます。さといもを串にさして、両面をこんがり焼き、練り味噌をつけて食べます。こんにゃくの田楽も一緒に作れば華やかです。新緑に合います。
きゅうり


 順調なと、お知らせしています、きゅうりが出始めました。まだはじめなので、量は少なめです。初物きゅうりです。ぬかづけ、浅漬けの素を扱っています。ご利用ください。そのままカリカリ食べるのもいいものです。はじめてのものを食べる時って、訳なく嬉しいものです。

大根抜き菜


 1本の大根を作るために、何本か回りの葉を抜きます。それは柔らかく、大根菜と違いチクチクしないので、おひたしでも食べられる程です。栄養一杯ですが、傷みやすいので市場流通にむきません。それで殆ど出回りません。カロチン、カルシウム、鉄などの宝庫です。お早めに召し上がることをお薦めします。

春菊


 このごろ春菊とゲソのサラダに凝っています。春菊はアクがほとんどないので生食できますが、茎が生ですと堅いので茎が茹るように、さっと湯に通し、冷水にとり絞ってから、食べやすい長さに切っておきます。ゲソの茹でたのを3分の1か、2分の1くらいに切り分け、春菊と合わせドレッシングで食べます。春菊のグリーンにゲソの白と薄茶色が、新緑を思わせる一品になります。もちろんイカの胴体の方を使っても皮をむいた分、白くなり色は綺麗です。



 4月30日の朝日新聞の「私の視点」コーナーに上野千鶴子さんが、イラクの人質問題について書いてました。東大の社会学教授ですが、昔、昔お会いしたときがあって、その時「結婚するなら、絶対年下がいい。君ってすごいって、平気で言ってくれるから」と言ってました。

 その話はさておき、人質事件です。戦争は国家と国家の争い、国家に所属する国民は、敵対した国家の国民から自動的に敵と見なされる。武装勢力は、市民を人質に国家と交渉した。国家は交渉に応じることを拒否したにも関わらず、市民と国家を区別し人質を解放した。戦闘状態の中、多くの人の関与で理性的な判断が成立したことは、戦争の歴史の中で事件だ。

 武装勢力が交渉相手にしたのは、政府なのだから、家族が政府に交渉に応じるように要求するのは当然。人質の生命を危険にさらしたのは自衛隊派遣という行動。彼らだけではなく私たちも政府の行動のせいで、日本人というだけで国内外で危険がふりかかるかもしれない。

 堂々と胸を張って出てきて欲しい、そして、たくさんの人たちが救出のために動いたことに、心から感謝すればいい。被害者であって、何一つ悪いことはしてないのだから謝罪などしないで欲しい。勇気ある市民を持ったことを誇りに思う。
 勝手に要約しますと以上のようになります。日本の空港に降り立った女性の姿は、うな垂れて胸が痛みました。何故手放しで喜んであげられないのでしょうか。何故費用保障などが語られるのでしょう。それならば自力で帰った後の二人のようにすればよかったのです。例は良くないかもしれませんが、痴漢に会うのは、服装がいけないのだ式の論理は止めたいものです。