やさい通信
2004年2月16日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
    小比企町の鈴木さん     
大根
ねぎ  春菊
小松菜  青梗菜

春菊


 カロチン、ビタミンB郡、Cをはじめ、鉄、カルシウム、カリウムなどのミネラルが、ほかの緑黄色野菜と比べて比較的多いのが特徴です。独特の香りのもとになっている芳香精油分、食物繊維も含まれています。芳香精油分には、整腸作用、食欲作用、せきを鎮めたんを切る働きがあります。消化不良をおこしやすい人にお薦めの野菜です。

 おひたし、和え物、鍋物などにしてお召し上がりください。ゆですぎたり水にさらしすぎたりすると、独特の芳香と薬効が薄れてしまいます。素早く調理するのがコツです。

 牛乳鍋に春菊はなくてはならないのもです。チキンの出汁に海鮮物、ホタテや生鮭、たら、などと野菜、その時ある野菜でいいのですが、かぶか大根、にんじん、たまねぎなど白いスープに合う野菜を煮込み、スープと同量の牛乳を鍋に入れて、塩こしょうで味を調えます。解けるチーズなどあれば入れてもいいですし、入れなくともかまいません。最後に大きめに切った春菊をいれ、沸騰寸前で火を止め食べます。ぐつぐつ煮すぎると牛乳が分離してきますし、春菊の香りがなくなります。春菊の香りをきかせた牛乳鍋、お薦めの一品です。

大根


 度々お知らせしていますが、今日の大根は、昨年の暮れに収穫し、埋め戻したものです。土から出ている頭の部分が霜で凍ってしまうので、寒さよけに一度掘り起し、埋めて保存しているものです。表面がざらざらした感じなのは、そのせいです。味は瑞々しく美味しくいただけます。

 大根は消化を促進するほか、肺の熱をとる働きがあります。せきやたんを鎮める力があります。せきが出るときは「だいこんあめ」が効果的です。一晩で出来る「だいこんあめ」の作り方です。

 大根を5mm幅の半月切りか、いちょう切りにします。大根をふたのある容器に入れ、ハチミツをひたひたになるくらい注ぎます。ふたをして、一晩置きますと汁が上がってくるので、スプーンなどで静かにすくいます。さかずき一杯そのままか、お湯で割って飲みます。ハチミツの甘みが喉に心地よく、子供でも飲めます。冷やすと飲みやすくなります。

ねぎ


 ねぎは発汗作用があります。風邪の引き始めで寒気がして汗が出ない症状のときねぎスープをお試しください。ねぎ2本の白い部分を細かく刻み鍋に入れて、みそ大さじ1を加えます。お湯を注いで、よくかき混ぜ、沸騰させ熱いうちに飲みます。昨年は風邪がひどくなると困ると思い事務所の連中に毎朝飲ませてましたが、今年はやってません。やらない意味はありません。ものぐさになっただけです。汗が出ているときには効果がないようです。

 「だいこんあめ」のように「ねぎはちみつ」もせき止めに使われています。やはり白い部分を適当な大きさに切り、すり鉢でつぶします。スピードカッターやミキサーで粗いみじん切りにしても使えます。鍋にそれを入れてハチミツと水を加え混ぜます。とろ火で焦げ付かないように時々かき混ぜます。弱火でどろどろになるまで煮てとろみを出します。1日にスプーン1杯を2回食べます。煮るとねぎの甘みが増すので辛味はなく子供でも食べられます。

 風邪と野菜の特集にしました。お薬のように劇的に効くものではないかも知れませんが、良いお野菜を食べますと体にきれいになる感じがします。口の中で美味しいと感じ、次にお腹に入るとじわっと内臓にしみて行く感じがします。野菜が生きているようです。自然にゆっくり味わって食べるようになります。

 食べること=幸せです。子供への虐待が報道されています。頭の先から足へ悪寒が走ります。添加物や化学調味料には人を興奮させるものがあるといいます。そればかりが原因ではありませんが、いいものを食べて心が落ち着けば、子供には子供の意思力や人権があることに気がつくはずです。