やさい通信
2003年7月28日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
     館町の田中さん     
いんげん
ピーマン
キャベツ
かぼちゃ
とまと


 とまと

 低温状態が続いています。今年はとまとの味がのってとても美味しかったのですが、日照不足でとまとが赤くならず鈴木さんのは止まってしまいました。田中さんのも少量しか収穫出来ない状況です。低温とは言え7月にはたっぷりとまとが食べたいですよね。野菜の病気も出やすくなっています。夏は来るのでしょうかと疑ってしまいます。

 最近まぐろご飯に凝っていて、これは完熟とまとといんげんが味の決め手になります。まぐろの表面を焼いてすぐに凍り水に浸け水気をふき取ります。それを刺身を作る要領で切ります。いんげんは塩ゆでし、細かく輪きりにします。とまとは細かいさいの目に切ります。カレー皿にご飯を盛り、上にまぐろ、いんげん、とまとを適量のせます。バルサミコで作っただし醤油入りドレッシングをかけ、千切りにした大葉をたっぷりのせて食べます。ドレッシングはバージンオリーブオイルが合います。とまとが美味しいと全体がうまく仕上がります。まぐろご飯と言いつつ野菜たっぷりご飯です。

 心配なのは、天気の影響でとまとが赤くなってくれるかどうかです。

いんげん


 見かけはごつごつしています。毎年鈴木さんのはごつごつした感じです。堅そうですが、堅くありません。ゆで上がった色と柔らかな食感を堪能ください。おかかをかけて醤油をつけてシンプルに召し上がっていただくとおいしさが伝わってくるかと思います。先日、このいんげんに感動された方が会員になってくださいました。スマートないんげんが並んでいる中、見かけはごつごつですが、おいしさに喜んでくださつたと思いますと、とても嬉しく思います。

キャベツ


 キャベツが出ました。夏のキャベツは虫対策がたいへんです。今日お届けのキャベツは、BT(微生物農薬)2回、除虫菊1回使っています。どちらも自然のものなのですが、表現しますと、自然農薬を撒布していますとなりなす。化学農薬のような強い効き目がないので、かけても虫の方が勝つこともあり、農産物が全滅してしまうこともあります。ここ3年間ほど作付けた夏取りキャベツが全滅して畑で立ち枯れしてしまいました。

 無農薬と一口に言っても、生産者のご苦労は計り知れないのです。BTも除虫菊も有機認定で使って良い範囲に入っていますので、使っても無農薬という表示が出来るものです。先日とある場所で、「私は完全無農薬の野菜しか食べません。」と豪語する50代とおぼしき女性と話をする機会がありました。

 思わず「農薬たっぷりに蚊取り線香使ってませんか。衣類の防虫剤は何を使っているのですか。掃除機のパックはダニ取りパックなどと農薬入りを使ってはいないでしょうね。」と聞いてしまいました。「生産者が一生懸命、無農薬で作っても、あなたが使う庭の殺虫剤が、蚊取り線香の煙が空中を伝わって畑に降り注いでいるかも知れません。完全無農薬を求めるだけでは、自ら生活を省みないと、人に要求するだけでは、完全無農薬なんてありえませんよ」とあまりの豪語に対応してしまいまた。