やさい通信
2004年1月26日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
     館町の田中さん     
ごぼう
にんじん
きゃべつ
ほうれん草
水菜


きゃべつ


 寒玉系のきゃべつです。冬の寒さの中に成長するため葉は固めで締まっています。春系の柔らかいきゃべつでは霜げてしまいます。極寒の畑で育ったきゃべつです。加熱しても崩れず甘みがまします。生食もオーケーですが、煮込み料理やお好み焼きなどに合います。挽き肉とスープの旨みがたっぷり含まれたロールキャベツはいかがですか。

水菜


 某マヨネーズメーカーのテレビコマーシャルに水菜が出てました。水菜にマヨネーズをかけてサラダで食べると美味しいという宣伝です。むきえびがのっていたような気がします。ご覧になった方いらっしゃいますか。どうも聞くところによりますとかなり以前からやっていたようです。生産者も方もそういうテレビを見て、では水菜を作付けようと決めたりするようです。市場リサーチですね。野菜にも流行がありますが、流行の発端はテレビコマーシャルだったりして、驚きです。良くも悪くもテレビに影響される(左右される)文化に生きていることになります。

 きれいな俳優さんが美白化粧品の宣伝していると自分もあれを使うとすべすべ肌になるに違いないと錯覚していまうし、ダイエットなんて言っているのを飲めば、すぐにでもスリムになれると解釈してしまいます。繰り返し見ていると怖いものがあります。営業用の宣伝とわかっていても知らずに刷り込まれている自分に気がつくことがあります。テレビのみならず新聞などのマスメディアの報じていることを100%真実を思わないほうがいいと自戒しててもそれしか知る方法がないものもあるし・・・・

 よく言われる例として松本サリン事件があります。あの時、河野さんが犯人かのようにテレビも新聞も報じて、人のせいにしたくはありませんが、繰り返されるニュースにあの時あの人がやったんだと思った自分がいました。その時、彼の家にあった薬品だけではサリンが作れないという報道も覚えています。メディアは白を黒と信じさせることが出来る流れと力を持っています。その後、真実がわかり、見ず知らずの方ですが一瞬でも犯人だと思った自分は河野さんを傷つけた一人なのだと感じたのです。安易な自分を反省しなくては。

 イラク戦争も捏造からはじまり、それを盲信した某国首相は憲法違反を犯してまで自衛隊を送ります。ブッシュさんが言ったことが真実で正義なら真実という意味も正義という意味も変えなければなりません。ずっと守り抜いてきた平和憲法が壊れたのは、捏造から始まった戦争に加担するからです。真実を知る目を開かないと流されてしまいます。報道されていることだけを鵜呑みにしない力と判断力を常に心がけたいと思います。

 確か水菜のサラダは美味しいです。私は水菜サラダにはマヨネーズよりフレンチドレッシングの方が好きです。カリカリベーコンと合わせますといい感じです。もちろん炒め物でもいけます。

ほうれん草

 色が真っ青でないかと思います。この色が正真正銘寒風を受けた畑で育った証拠の色です。薄茶に緑が混ざった色です。薬もかけないとこんな風なほうれん草です。寒さで丈が伸びません。暖かい時分の大きく育つほうれん草とは違います。小さな丈ですが、大きなものに負けない栄養と旨みが詰まっています。

 本物を見つめる目を持つということは本当に難しいのです。表面がきれいでない柑橘類を売り物にならないといただきました。それの美味しかったことうっとりするほどでした。本物を見分ける実力がないと、おいしいものを捨ててしまうことになります。

 文旦についてご意見下さった方へ


 文旦の水気がなかったと「おたより」下さった方がいらっしゃいます。保冷パックの袋に入っていて見過ごしていました。日付もお名前もなく、どなたか、いつのものなのかわかりません。代替品もお届けもできませんし、召し上がれなかったのでしたら値引きもできません。ご意見は、生産者にも伝えますが、これでは伝えようがありません。
農業生産品は、均一ではありません。一生懸命作ったものでも、ちょっと思われるものが出てしまうことがあります。そういう時は遠慮なさらないで、言っていただくことが次の生産技術に繋がります。お心あたりの方、ご連絡ください。よろしくお願いいたします。