やさい通信最新号

　紫蘇（しそ）は中国原産の一年草です。日本でも古くから栽培されている香味野菜です。葉が緑色の青じそを大葉と呼びます。芳香とさっぱりした味わいが特徴の野菜です。加熱によって香りがとびやすいので生食の方が、特性を生かせます。刺身のつま、和え物、漬け物、麺類や豆腐などの薬味にします。葉の裏側に衣をつけて天ぷらにしますと、夏の風物詩になります。

　ビタミンAやカルシウム、鉄、リン、カリウムなどのミネラルが多く、ビタミンB１、B２、Ｃを含みます。栄養価も高いし無農薬ですし、料理の付け合わせに使ったら、残さず食べないともったいない野菜です。栄養価だけでなく、心身両面に良い効果をもたらす、すぐれものです。気持ちを落ち着かせる鎮静作用があります。

　しそ酒を寝る前に飲むとよく眠れるそうです。しそ酒は、焼酎1.8㍑に対してしそ葉は約９０㌘、氷砂糖２００㌘で作ります。しそ葉を水洗いして、半日くらい日陰で半乾きにします。しその水気をふき取り。保存容器に入れます。そこに焼酎と氷砂糖を入れ、３ヶ月ほど冷暗所に置き、しそを取り出しますとしそ酒のできあがりです。

　ビタミン類、鉄、カルシウムが豊富な栄養価の高い緑黄色野菜です。ほうれん草と比べるとカロチンは約３倍、カルシウムは約８倍、ビタミンB２は約１３倍もあります。ビタミンB郡は不足しがちな栄養素ですから、たっぷり食べたい野菜です。茎の堅いところを取り、下ゆでして水によくさらして、あく抜きをしっかりしてから使います。葉と若い茎を食べます。おひたしでもおいしくいただけますしが、揚げ物や炒め物をする時は、生のまま使います。納豆に入れる時は、包丁でたたくように細かく刻みます。

　ぬるっとした粘りが特徴の野菜です。昔からエジプトを中心とした中近東地域で栽培され、高温乾燥の砂漠地帯でも育つ、生命力の強い野菜です。日本では１９８０年代に入ってから利用され始めた野菜です。夏の葉ものがない時期、無農薬で育てやすいので助かる野菜です。

　なすの皮に含まれるアントシアンは、アルミニウムや鉄イオンと反応すると美しい藍色になります。昔からなすの漬け物に古釘を入れたりします。日本独特の色、なす紺を生み出した色です。黒でも濃紺でも青紫でもないあの美しいなす紺の色ですが、なす紺色という言葉そのものが、失われつつあります。

　主成分は糖質です。カルシウム、鉄は比較的多く含んでいますが、ビタミンA、B1、B2、Cをごく少量含んでいるだけで栄養価は高くありません。低たんぱく、低エネルギーの野菜です。

　なすのヘタで手をこすると、きれいになるそうです。まだ試したことは、ないのですが、ヘタは料理の前に切り落とす例が多いので、今度やってみようと思います。

　イラク復興支援特措法が衆議院を通過（７月４日）しました。戦闘行為の定義もあいまいのまま、自衛隊派遣が行われていく先には何があるのでしょうか。イラクへの侵略戦争は終わったと宣言したのはアメリカですが、今なお戦闘状態が続いている様子。戦闘地域と非戦闘地域の線が土の上に引いてあるとでも言うのでしょうか。この先あいまいのまま自衛隊が派遣され続け、平和憲法が壁の絵になるのでしょうか。心配です。

小比企町の鈴木さん	館町の田中さん
大葉ミニトマトモロヘイヤ	なすきゅうり